テクノロジー TECHNOLOGY

誰でも、今すぐボルトになれる!?時速40kmで走れるバイオニックブーツがやばい!

小泉 恵里

特別なトレーニングしなくても、装着するだけで時速40キロで走れるブーツがあるとしたら、誰もが手に入れたくなるだろう。アメリカ・サンフランシスコの研究者Keahi Seymourが開発した走行補助デバイス“Bionic Boots”があれば、人類最速の夢が実現できそうだ。

幼いころに2足歩行最速のダチョウに魅せられた研究者は、より速く走ることを夢見て、ダチョウのアキレス腱にインスパイアされた器具を開発しました。ぱっと見は一般的なジャンピング・スティルト(跳び竹馬)によく似ている。しかし、ジャンピング・スティルトが上方向に跳び上がるために作られているのに対して、バイオニック・ブーツは、後部に設置したバネが前に早く走ることを可能にしている。しかも、時速40キロで40Kmの長距離を走り続けることが出来るというから立派な移動手段になりうる。

このブーツには7つのバネが使われていて、足が地面に着くとバネは伸び、足が地面から離れるとバネは反対に縮む。このバネの戻る力を利用し、速く走ることができます。しかも、歩行面がアスファルトでもでこぼこ道でも砂浜でも走行可能とはすごい。

現在は開発段階のブーツ、速度と精度を上げるべく目下開発中だが、ゆくゆくは障害のある人が自分の足で歩いたり走ったり出来るようにすることが最終ゴールだという。

赤と黒のシャープなデザインがカッコいい!これを履けば超人になれる魔法のブーツ、早く発売されてほしい。

[引用元]http://www.bionicboot.com/

(text: 小泉 恵里)

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テクノロジー TECHNOLOGY

髪の毛一本より薄い!?皮膚貼り付け型心電計測デバイス

Yuka Shingai

近年、海外などでも開発に拍車がかかる皮膚貼り付け型の計測機器は、ここ日本でも研究が進められている。理化学研究所は2018年9月、東京大学の研究チームと共同で「皮膚貼り付け型心電計測デバイス」を開発したと発表した。この研究が進めば、心電図を無意識のうちに計測することが可能となる。

医療機器の開発現場では今、日常の状態を計測できる機器の開発が目覚ましい。心拍計、心電計、血圧計の機能を搭載したスマートウォッチ、アクティブトラッカーのような日常使いできるアイテムから、在宅看護・介護や遠隔医療などに対応するものまで、トレンドは “ウェアラブルな計測” といったところだろうか。今後、更なる小型化、軽量化が予想されるが、理化学研究所が東大との共同チームで開発したのはなんと、皮膚に貼り付ける心電計測デバイス。しかも外部電源が必要のない超薄型有機太陽電池で駆動する画期的な代物だ。

同チームは、髪の毛の厚さよりもはるかに薄い1マイクロメートルの超薄型の基板上に透明電極、電子輸送層、半導体ポリマー層、正孔注入層などを規則正しく重ねる技術の開発に成功、同時に、光の入射角度による発電効率の低下を抑える研究も進め、これらの技術を合せることで、太陽電池のエネルギー変換効率を10.5%まで引き上げることに成功した。

ナノグレーティング構造を持つ超薄型有機太陽電池の構造 (理化学研究所提供)

この研究成果を基に、外部電源なしに駆動させることができる心電計測デバイスを開発したのだ。皮膚に密着させることで長時間安定的に生体情報をモニタリングし続けることが可能になる。今回は心電計測デバイスを搭載したが、超薄型有機太陽電池を応用すれば、他の計測にも使えそうだ。着けていることを忘れるほどの薄さと小ささで、人体への装着時の負荷が軽減されるほか、バッテリー交換の煩わしさもなくなるため、まさに次世代を担うセンサーデバイス開発の相棒として期待されている。もはやつけていることさえ忘れてしまいそうなウェアラブルなデバイスは、無意識的に心電や心拍、他の生体情報を取得するものとして、実用化の日が近づいている。

(画像提供:理化学研究所)

(text: Yuka Shingai)

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