プロダクト PRODUCT

オリンピック延期は果たして痛手か?アメリカの番組が日本の技術力に注目

HERO X 編集部

アメリカNBCが日本の最先端テクノロジーにフォーカスした番組を制作、現地で放送された他、日本からもオンラインで視聴ができるようになった。そのなかで、日本が誇るべき革新的なゲームとして、HERO Xでも度々取り上げてきた「CYBER WHEEL(サイバーウィル)」が紹介され、編集長杉原行里がリポーターを案内する映像が公開されている。

2020年3月、アメリカ合衆国の3大ネットワークのひとつである『NBC』がTOKYO2020オリパラに向けた日本のあらゆる分野の最先端テクノロジーの特集番組を放送した。番組のなかで、革新的なゲームとして取り上げられた「CYBER WHEEL(サイバーウィル)」。自らも開発に関わるHERO X編集長の杉原が、実際にリポーターと対戦しながら紹介するシーンも収められている。

車いすレースをVRで体験できる「CYBER WHEEL(サイバーウィル)」は、テクノロジーとスポーツの融合によって誰もが楽しめる“超人スポーツ”のひとつとして知られるエンターテインメントスポーツ。
パラ陸上のレースで使用される車いすレーサーを未来型にデザインし、2017年にはグッドデザイン賞を受賞。ヘッドマウントディスプレイを装着して左右のハンドリムをまわせば、VRの映像の中で360度に広がる西暦2100年の東京を最高速度60キロというスピードで走り抜けることができ、コースの起伏に合わせてハンドリムのウエイトが変化するので、コース上の坂道なども臨場感たっぷりに体感することができるというもの。

番組の中では、旅客の手荷物や航空機部品などを運ぶ作業員の負担を軽減するために導入されたパワーアシストスーツや、様々な場面で活躍するロボット、自動運転のバス、離れた場所からでも自分がそこにいるかのように売り場を移動して、接客スタッフとコミュニケーションを取りながら買い物をすることができるアバターショッピングの他、あたかも目の前で実際の試合を観戦しているような、映像とリアルを組み合わせて展開するセグメンテーションテクノロジーなど、日本の最先端テクノロジーがぎゅぎゅっと紹介されている。

オリンピックイヤーとなるはずだった2020年。世界中を恐怖と大混乱に陥れた新型コロナウイルスの影響を受け、東京オリンピックはまさかの1年延期に…。暗いニュースばかりにフォーカスされがちだが、いやいやちょっと待って。日本は更に1年の準備期間を手に入れることができたのだ。日本の技術力の高さを世界にアピールする1年にすることだってできる。

離れていても、誰にでも、どこにいても。日本の最先端テクノロジーをもってすれば、もはや場所や距離などは問題にならない。そんな無限の可能性を、日本が世界に向けて証明し、発信していく旗振り役となれるチャンスが訪れている。

(text: HERO X 編集部)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

RECOMMEND あなたへのおすすめ

プロダクト PRODUCT

翼のようなフレームでフィールドを駆け抜ける!ホンダの新型車いすレーサー「翔」が誕生

Yuka Shingai

東京オリンピック・パラリンピックまで500日を切り、盛り上がりが過熱するパラスポーツ。企業の積極的な参画・支援が進むなか、ホンダは車輪が3つの陸上競技用車いす「レーサー」の新型モデル『翔(かける)」を4月に販売開始すると発表した。創業当時からモータースポーツへの挑戦を続けてきた同社が車いすレースにどのように向き合い、競技を発展させるのだろうか。

ホンダが車いす陸上競技の公式支援を始めたのは1999年。翌年には陸上競技用車いすが開発品目に追加された。

ホンダR & D 太陽、本田技術研究所、八千代工業の3社で開発・製造した量産型車いすレーサー、「極(きわみ)」を2014年に一般販売開始。それまでの車いすレーサーはアルミパイプを溶接して作ることが一般的だったが、軽量かつ高剛性のカーボンモノコックフレーム構造を世界で初めて採用したのがこの「極」だった。

この度、発表された『翔(かける)』は乗り心地や走行の安定性を向上させた、「極」のアップグレード版で、20年間磨き続けてきた技術の集大成ともいえる存在だ。のようなフレームの形状や、ステアリング周辺パーツがフレーム内部に埋め込まれるなど、『翔(かける)』の名に相応しい軽やかな見た目・仕様が大きな特徴。

今後は車いすレーサーを漕ぐ力の見える化にも取り組むなど、科学的なアプローチでアスリートへのフィードバックを実践する予定。

安心・安全な車いすレーサーを提供するため、非破壊検査をレース現場で実施するなど、ホンダが車いす陸上競技に与えるインパクトは大きい。

パラリンピックでも『翔(かける)』がフィールドを駆け抜ける姿を見られるかもしれない。

(公式サイト・画像引用元:https://racer.honda-sun.co.jp/

(text: Yuka Shingai)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

PICK UP 注目記事

CATEGORY カテゴリー