スポーツ SPORTS

荒れ果てた土地がエクストリームな「遊び場」になる!日産のNEWプロジェクト始動

平山 麻衣子

エクストリームスポーツは極端な状況下で行われ、その速さや高さプレイヤーの技術を競い合うスポーツの総称。日産自動車株式会社は、日本中の様々なスポットをエクストリーマー(=エクストリームスポーツのプレイヤー)のための「遊び場」へと変えていくプロジェクトを始動した。

夏のボブスレーコースを遊びつくせ「THE MONSTER PARK」

長野市ボブスレー・リュージュパーク(愛称「スパイラル」)は、日本で唯一のボブスレーコース。アジア最大規模のボブスレーコースでありながら、施設の老朽化や多額の維持管理費のために来年度以降は製氷を行わないことが2017年4月に長野市より発表された。この「スパイラル」を利用して企画されたのが、「THE PLAY LIST」の第一弾「THE MONSTER PARK PRODUCED BY NISSAN X-TRAIL」だ。日本各地から集まったエクストリームスポーツのプレイヤー約150名が、全長1,700mのコースを駆け抜けた。そり競技以外でコースを使うのは今回が初めての試みだという。参加者からは好評で、今後もイベントの開催を期待する声もあがっている。

日本中に眠る遊び場を求めて


日産自動車がエクストリームスポーツのプレイヤーを対象に行った調査
では、エクストリームスポーツをプレイできる場所が「足りない」「かなり足りない」との回答が94%にも登った。こうした結果を背景に、「THE PLAY LIST」では、エクストリームスポーツに使用できる施設や土地を自治体や施設オーナー、一般からも募集している。応募できる場所は使われていない施設や、荒れ果てた土地などどんな場所でも問わないという。候補地は、安全面やエクストリームスポーツとの親和性などが精査され、その場所の「遊び場」化に向けたサポートが行われる。人々の記憶から忘れられていく場所が生まれ変わり、次世代への遊び場へと生まれ変わらせるこのプロジェクトの今後に注目したい。

<参考>
http://www.nissan.co.jp/SP/X-TRAIL/THEPLAYLIST/

(text: 平山 麻衣子)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

RECOMMEND あなたへのおすすめ

スポーツ SPORTS

渋谷のど真ん中に陸上トラックが出現!60m世界最速は誰だ!?

中村竜也 -R.G.C

11月5日の日曜日、渋谷駅へと向かうファイヤー通りに、突如60mの陸上トラックが現れ、行き交う人々を驚かせた。渋谷芸術祭2017「渋谷シティゲーム〜世界最速への挑戦〜」と題し、8年間破られていない世界記録の6.39秒にトップ義足ランナーがチャレンジすることを目的に、渋谷区とSONYの協力のもと開催されたこのイベント。

休日の昼間の開催ということもあり、多くの通行人がこの非日常の光景に驚きながらも、好奇心にあふれた顔で、これから始まる歴史的な瞬間の目撃者となるべく足を止め楽しむ姿がとても印象的であった。

オープニングセレモニーでは、発起人のソニーコンピュータサイエンス研究所 リサーチャーで、Xiborg代表・遠藤謙さんをはじめ、HERO Xでの編集長対談(http://hero-x.jp/article/2122/)にもご登場いただいた、渋谷区の長谷部健区長やタレントの武井壮さん、為末大さん等のトークで会場を温めながら、オープニングランがスタート。

普段からこの界隈をランニングしている、スターターを務めた武井壮さんは「なぜ僕が走らせてもらえないのか!」と冗談交じりに話し会場を盛り上げた。

為末大さん、義足ランナーの山下知恵さん、長谷部区長でのオープンニングラン

この日のメインレースは、100m(10秒61)、200m(21秒27)、そして60m(6秒99)の世界記録保持者、リチャード・ブラウン選手(アメリカ)、今夏の世界パラ陸上選手権大会200m金メダルのジャリッド・ウォレス選手(アメリカ)、リオパラリンピック100m銅メダルのフェリックス・シュトレング選手(ドイツ)の3人による「世界最速60m義足レース」。

レース前からすでに、3選手が出すオーラが会場を飲み込み、張り詰めた雰囲気に。そのせいからか、フェリックス・シュトレング選手がウォームアップ中に大きく転倒し怪我が心配されたが、無事にレースに参加でき、肩をなでおろした。そしていよいよ緊張のスタート。

左からジャリッド・ウォレス選手、リチャード・ブラウン選手、フェリックス・シュトレング選手

レースは終始、60m(6秒99)の世界記録保持者、リチャード・ブラウン選手が先行しながらも接戦の中ゴール。記録は7秒14と、残念ながら世界記録には及ばなかったが、世界のトップアスリートが風を切りながら走るそのスピードと迫力に、会場は大きな歓声に包まれていた。

その他にも、日本が誇るパラアスリートの佐藤圭太選手、春田純選手、池田樹生選手の3名によるエキシビジョンランや、一般参加者の子供や学生のレースも行われ、盛り上がりの中イベントは幕を閉じた。

スポーツをエンターテイメントへと昇華させるべく、この歴史的なイベントを開催した、遠藤さんはこう話す。

「本当に選手が輝く瞬間というのは、実際に勝負が掛かったレースの時だと思うんです。その瞬間を渋谷のど真ん中で出来たというのは、本当に歴史的なことだと思います。勝ったリチャード・ブラウンの喜び方や、負けた選手の滲み出る悔しさ。あれこそがリアルでありスポーツの素晴らしさなんです。」と普段冷静な彼が興奮気味に語ってくれた。

健常者だから、障がい者だからとかではなく、そこにいた誰もが圧倒的なエンターテイメントを陸上というスポーツを通して体感できたこのイベント。開催までの道のりを考えると、容易でなかったことも想像できる。だからこそ世界の中心地である渋谷という街でやることに意味があったのだろう。これを機に、日本各地でこのようなイベントが派生的に開催され続けたら、東京2020の成功に繋がるかもしれないと感じた。


(text: 中村竜也 -R.G.C)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

PICK UP 注目記事

CATEGORY カテゴリー