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スマホ世代の子どもたちは早くから老眼鏡をかけるようになる?

HERO X 編集部

老眼鏡もシニアグラスやリーディンググラスなどと呼ばれ、なんだかちょっとおしゃれな響きになる昨今。手元を大きく見せてくれる拡大鏡・ハズキルーペはもはや子どもでもその存在を知るほどになっている。一生を通して見え方が変化する目。眼鏡やコンタクト着用者も増えるなか、スマホやタブレットを軽々と操る子ども世代の目の健康を考えた眼鏡が発売される。

眼鏡のパリミキでおなじみの株式会社 三城(「ミキ」) は、ブルーライトをカットし、手元と遠くの両方を快適に見ることができる眼鏡「スマートイージー」の子ども向け商品を発売すると発表した。タブレットを利用した授業が始まるなど、子どもたちを取り巻く状況の変化は著しい。文部科学省が公表したデータによると、平成29年度には裸眼視力が1.0を下回る子どもの数が過去最低を記録、今年も高い位置で推移している。スマホやタブレットなどがなかった20年前と比べると、その数値は小学生で約2倍、中学生で約1.6倍に。20年前と言えば、すでに家庭用ゲーム機や携帯型ゲーム機が普及していた時代だが、それをはるかに超える勢いで子どもの視力低下は進んでいる。スマホやタブレットといった機器の普及と無関係ではないだろう。

スマホはパソコンと比べ、目に近い位置で見るため、目の筋肉にかかる負担はパソコンよりも増すといわれる。また、画面と近いということは、それだけブルーライトが強く目に届いてしまうことになる。人間は目の奥にあるピント調節筋を使い、近くを見る時と、遠くを見る時それぞれにピントを調節している。スマホをよく使う子どもの場合、スマホと周りの風景を見ることを日常的に頻繁にくり返すため、ピント調節機能が忙しく働くことになる。目への負担が増し過ぎると、上手くピントが合わせられない状態が起こりやすくなるというのだ。目の酷使が続けば、視界がぼやける、近くのものが見えにくいといった「老眼」に似た症状が現れてしまう。中高年の話と思われていた老眼様症状に、もはや年齢は関係ないようだ。

「スマートイージー」は、遠近両方が快適に見えるようなレンズを使用、ブルーライトカットも施されている。スマホを使って通信講座を受講する子どもも増えている。眼鏡の受容は増えそうだ。

[TOP動画引用元:https://youtu.be/smhS5-oCrDc

(text: HERO X 編集部)

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“人を際立たせる” 車いすが登場! F1カーのカーボン素材を使ったスタイリッシュな車いす

HERO X 編集部

車いすというと、どうしても機能面に目が行きがちだ。確かに機能は重要な要素だが、車いすユーザーにも好みやニーズがあり、個人としての主張もある。そんな希望を叶えるのがカーボンブラックシステムが提供する車いす。ユーザーがより人間らしく、いきいきと生活できる新しい車いすだ。F1のエンジニアも参加して製作された同商品は、フルカーボンファイバー製で軽量性にも優れる。ホイールをユニオンジャック柄にするといった、大胆なカスタマイズも可能だ。

軽量ながら段差に強い
コンパクトで高機能な
カーボンファイバー製

英国・エディンバラに本社を置くカーボンブラックシステム社が提供する「カーボンブラック」は、ユーザーのニーズに応じてカスタマイズしてくれる車いす。軽くて強いカーボンファイバーを使い、快適さと安全性を両立させることに成功した。クッション部分を除いた重量はわずか3.5kg。タイヤ内部のサスペションが衝撃を吸収し、段差のある場所でもバランスを崩さずに移動できる。

開発者のアンドリュー・スローランス氏は、自身が車いすユーザーだ。14歳で脊髄に損傷をきたし、以来、車いす生活を送ってきた。20年間テレビ局に勤めたあと、このプロダクトに取り組むために起業。クラウドファンディングで資金を集め、子どもの頃から夢だった「高度な車いす」の開発に成功した。

この車いすに乗っている時、人は車いすや障がいには気づかず、車いすユーザーを「人」として見てくれると、愛用者は語る。ゴツゴツしたハンドルやひじ掛けを持たない「カーボンブラック」は確かに彼らのファッションやキャラクターにフィットし、溶け込んでいるように見える。

人間工学に基づいて設計されたデザインは、ユーザーの身体に快適さを提供する。パーツに丸みを帯びたデザインを採用し、衣服などにもひっかからないよう工夫した。超軽量素材のカーボンファイバーはF1で使用されているもの。F1のエンジニアも協力し、この革新的な技術が車いすに応用された。価格は3995ポンド+カスタマイズの料金となっている。

「カーボンブラック」で、世界中の車いすユーザーの認識を変えたい、と同社は主張する。ユーザーを身体障がい者と定義するのではなく、ユーザーを引き立たせる椅子、ビジュアル的に美しい椅子をデザインしたかったのだと、スローランス氏は語っている。まるで個性の一部のように見える車いすは、確かに私たちの認識を変えてくれる。リビングの椅子に座っているような感覚で利用できる車いすは、ユーザーの利便性を高め、行動範囲を広げてくれるだろう。

(トップ画像:http://www.carbonblacksystem.com/

(text: HERO X 編集部)

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