福祉 WELFARE

Monthly Selection:11月のおすすめ記事 Best5

HERO X 編集部

おすすめの記事をまとめて紹介する「Monthly Selection」。5回目となる超福祉展が渋谷で開催された11月は、同イベントで展示・紹介されていたプロダクトやサービスの中から、過去に『HERO X』で取り上げたものをご紹介します。

サイバー過ぎるパラスポーツ体験が熱い!
車いす型VRレーサー“CYBER WHEEL”

パラスポーツを代表する競技のひとつ「車いすマラソン」。この競技で使われるロードレース用車いすの最高速度は、なんと時速60km以上!このスピード感をリアルに体験するために開発されたVRエンターテイメントが『CYBER WHEEL』です。超福祉展の超人スポーツ体験会でも注目を浴びていたこちらのシステム。開発を手掛けたクリエイティブスタジオ「株式会社ワン・トゥー・テン・ホールディングス」に取材を試みました。

自分の身体がギターになる!?
義手のエンターテイメント性を拡張する可能性
【the innovator】

超福祉展の会場で鳴り響いていたギュィィーンという不可解なギターサウンド。その正体は、義手をエンターテイメントのためのツールへと昇華させた、こちらの義手楽器「Musiarm」でした。なぜ、義手というプロダクトにエンターテイメント性を求める必要を感じたのか。開発者の畠山海人さんを訪ね、渋谷にある開発拠点のひとつにお邪魔しました。

やさしさのバトンを繋げ世界を変える。
一般社団法人PLAYERS「&HAND」
【the innovator】

誰もがいつでも助けを求められ、そして誰もが手助けをできる社会の実現を目指す。一般社団法人PLAYERSが展開する「&HAND」は、BEACONデバイスやLINEといった身近にあるテクノロジーを活用しながら、手助けを必要とする人と手助けをしたい人をマッチングするサービスです。「何かをしてあげられたら」と思いつつ、手の差し伸べ方が分からない。そんな人々の気持ちを掬い上げてくれる「&HAND」とは、一体どのようなサービスなのかを詳しく見てみましょう。

誰でもスーっとラクラク移動!
オカムラのオフィスチェア「Weltz-self」発売

障がいを持つ人とそうでない人の間に、壁のないボーダレスな世界。そんな未来の実現は、意外と身近なもののアップデートからはじまるのかもしれません。オフィス用品で有名なオカムラが開発したのは、座ったままスムーズに移動できるオフィスチェア「Weltz-self」。多様なワーカーが企業で活躍できる環境づくりを後押しするプロダクトをご紹介します。

乙武洋匡が人生初の仁王立ち!
話題のロボット義足を手掛けた
小西哲哉のデザイン世界【the innovator】

超福祉展の大トリを飾ったシンポジウム「JST CREST×Diversity」で、乙武洋匡さんがロボット義足を付けて電動車いすから立ち上がる姿が公開され大きな話題を呼んでいます。そのロボット義足のデザインを手掛けたのがexiii design代表のプロダクトデザイナー小西哲哉さんです。電動義手、ヒューマノイド、車いす型ハンドバイクなど、多彩な分野で手腕を発揮している小西さんのデザイン世界に迫りました。

(text: HERO X 編集部)

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福祉 WELFARE

3Dプリンター義手を貧困地域に届けるチャリティープロジェクトが進行中

平山 麻衣子

スペインのエンジニアGuillermo Martínez氏は、自宅の3Dプリンターで製作した義手を貧困地域の人々に提供するAyúdame3Dというチャリティー活動を行なっている。

右腕に装着した義手を左手で握りしめながら、嬉しそうに笑う男性。この義手を製作したのはスペインのエンジニアGuillermo Martínez氏だ。彼が製作する義手はとてもシンプルなものに見えるが、両手で鍬をつかみ畑を耕したり、ミシンを使ったりと、生活していくのに必要な作業を無理なく行うことができる。義手の提供を受けたのはケニアに住む6名の人々。義手を装着した瞬間、「人生が大きく変わった」と喜びの声をあげた。

Martínez氏は、国際ボランティア活動などに参加、3Dプリンターで義手・義足の製作を行うEnabling the Futureという活動を知ったことをきっかけに、この活動をはじめたそうだ。彼はより多くの人々に義手を提供していくために、クラウドファンディングを立ち上げ、3D印刷の技術について「今の段階では、3D印刷でできることのほんの一部しか開発されていないと思います。 20年後には、特に医療と医学の分野での発展は驚異的なものになるでしょう」と語っている。

非常に高価で、限られた人々にしか手にすることができなかった義手や義足。しかしその状況は、3Dプリンターの出現によって大きく変化した。「より多くの人々に、義手や義足を提供したい」とチャリティー活動を行う人々の輪が世界中に広がりつつある。彼らの活動は、これからもたくさんの人々を笑顔に変えていくに違いない。

http://ayudame3d.org/
http://enablingthefuture.org/category/featured-stories/

(text: 平山 麻衣子)

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