テクノロジー TECHNOLOGY

キレてる?キレてない?集中力が可視化されるデバイスが登場

HERO X 編集部

自分の集中力が切れたかどうかを知るのはなかなか難しいだろう。疲れたなぁと思った時にはすでに集中力が切れた後のことが多いのだが、本人がまだ自覚しないうちに集中力が切れているかどうかを教えてくれるデバイスがあるようだ。

イギリスのケンブリッジ大学の卒業生2人により開発されたのが動画に紹介されている「FOCI (フォーカイ)」。このデバイスは、小さな器具をウエストに着けるだけであなたの精神状態を測定してくれるというのだ。認知生体計測学を用いた手法で気分を測定、スマホと連動することで、精神状態を可視化してくれる。注意散漫や疲れ、落ち着き、集中、フロー、ストレスといった6つの状態を色分けして見せてくれる。

スマホ画面に映る丸みを帯びたものをオーブと呼び、このオーブの色が精神状態に合わせて変化する。ウエストにつけた計測器が測定しているのは利用者の呼吸だ。人間は精神状態が変化すると呼吸数や呼吸の深さに変化が現れるが、測定器がそのわずかな乱れをキャッチし6つの状態に分類、可視化する。

フロー状態とは、他のことが目に入らないくらい完全に集中していることを指す心理学用語だが、「FOCI」は装着者がフロー状態から離れそうになるとバイブレーションを起して知らせてくれる。AIマインドコーチを搭載しているため、集中力を保つためのアドバイスをリアルタイムでおこなってくれるらしい。

また、集中力が低下しそうなときには、認知機能の低下を抑えるためのトレーニング方法などをアプリを通して教えてくれる。何時にどういった精神状態にあったかの記録も残してくれるため、自分が集中して仕事ができている時間帯の癖などを発見することも可能だろう。

集中力が切れている時に良いアイデアは浮かばない。自分の精神状態を可視化して、効率的な仕事や勉強に繋げられるとしたら、これは買いなのかもしれない。

(text: HERO X 編集部)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

RECOMMEND あなたへのおすすめ

テクノロジー TECHNOLOGY

バーチャル試着もできる!トレーニングメニューもAIがリコメンド「スマートミラー」

HERO X 編集部

インターネットに接続し、鏡に情報を表示する…そんな「スマートミラー」が人気だ。すでに百貨店やサロンなどで活用されているが、3月上旬発売の「Inada Mirror」は、AIによっておすすめのファッションなどが提案され、バーチャル試着なども可能な次世代型ミラー。美容やファッション、ヘルスケアなどのレコメンド情報をトータルに提供する。

日本の販売店の店頭などでも導入が進むスマートミラーはデジタルサイネージなどの屋外広告・インフォメーションにも活用されている。ファミリーイナダ株式会社が発売する「Inada Mirror」は、世界初のバーチャルスタイリング機能付きのスマートミラー。パーソナルトレーニングの機能や、健康分野でのおすすめ情報を表示する機能などがあり、ヘルスケア・美容のデバイスとして幅広く使える。また、ユーザーが自分の性別・身長・体重・顔のタイプを登録すると、AI機能を活用して、その人に合ったファッションコーディネートを提案。監修にはプロのスタイリストが参加している。レコメンドされた商品をミラー内で購入できる機能もあり、まさに次世代のスマートミラーといえるだろう。

発売元のファミリーイナダはマッサージチェアの製造販売を主とする企業だ。これまでに、AI搭載の医療型マッサージチェアなどを開発してきた。また、2016年からは、マッサージチェアから発展し、クラウドでユーザーの健康管理を行うシステムも提供している。その技術が「Inada Mirror」にも活かされた形だ。

スマートミラーの技術は世界で注目を浴びている。アメリカではフィットネス業界で大きく注目されており、フィットネスクラスをバーチャルで受講できるミラーなども登場している。また、身体の情報を3Dで取得し、ダイエットなどに活用するシステムも生まれている。

参考記事:ITのネクストトレンドなるか?スマートミラー×フィットネスの市場が拡大中

日本でも今後ますます普及しそうなスマートミラー。ECサイトとの連携がどこまで進められるか、どれくらい個々にフィットしていけるかなど、未知数の部分もあるが、AIとの連携で可能性は大きく広がりそうだ。

[TOP画像引用元:https://inada-mirror.jp/

(text: HERO X 編集部)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

PICK UP 注目記事

CATEGORY カテゴリー