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最速技術とモビリティの未来に向けてGO!いよいよ開幕 F1 2021シーズン

技術と技術のぶつかり合い、世界最速を決めるFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の2021シーズンが3月26日に開幕する。株式会社RDSとスクーデリア・アルファタウリ・ホンダ(以下、アルファタウリ)のパートナーシップも3シーズン目を迎える。 両社が共有するのは最速の技術から生まれるモビリティの未来だ。

F1は、モータースポーツの最高峰である一方で、自動車業界における最先端研究の開発の場という側面も持つ。レースはいわば各社による技術の競い合いの場でもあるのだ。生み出された技術は、乗用車や街づくりのインフラなど、様々な形で私たちの日常に落とし込まれていく。3シーズン目を迎えるRDSとアルファタウリとのパートナーシップ。あらゆる面で協力体制を強化し、モビリティの未来をともに作っていきたいという。

アルファタウリのアカウントマネジャーとの対談では、F1におけるスポーツビジネスの今後について、HERO X編集長の杉原行里が話しを聞いた。

記事を読む▶F1ガスリー初優勝!アルファタウリ・ホンダ スポンサーキーアカウントマネージャーが話すスポーツビジネスの裏側

RDSでは、F1で培った開発力をパラスポーツへ転換、車いす陸上のマシン開発に還元する活動を続けている。今、開発を進めているのがパラリンピック東京大会で金メダルを狙う伊藤智也選手のマシン。二つのスポーツから生まれた身体データを活用する技術を使い、未来のモビリティ、そして高齢化社会における未病対策や移動弱者などの課題解決にも挑戦する。

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世界でたった1人の女性片腕クライマー“Sianagh Gallagher”

小泉 恵里

シアナ・ギャラガーは現在20歳のクライミング選手。イギリス代表チームのキャプテンを務めています。彼女が特別なのは、生まれつき左手と左肩がないところ。

シアナが初めてクライミングと出会ったのは10歳の時。小学校のクライミングクラブでトライしてみたら、たちまち夢中になったそうです。その後、高校に進むと数々の国内大会に出場し、さらに16歳で世界大会に初出場して3位に入賞、その後数々の大会で活躍しています。

健常者のクライミングのルールは、常に手か足のうち3点を壁につけていることですが、片腕のシアナの場合は2点しかつけていられません。クライミングを始めた当初は、ルールも分からずコツも掴めなかったため、自分らしい登り方を極めるのに2〜3年かかったといいます。彼女が最も影響を受けたのは、世界的に有名なボルダラーShauna Coxseyの登り方。その他のプロクライマーの動きも研究したり、友人のクライマーと競ったりして技を磨いていきました。

パラクライマーの中でも、彼女のような片腕の選手は珍しく、女性はシエナたった1人。クライミングによって世界中の人に出会い様々な経験をするチャンスをも得たと嬉しそうに話している。クライミングだけではなく、ドローイングもプロ並みの腕前だし、スケボーもできれば、もちろん靴の紐をチョウチョ結びすることもできる。

いつかクライミングがパラオリンピック種目になったら、出場して金メダルをとることが夢だと語るシアナ、今後は彼女のような片腕クライマーが続々と出てくることでしょう。

(text: 小泉 恵里)

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