福祉 WELFARE

マチュピチュも車いすで行ける!世界横断ツアーをH.I.S.が販売

HERO X 編集部

体が不自由になるとあきらめがちなのが海外旅行。だが、そんな気持ちを吹き飛ばしてくれるツアーをH.I.S.が発表した。ペルーのマチュピチュなど、世界遺産を杖や車いすで巡る世界横断17日間の旅。車いす介助のトレーニングやバリアフリー研修を受けた看護師免許を有するスタッフが同行、心置きなく旅を楽しむことができるという。

販売されたのは世界4大陸8つの世界遺産をめぐるパッケージツアー。ペルーのマチュピチュと言えば、足場の悪い山岳地帯。ここも車いすで訪れることができるというのだから驚きだ。車いす利用者1人に対して現地のアシスタントを2人つけ、遺跡の中まで案内する。アメリカではロサンゼルスに滞在、飛行機を使い日帰りで世界遺産のグランドキャニオンを巡る。イギリスのロンドンでは、バッキンガム宮殿や美術館、博物館を見学、アフリカのケニアでは野生動物の楽園、アンボセリ国立公園を訪問する予定だ。

H.I.S.ではこれまでも「だれもが、いつでも、自由に」をコンセプトに専用のユニバーサルツーリズムデスクを設けてバリアフリー旅行を積極的に行っていたが、世界一周という規模のパッケージ商品を販売するのはこれがはじめてのことだ。体に障がいを持つ人を対象に参加者を募る「たびのわツアー」のひとつとして販売を開始、8名限定の少人数にすることで、きめの細かいサービスを実現させた。

現地での様子は添乗員がTwitterで実況中継、日本に残る家族にも様子が分かるため、安心だ。旅行行程は杖や車いすユーザー向けにゆったりと組まれており、添乗日数1000日以上・渡航国数50ヶ国以上で、看護師資格を持つベテラン添乗員が同行するのも心強いポイントだろう。出発は2019年3月25日(月)を予定。羽田発、成田着でビジネスクラス320万円、エコノミークラス240万円。「バリアフリーたびのわ」ではこのほか、温泉や離島を訪ねる国内旅行なども販売している。詳しくはH.I.S. ユニバーサルツーリズムデスク電話 03-5360-4761へ。

https://www.his-barrierfree.com/LP/world/

(画像提供:H.I.S.

(text: HERO X 編集部)

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福祉 WELFARE

健康は住環境から。大和ハウスが都市ストレスを軽減する家を発表

HERO X 編集部

もはや、健康は家づくりから考える時代に突入するのか。住宅メーカーの大和ハウス工業株式会社は都市ストレスから解放される家を目指したモデルハウスの展示販売を開始すると発表した。予防医学の研究者である石川善樹氏の知見を活かし、「都市ストレスからの解放」と、「五感のゆらぎ」、「人とのつながり」が生れる家を目指して開発、50歳~75歳世代向けの都市なか3階建て木造モデルハウスとして販売をはじめた。

洗面所に立てば体重、血圧、筋肉量、骨密度、体脂肪などが計れ、寝室では睡眠効率を計測する──暮らしているうちに健康に関するデータを自然に取得できる家「スマートウェルネスハウス」の開発を進めている同社が今回注目したのは「都市ストレス」。人工物に囲まれた都市部に暮らす人々はストレスが溜まりやすい傾向で、反対に、森にはストレスを解放する可能性があるとし、自然を感じられる空間にこだわった家を目指したという。

夜になれば明るく照らしてくれるライト、暑さ、寒さを和らげてくれる空調設備、人間は多くのものを作り出してきた。ところが、石川氏の研究によれば、自然の中に長年暮らしてきた人類にとって、それは「ストレス」の要因となり得るという。東京、神奈川、大阪など、都市部で暮らす50歳~75歳世代の人に聞いたアンケートでは、「都市ストレスを感じているか」の問いに対して約8割がYESと回答、また、YESと答えた人の方が都市ストレスを感じていないと答えた人に比べ「心の余裕」や「人生への充足感」が低いことも分かった。

3階の寝室には人間の耳では聞き取れない20kHz以上の高周波音を含む自然の原音を、季節や時間の移ろいにあわせてハイレゾ音源で収録・再現した音響システム「R-LIVE」を導入、木々のそよぎ、鳥のさえずり、川のせせらぎなどを無意識的に身体で感じながら眠ることができるようにした。技術は人の暮らしをどこまで豊かにしてくれるのか。実物は品川シーサイド展示場にて見ることができる。詳しくは同社HPへ。

https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/index.html

(text: HERO X 編集部)

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