コラボ COLLABORATION

車いすって概念古くない?【HERO X RADIO vol.4】

HERO X 編集部

ウェブマガジンの枠を超え、リアルに会い、リアルに繋がり、リアルに広がるしかけを作り出すメディア「HERO X」のラジオ番組『HERO X RADIO』。前回第4回のアーカイブ動画を公開、また次回の公開収録は3月22日(金)となっている。

リアルと繋がる場としてスタートしたラジオ番組『HERO X RADIO』は、Shibuya Cross-FM (http://shibuyacrossfm.jp/)にて、毎週第2・第4金曜 13:00-13:50 にオンエア中。渋谷のシダックススタジオから生放送でお届け、ネットからのリアルタイム視聴もできる。パーソナリティーを務めるのは「HERO X」編集長の杉原行里と、様々なプロジェクトや広告のプロデュースを手がける株式会社マグネットの佐藤勇介氏。毎回、次世代を見据えて活躍する“HERO”をゲストに迎え、日本のあるべき未来をディスカッション、番組内で出たゲストとのアイデアのうち、より具体性のあるものについては製品やイベントに落とし込むことまで考えていく番組となっている。

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過去公開動画はこちら
第4回 HERO X RADIO 放送内容:
You Tube
第3回 HERO X RADIO 放送内容:You Tube
第2回 HERO X RADIO 放送内容You Tube
第1回 HERO X RADIO 放送内容You Tube
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前回第4回目のゲストは、シドニーパラリンピック車いすバスケットボール元日本代表チームキャプテンで、現在は小・中・高等学校などに向けて講演活動を行うなどパラスポーツの普及や理解促進に取り組んでいる、根木慎志さん。

根木慎志さん

根木慎志(ねぎ・しんじ)
1964年9月28日岡山県生まれ。シドニーパラリンピック車いすバスケットボール元日本代表チームキャプテン。現在は、アスリートネットワーク副理事長、日本パラリンピック委員会運営委員、日本パラリンピアンズ協会副理事長、Adapted Sports.com 代表を務める。2015年5月、2020年東京パラリンピック大会の成功とパラスポーツの振興を目的として設立された日本財団パラリンピックサポートセンターで、推進戦略部「あすチャレ!」プロジェクトディレクターに就任。小・中・高等学校などに向けて講演活動を行うなど、現役時代から四半世紀にわたり、パラスポーツの普及や理解促進に取り組んでいる。

根木さんの車いすバスケ・パラスポーツを通した講演活動は、現役時代から現在まで約30年。3000校・のべ80万人と “障がいの概念を変える”活動を行ってきた。なんと親子2代で根木さんの講演会に参加したという話も。シュートを決めると「カッコいい!」体験すると「楽しい!」という子どもたちの反応は、30年前から今でも変わらないという。

そんな根木さんを迎えた今回のテーマは「一歩先のコミュニティ」。2020を目前にし “ダイバーシティ”“ボーダレスな社会”についてHERO X 編集長・杉原が斬り込んでいく。

根木さんと杉原が意見を交わし開発に至った『WF01 (http://hero-x.jp/article/5833/)』についても、興味深いエピソードが。「靴がカッコよく見える」というコンセプトのもと開発された『WF01』、試乗で訪れたのはとある銀座のパーティー。そのカッコよさに声をかけたい人が続出、パーティーの後半は根木さんに人だかりができるほど、注目の的になっていたという。誰もが乗りたがるその状況に、もはや “車いす” という名前にピンとこないと、一同盛り上がる。

そんなエピソードに、一歩先のコミュニティのヒントがあるのだ。

すでにあるコミュニティに、何がどうブリッジになって、一歩先のコミュニティにしていくか。「カッコいいものや楽しいものがあればみんな寄ってくるし、ボーダレスな社会にしていくには、そもそもマインドセットの話だと思う」と杉原。

番組の後半では、東京2020 を誰もが楽しむために、踏み出せない人が一歩踏み出せるきっかけづくりについて話が進む。3人の話では「おもしろさを区別しないこと」がボーダレスな社会には重要なようだ。子どもであっても、高齢者でも、ハンディキャップがあっても、「危ない」「身体的に難しい」ことが理由でおもしろさを失くしては誰もワクワクしないと。「渋谷の公園にアシスト機能がついたパーソナルモビリティがあったらおもしろい!」なんという話も!?

ぜひ公開動画をチェックしていただきたい。

また、次回第5回目となるオンエアは、3月22日(金)13時~。

CHIMERA プロジェクト代表・文平龍太さんとミュージシャンのHoney L Days・KYOHEIさんをゲストに迎え、どんな話が繰り広げられるのか。どうぞご期待ください。

文平龍太さん

文平龍太(ふみひら・りゅうた)
『CHIMERA GAMES』を主催する CHIMERA プロジェクト代表。『CHIMERA GAMES』は、エクストリームスポーツ、ストリートカルチャー、音楽を融合した、体験型エンターテイメントフェスティバル。FMX、BMX、スケートボードなどのエクストリームスポーツやストリートカルチャーにおいて日本を代表するプロライダーやトッププレイヤー達が、ジャンルを越えて一堂に会する野外音楽フェスも融合した革新的なイベント。次回は2019年5月18日(土)/19日(日)に開催予定。

KYOHEIさん (Honey L Days)

KYOHEI / Honey L Days (きょうへい / ハニー・エル・デイズ)
1981年神奈川県生まれ。Honey L Days は、学生時代からバンドを中心にライブ活動を行っていた KYOHEI (Vo,Gt) と、ゴスペルグループで活動を行っていた MITSUAKI (Vo) が、舞台出演をきっかけに出会い、結成。ライブハウスを拠点にロックヴォーカルデュオとしての活動を本格化させ、2008年にシングル「Go⇒Way / Center of the World」で avex trax よりメジャーデビューを果たす。2010年にリリースした4thシングル「まなざし」は、男子新体操を題材にして話題となったTBS系ドラマ「タンブリング」の主題歌に起用され、着うたが100万ダウンロードを記録。夢に向かって諦めずに歩んでいくという等身大でストレートな歌詞が、頑張る全て人の背中を押す応援歌として大きな反響を呼び、Honey L Daysがヒューマンタッチなソングライター&ヴォーカリストであることを世に広く知らせた、代表曲のひとつである。また KYOHEI は、数多くの映画・舞台作品の音楽監修を手がけており、ヴォーカルデュオに限らない多才ぶりを発揮している。

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HERO X RADIO
毎週第2・第4金曜 13:00-13:50 ONAIR
http://shibuyacrossfm.jp/

(text: HERO X 編集部)

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【HERO X RADIO vol.37】ロボットと暮らす時代がやってきた!進化する人間とロボットとのコミュニケーション

HERO X 編集部

ウェブマガジンの枠を超え、リアルに会い、リアルに繋がり、リアルに広がるしかけを作り出すメディア「HERO X」のラジオ番組『HERO X RADIO』。前回第36回のアーカイブ動画を公開、また次回の収録は11月13日(金)となっている。

ユカイ工学の考える
暮らしに寄り添うロボットとは?

リアルと繋がる場としてスタートしたラジオ番組『HERO X RADIO』は、Shibuya Cross-FM(http://shibuyacrossfm.jp/)にて、毎週第2・第4金曜 13:00-13:50 にオンエア中。渋谷のシダックススタジオから生放送でお届け、ネットからのリアルタイム視聴もできる。

第37回となる次回のゲストは、ユカイ工学株式会社 代表 青木俊介さん。「人間とロボットのコミュニケーション」をテーマに、HERO X編集長・杉原行里とプロデューサー・佐藤勇介が話を伺う。

ユカイ工学株式会社 代表 青木俊介 (あおき・しゅんすけ)
東京大学在学中にチームラボを設立、CTOに就任。その後、ピクシブのCTOを務めたのち、ロボティクスベンチャー「ユカイ工学」を設立。「ロボティクスで世界をユカイに」というビジョンのもと家庭向けロボット製品を数多く手がける。2014年、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」を発表。2017年、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」を発表。2015年よりグッドデザイン賞審査委員。

どうなる未来のスマートタウン!
住むだけで健康になる街はできるのか?

本日公開の第36回のゲストは、株式会社 Secual CSOの府川 誠二さん。「未来のスマートタウン」をテーマに、HERO X編集長・杉原行里とプロデューサー・佐藤勇介が話を伺った。

本日公開となった前回放送分を含め、これまでの放送はこちらで視聴できる。

過去の放送はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=k-HQFyhlQr8

府川 誠二(ふかわ・せいじ)
株式会社 Secual CSO。2004年、制作会社を設立。CGアプリ制作などデジタルを活用した事業を手掛ける。2011年、デロイトトーマツコンサルティングのデジタル事業部の立ち上げに従事し、様々な業界大手のコンサルティング、新規事業の立ち上げに携わる。また画像解析スポーツテック、AR/VR事業など新しい技術で事業を立ち上げる。元サッカー日本代表監督 岡田武史さんのイノベーションディレクターとしてスポーツDXにも取り組んでいる。2014年には不動産のデジタル化推進の会社を設立し、スマートホームIoT、業務管理システムなど不動産テック事業を展開。現在は画像認証、顔認証を使ったサービス開発などを進め、2019年から株式会社 SecualのCSOに就任。スマートホームセキュリティから、スマートタウン事業への進展進化を進めるため、各企業とのアライアンスや事業開発を推進。

株式会社 SecualのCSOを務める府川さんがスマートタウンの進展に関連するSecual Smart Poleを紹介。様々な使い方ができる街灯に杉原、佐藤は興味津々。さらに3人は経年劣化で価値が下がっていく土地の問題について話し合った。「土地ではなく街の価値を上げるための方法としてSmart Poleを使っては?」と、アイデアを次々と出していった。

後半は、スマートタウンが具体的に私たちの生活にどんな変化をもたらすのか、どのような未来を指しているのかなどの議論に。ちりばめられたテクノロジーが日常化しているのが「スマート」の定義だというが、テクノロジーは怖がられることも多く、監視社会と捉えられてしまうのは課題であり、改善していかなければと話す府川さん。それに対し杉原は、テクノロジーを受け入れる倫理観を育てるためには街に住む人を巻き込み、テクノロジーに優しさと見守りが乗っかることが大事ではないかと話した。

杉原が持つ「日本人には、他人へのLOVEとCAREの気持ちが備わっている。」という感覚は3人共通だったようで、それを生かすためには何が必要かという議論も白熱。RDSが掲げるパーソナライズの量産化が当たり前となり文化となれば、テクノロジーは自然と受け入れられ、本当の意味でのスマートタウンが誕生するだろうと締めくくった。今週はどんな未来の話が飛び出すのか、楽しみにしていただきたい。

(text: HERO X 編集部)

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