プロダクト PRODUCT

普通の車いすに付けるだけ!坂道だって半分の力ですいすい進める「ニュードライブ」

HERO X 編集部

腕の力だけを使い、前進する車いす。子どもや女性、高齢者など、力の弱い人たちにとって、車いすでの長距離移動は地味に大変。そんな車いす生活者の腕力不安問題を解決してくれるアクセサリー商品が手動レバー式車いす駆動ユニット「ニュードライブ」。わずか数秒で装着できる手軽なお助けアイテムが自由な移動を叶えてくれる。

自分で移動が楽々に

高齢者が乗る車いすを後ろから押す家族の姿、都内ではこうした姿を目にする機会も増えだしている。高齢化の波は確実に日本に訪れているのだが、なぜ彼らは自分で車いすを動かすことができないのか。その答えは車いすに一度乗車するとよく分かる。車いすは両輪についたホイールリムを握り、人力で動かすことで走行するが、両輪を動かすのには想像以上に力がいるのだ。家の中や限られた室内など、距離の短い移動に苦はなくても、旅や街散歩となると移動距離も増えるため、それなりの体力がいる。かくして、後ろから介助者が車いすを押す必要が出てくるのだ。

アビリティーズ・ケアネット株式会社が販売するニュードライブは、車輪にレバーを装着することで漕ぐ力を50%軽減、弱い力での前進、回転、停止を可能にしてくれるため、力に自信のない人の長距離移動に役立つ。車いすユーザーにとっては僅かな傾斜を登るのも大変なこと。ユニバーサルデザインを導入しようと設けられた長いスロープが、体力の弱い車いすユーザーにとってはかなり堪えることがある。しかし、ひとたびこのレバーを装着すれば、こうしたスロープも楽々上ることができるのだ。

 また、子どもの場合、ホイールを動かすために前傾姿勢になることがあるのだが、ニュードライブはレバー式、姿勢を崩すことなく移動ができるのも注目される所以だろう。22インチ用と24インチ用があり、価格は298000円。ネットでも販売中

[画像・動画引用元]アビリティーケアネット

(text: HERO X 編集部)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

RECOMMEND あなたへのおすすめ

プロダクト PRODUCT

翼のようなフレームでフィールドを駆け抜ける!ホンダの新型車いすレーサー「翔」が誕生

Yuka Shingai

東京オリンピック・パラリンピックまで500日を切り、盛り上がりが過熱するパラスポーツ。企業の積極的な参画・支援が進むなか、ホンダは車輪が3つの陸上競技用車いす「レーサー」の新型モデル『翔(かける)」を4月に販売開始すると発表した。創業当時からモータースポーツへの挑戦を続けてきた同社が車いすレースにどのように向き合い、競技を発展させるのだろうか。

ホンダが車いす陸上競技の公式支援を始めたのは1999年。翌年には陸上競技用車いすが開発品目に追加された。

ホンダR & D 太陽、本田技術研究所、八千代工業の3社で開発・製造した量産型車いすレーサー、「極(きわみ)」を2014年に一般販売開始。それまでの車いすレーサーはアルミパイプを溶接して作ることが一般的だったが、軽量かつ高剛性のカーボンモノコックフレーム構造を世界で初めて採用したのがこの「極」だった。

この度、発表された『翔(かける)』は乗り心地や走行の安定性を向上させた、「極」のアップグレード版で、20年間磨き続けてきた技術の集大成ともいえる存在だ。のようなフレームの形状や、ステアリング周辺パーツがフレーム内部に埋め込まれるなど、『翔(かける)』の名に相応しい軽やかな見た目・仕様が大きな特徴。

今後は車いすレーサーを漕ぐ力の見える化にも取り組むなど、科学的なアプローチでアスリートへのフィードバックを実践する予定。

安心・安全な車いすレーサーを提供するため、非破壊検査をレース現場で実施するなど、ホンダが車いす陸上競技に与えるインパクトは大きい。

パラリンピックでも『翔(かける)』がフィールドを駆け抜ける姿を見られるかもしれない。

(公式サイト・画像引用元:https://racer.honda-sun.co.jp/

(text: Yuka Shingai)

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

PICK UP 注目記事

CATEGORY カテゴリー