テクノロジー TECHNOLOGY

表情で動きを制御。インテルがAI車いす「The Wheelie 7」を開発

Yuka Shingai

HERO Xでも以前紹介した、顔の表情で操作ができる車いす “The Wheelie”が更に進化を遂げて戻ってきた。顔認識に使われていたボディセンサーに取って代わったのは、今日のテクノロジーを語る上で欠かせないAIだ。

インテルが “The Wheelie” を生み出したブラジル、サンパウロのHOOBOX Roboticsと共同開発した “The Wheelie 7” では、3D IntelR® RealSense™ デプスカメラ SR300で捉えられた顔の表情が、リアルタイムのAIのアルゴリズムで処理され、いすを制御するデータをストリーミングする。

[引用元:http://www.hoo-box.com/

このシステムを利用すると微笑む、キスするように唇を尖らせる、眉を上げるなど顔の表情を変えることで前に進む、回転する、停止するなど車いすをコントロールすることが可能になり、指での操作が不要となる。現在、四肢麻痺や筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者、高齢者約60名を対象にテストしている段階だ。

[引用元:hhttp://www.hoo-box.com/

現在アメリカ国内には、せき髄を損傷している人が約28万8000人、更に毎年1万7700人の新しい患者が増加している。彼らにとって身体的な可動性はQOLを左右する大きな要因であることも研究結果から導き出されているようだ。

車いすの新製品が数々生み出される中で、操作が楽であるかどうかは意外と語られていなかった部分かもしれないが、本製品は車いす市場に更なる変革を促してくれそうだ。

[画像引用元:http://www.hoo-box.com/
[TOP動画引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=51&v=okr-JY98iec

(text: Yuka Shingai)

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テクノロジー TECHNOLOGY

世界初!HDR対応の眼鏡型VRグラスで、仮想現実がより身近に

HERO X 編集部

4Kを超える高画質をVRで実現! しかも、HDR※ に対応した世界初のVRグラスを、パナソニックが開発した。リアルな映像を実現しながらも、装着に負担がない。米ラスベガスで実施の「CES2020」でも発表されたこの商品が、VRの世界を変えるかもしれない!? ※HDR (ハイダイナミックレンジ) =自然界の明暗差をより本物に近く再現する技術

日々進化するVR(仮想現実)の世界。しかし、高画質・高音質なVRデバイスは、本体が大型化してしまうのが難点だ。いくら高度なVRグラスがあったとしても、従来のようにヘッドバンドで頭部に装着するようなシステムでは、興味のある一部の人は飛びついても、一般の人には敬遠されがちだ。

だが、パナソニックが開発した眼鏡型VRグラスは、普通の眼鏡のように耳にかけるだけ。ゴーグル型のVRグラスよりもさらに気軽に装着することができる。なによりも、これだけ小型化していながら、4Kを超える画質を実現し、眼鏡型としては世界で初めてHDRに対応することに成功した商品なのだ。

世界トップクラスのVRグラス向けデバイスメーカーであるKopin社と共同開発を行い、パナソニックの持つテレビ、ブルーレイディスクプレーヤーなどで培った音響技術や、デジタルカメラの光学技術を結集。映像だけでなく、音質に関しても超低音から高音まで広い音域に対応している。

VRによる映像の再現は、スポーツ観戦や旅行の疑似体験などで、今後ますます提供されていくと予測されている。今までは、エンターテインメント施設で活用されたり、ゲームソフトに対応したりといった、限定された娯楽に使われている感があった。しかし、今後は、より日常的な体験に活用されていくだろう。

例えば、ハンデのある人々の生活を疑似体験するには、VR技術はうってつけである。株式会社ワン・トゥー・テンが開発したVRレーサー『CYBER WHEEL(サイバーウィール)』は、パラスポーツを疑似体験することで、車いすの人の世界を体感でき、さらにパラスポーツの面白さや迫力をより身近に感じることができる。

参考記事:サイバー過ぎるパラスポーツ体験が熱い!車いす型VRレーサー“CYBER WHEEL”

5G時代を迎え、優れたデバイスが次々と開発されることで、人間が得られる体験の幅は広がっていくことだろう。その結果として、豊かな感動を味わえるとともに、より様々な境遇の人々とつながれるとしたら、社会はより良い方向に進んでいくのではないだろうか。

(text: HERO X 編集部)

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