テクノロジー TECHNOLOGY

ゲーム感覚のエクササイズで認知能力もアップ!デンマーク発「モトタイル」

Yuka Shingai

点灯したタイルを踏むとライトが消える、タイルを踏むと音が鳴る…指示に合わせて頭と体を動かす様子は、まるで懐かしのパーティゲーム、ツイスターにも見える。今回ご紹介する「モトタイル」は福祉国家デンマークで生まれた、遊びとロボット工学が融合した連動タイルだ。

使い方は極めてシンプル。10枚のタイルを床に敷いて電源をオン。付属のタブレットからゲームを選べば準備完了だ。タイルは繋げてもバラバラにしてもいいし、好きな形にアレンジすることができる。ゲームの種類は難易度や時間、プレイする人数別で豊富に揃っており、老若男女問わずすべての人が楽しむことができる。

エクササイズの記録は毎回タブレットに蓄積されていくので、前回のプレイと結果を比較することも可能。エクササイズを継続するモチベーションのカギにもなる。

頭と体を同時に動かすデュアルタスクエクササイズは、空間認知力と判断力の向上に効果があると実証済み。特に高齢者は短時間のエクササイズでも、筋力、柔軟性などの身体的能力に加えて、場所や異なる色を見分ける能力といった認知課題の正答率がアップするというデータも出ており、デンマーク国内ではデイケアセンターやリハビリセンター、フィットネスクラブや病院にも導入されるほど普及しているとのことだ。

テレビゲームを使うエクササイズは画面を眺めていると疲れてしまうこともあるが、こちらはタイルだけに集中すればいいので、手軽に楽しむことができそう。

「モトタイル」は、日本国内の介護施設などでもすでに導入されているようで、これから身近な遊び道具に進化していくかもしれない。

[TOP動画引用元: https://youtu.be/K8jBmyHS_oQ

(text: Yuka Shingai)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

RECOMMEND あなたへのおすすめ

テクノロジー TECHNOLOGY

ベッドの上で、行きたい場所へ。完全オーダーメイドのVR映像サービス「360VR omoieizo」

HERO X 編集部

病気やケガで外出が出来ない日々が長引くと、窓から見える同じ景色にうんざりしてしまうことがある。体が弱っている時だからこそ、気持ちだけでも晴らしたいもの。せめて、外の景色が見られたのなら…。そんな思いを汲んだサービスがはじまっている。

最新の映像技術と VR を組み合わせ、お散歩気分が味わえるサービスの提供を開始したのは株式会社東地開発・omoieizo事業部。主に終活や人生の終末期をサポートする企業・医療、老人施設をはじめ、個人に向けて完全オーダーメイドの映像を使った VR外出疑似体験サービスをはじめている。全天球を撮影できる専用カメラにて撮影した動画や写真映像を活用し、VRヘッドセットを使うことで視聴者は景色の中に入り込んだような感覚を味わえるのがこのサービス。病室や自宅にいながらにして、まるで現地を訪れたかのような体験をすることができるのだ。

利用者は見たい景色をオーダーするだけ。同社の自社カメラマンが実際に現地に赴き撮影し、VR視聴できるよう加工をしてくれ、視聴機器と共にご希望の場所へ届けてくれる。同社はこれまで、VR映像を使った観光PR事業などを展開してきた。ここで培った技術を基に、患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献しようとこのサービスを発案、展開をはじめている。個人向け完全オーダーメイドのVR映像サービスは業界でも珍しい。終活や終末医療を迎える人を対象と謳われているが、なにも“冥途の土産”的な使い方にこだわる必要はない。これから再起をかける人にとっても、家族との思い出の場所、行きたかったあの場所の映像を見ることは、気持ちの元気を取りもどすきっかけにもなる。また、復活への原動力となることもあるだろう。力を無くしかけている患者を励ます意味でも利用価値はありそうだ。詳しくは同社HPへ https://omoieizo.jp/

(text: HERO X 編集部)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

PICK UP 注目記事

CATEGORY カテゴリー