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2月のおすすめ記事 平昌パラリンピック特集

平昌オリンピックが閉会し、いよいよ3月9日からは、平昌パラリンピックがスタートします。今月のまとめでは、白熱する大会をより楽しんでもらえるよう、これまで『HERO X』で直接インタビューをさせていただいた、冬季パラリンピック日本代表選手の記事を一挙にご紹介します。

〈アルペンスキー〉

【夏目堅司】ギリギリの闘いを勝ち残れ!
不動のアスリート魂で挑む「雪上のF1」

【森井大輝】チェアスキー日本代表のエース。
ランドクルーザーで颯爽と登場! 

【狩野亮】前人未到の2連覇から4年。
「豪速のナポレオン」が胸に秘めた覚悟と野望

 【鈴木猛史】スラロームの王者が再び狙う、
世界の頂点

〈スノーボード〉

【成田緑夢】パラ経由オリンピック行き!?
障がいを抱えた成田緑夢の大胆な野望

〈アイスホッケー〉

【須藤悟】悲願の復活なるか!?
「氷上の格闘技」で目指す世界の大舞台

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東京パラリンピックを成功させる秘策は、2012のロンドンに学べ!

中村竜也 -R.G.C

観戦チケットの販売枚数がおよそ270万枚と、それまで最高だった北京大会の180万枚を大きく上回り、史上最も多い観客が競技を観戦し、史上最高の成功を収めた「ロンドン 2012 パラリンピック」。2020年に東京パラリンピックを控えた我々は、動員数だけではないそれ以上の成功に導くためには、いったい何が必要なのか。

ロンドンパラリンピック成功の背景には、オリンピック委員会とパラリンピック委員会の一元化をはじめ、街のバリアフリー化に徹底して力を入れた行政の努力や、タクシー会社による座席を折り畳み、車いすのスペースを確保できるようにした企業努力など幾つかの要素が存在する中、最も注目したいのは「市民の理解」が大きな要因としてあげられている点です。

この「市民の理解」とはどのような意味なのでしょうか。東京に置き換えて考えてみた時に、建物のバリアフリー化や、交通機関の車いすへの対応など、すでに整いつつある誇るべき部分ももちろんありますが、悲しい現実として、先進国の中でも我が国日本は、障がい者への理解が低いという現状があると感じます。

では一体、東京都民がロンドン市民に習うべきことはどのようなことなのか。それは、多くのロンドン市民が、当事者の気持ちになって生活することで心のバリアフリー化を実現し、市民全体が意識の中でパラリンピックの参加者になったことで生まれた大きな力があってこそ、成功へと繋がっていったと考えられます。

何をもって成功とするのかという議論はもちろんあると思いますが、ロンドンパラリンピックをモデルにした場合の「市民の理解」とは、このようにトータル的な意味での意識変革が実現した時に、真の成功というものが現実になってくるわけです。そう、東京オリンピックの成功は、決して参加者だけではなく東京都民の意識が同じ方向に向かってこそ実現するのです。

(text: 中村竜也 -R.G.C)

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