テクノロジー TECHNOLOGY

バクテリアを99.99%撃退!除菌ロボット「CleanseBot」

Yuka Shingai

消毒用アルコールスプレーやシート、ハンドジェルなどの売り切れが続き、身の回りのものをさっと除菌・消毒できるアイテムへの関心が高まっている。これから季節が進み、湿気の多い梅雨や夏を迎えるにあたって、ウィルスのみならず特に注意したいのが食中毒などの原因となる細菌の存在。 アメリカ・デラウェア州発のCleanseBotは、布や平らな素材の表面に使える、世界で唯一のバクテリア除菌・消毒スマートロボットだ。

4つのUV-Cランプが99.99%の細菌やバクテリアを撃退する威力を備えたCleanseBotはボタンを1回押せば30分、2回押せば60分自動走行する仕組みになっていて、マットレスやブランケット、シーツなどの除菌ができる。40種類以上の異なる素材や繊維、ありとあらゆるサイズや形のベッドでの試験を重ねてデータの収集と分析を行ったAIと18個のセンサーが内蔵されており、ベッドの上から転がり落ちる心配も無用。
このあたりの性能は日本でもお馴染みのお掃除ロボットを思い浮かべるとピンとくるかもしれない。

CleanseBotは130㎜×30㎜、220gというコンパクトサイズだから、手持ちモードにもできる。そうすれば、ベッド周りと並んで細菌の存在が気になるトイレの便座や電気のスイッチ、まな板、リモコンから携帯電話までも除菌が可能。
危険な化学物質も使われていないため、子どもにお手伝い感覚でおもちゃやぬいぐるみを綺麗にする習慣をつけてもらうもよし、ペットのいる家庭でも安心して使うことができる。

小売価格は259ドルの予定だが、現在、クラウンドファンディングサイトINDIEGOGOではキャンペーン価格の99ドルで提供中。
EU圏、アメリカ、カナダ、オーストラリア、香港以外の場合は送料がかかるが、現時点で世界中へ配送可能とのこと。お得な今のうちに手に入れておきたい!

(text: Yuka Shingai)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

RECOMMEND あなたへのおすすめ

テクノロジー TECHNOLOGY

プログラミングなしでロボットを動かせる!ドイツ発Wandelbotsのジャケット型デバイス

Yuka Shingai

家電から教育ツール、エンタメなど今や日常生活に入り込むほど身近な存在となった産業用ロボット。これから更なる成長が見込まれている市場ではあるが、それぞれ独自の環境、言語を用いているために、プログラミングそのものが非常に複雑で開発費用や工数がかかること、また、タスクやプロセス、動作環境に応じてプログラミングしなおす必要があるものがほとんどだ。

ドイツ、ドレスデンに拠点を置くスタートアップ、Wandelbotsが開発したのは、このような課題を一掃する革命的なシステム。センサー搭載のジャケット着用して身振り手振りをデモンストレーションすれば、ロボットが模倣できるようになる。

WandelbotsのCEO・Christian Piechnick氏いわく、「すべてのロボットを同じように動かせる共通言語を提供している」とのこと。9つの軸のセンサーがジャケットに埋め込まれており、磁気センサーや膨大なデータをコンピューターシステムに伝えることで、操作した人の動きを模倣することが可能になる。

難しいコードを一行も書く必要がない、つまりプログラミングの経験がなく、熟練の技術者でなくても、ロボットが、どのようにタスクをこなせばいいか、『学ぶ』ことを教えられるのだ。しかも作業に要する時間は10分程度。コストの大幅な削減にもつながる。

技術の進歩とともに、ロボットやAIが人間の仕事を奪うなど懸念も浮上しているが、Piechnick氏はロボットを人にとって代わるものではなく、今まで使っていた機械をよりよい機械にアップグレードするようなものと捉えている。

「効率よく、コストの削減が実現すれば、優秀な人材がより高度なタスクをこなすことができるということです」

フォルクスワーゲン、インフィニオン、ミディアなど数々の大手企業と契約を交わしてきたWandelbotsだが、スモールビジネスこそが顧客のターゲットとのこと。

「以前は、ロボットは投資利益率の側面からの中小企業には適していなかったが、私たちの技術でそれを変えていきたい」

産業ロボットの進歩は、技術など特定の分野のみならず、ビジネスそのものの構造をも大きく動かしていくかもしれない。

[TOP動画引用元:https://www.youtube.com

(text: Yuka Shingai)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

PICK UP 注目記事

CATEGORY カテゴリー