テクノロジー TECHNOLOGY

PICK UP:2020年下半期人気ランキング

2020年人気記事 No.1

日本でも浸透中!頭のフォルムを美しく再成形する、赤ちゃんのヘルメット 前編

頭のフォルムを再形成する課題解決型商品の記事が注目を集めました。街を歩いていると、1歳前後の赤ちゃんがヘルメットをしている姿を見かけることがあると思います。実はこれ、絶壁頭(頭蓋変形)を矯正するために作られたオーダーメイドのリモルディング・ヘルメットなんです。頭の形も、歯科矯正のように適齢期のうちに直しておきたいといった関心が高まるなか、治療実績が豊富な医師に話を伺いました。

2020年人気記事 No.2

吸い込むと危険!?複雑すぎて分かりにくい次亜塩素酸水問題 用法用量を守れば安全説も

文部科学省が全国の学校に対して配布した「学校における消毒の方法等について」により、注目を浴びることになった次亜塩素酸水。人体への影響があるとして、人がいる空間での噴霧について注意を呼びかけているのだが、ここに「待った」を唱える人もいる。「次亜塩素酸ナトリウム」と、「次亜塩素酸水」「次亜塩素酸水溶液」などを混同しているという指摘だ。素人にはわかりにくい違いについて、編集部は取材を進めてみた。

2020年人気記事 No.3

ムレ、かゆみ、臭いの問題を解決!プールにも入れちゃう新世代ギプス

ぶ厚いギプスを装着、その上から包帯を巻き過ごす日々はムレとかゆみとの戦いになります。装着したままでは風呂に入ることができないため、ニオイが発生することもしばしば。これらの不便を解消するアイテムが日本で発売となりました。ムレやかゆみ、臭いといった問題を軽減、快適にケガを快方へと向かわせてくれる新発想のギプス包帯「OPENCAST」をご紹介します。

2020年人気記事 No.4

「WF01」で車いすの概念を変える!!RDSが送り出す最新パーソナルモビリティー

「世界で一番、ボーダレスなメディア」をコンセプトに掲げるHERO Xの編集長・杉原行里が代表を務める株式会社RDSが、世界で一番ボーダレスなパーソナルモビリティ・WF01を発表した。オリジナリティ溢れる新しいモノ作りのカタチを世界に発信する株式会社RDSらしく、障がい者の使用を目的としただけではない、誰もが使用できる、よりパーソナルなモビリティとして開発した背景には、どんな未来を見ているのだろうか。開発者であり弊誌編集長の杉原がその全貌を語りつくす。

2020年人気記事 No.5

【F1】クリスマス&ニューイヤープレゼントキャンペーン!! スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ × RDS

12月のクリスマス&ニューイヤープレゼントキャンペーン!!がなんと短い日数にも関わらず5位!!編集長がパートナーを務めるF1の人気の高さが伺えますね。豪華なプレゼントがあったことも大きな要員の一つではないでしょうか。

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テクノロジー TECHNOLOGY

動物たちにも希望の光を。メキシコ初、犬のための3Dプリント義足が実現

岸 由利子 | Yuriko Kishi

彼女の名前は、ロミナ。犬種は、グレーハウンドを祖先犬に持つハウンドドッグのウィペット。筋肉質の引き締まった体と、スラリと伸びた脚が物語るように、走ることが大好きな犬だ。時に、時速40マイル(約64km)ものスピードで俊足に駆け回り、素早く体をひねり、俊敏に方向転換する様は、究極のスプリンターのよう。一気に最高速度に上げていく加速力で右に出る犬はいない。走るために生まれてきたようなロミナが、芝刈り機の事故に遭い、右の前足を失ったのは2013年のこと。

右の前足には義足を付け、事故で同様にダメージを受けた左の前足は、幸い、チタニウム製のプレートで再建できたが、自分で中々上手く動かすことができない。ロミナの飼い主は、彼女が歩行を取り戻すための方法を探し続けた末、ユニバーシダッド・デル・ヴァレ・デ・メキシコ動物病院(UVM)にたどり着いた。

獣医たちは、ロミナの既存の義足を外科手術で取り除いた後、3Dプリント技術を使って、“関節のある義足”の開発にあたった。ロミナが肘を曲げれば、義足全体がそれに応じて曲げることができる。そんな自然な前足の動きを再現するために、ABS樹脂とポリカーボネートで2種類のプロトタイプを作成した。

ロミナにとって、新しい足で歩くことは大きなチャレンジだった。病院内にあるリハビリテーション科と理学療法クリニックで、じっくり時間をかけて、義足の動かし方を練習していった。

「膝を曲げて、自然に歩いてみてごらんと言っても、彼女は理解できません。エクササイズと指示出しを繰り返し、義足の使い方を教えることが大切でした」とリハビリテーション科長は話す。

やがて、ロミナが義足で歩くことに慣れてきた。彼女の義足の最終形は、皮膚に似た素材でカバーされたアルミニウム製。ロミナは、メキシコで初めて3Dプリント義足を受け取った犬だ。

3Dプリント技術なしに、本物の前足のようにしなやかに動く義足は存在しなかった。6ヶ月という短い時間で開発できたのも、この技術の恩恵だ。

「ミリ単位で、患者のサイズに合わせて容易に調整することができるので、不具合があったり、違和感があれば、すぐに作り直せます」と話すのは、同病院で義足を専門とするスタンティアゴ・ガルシア氏。

今後、ユニバーシダッド・デル・ヴァレ・デ・メキシコ動物病院は、犬や猫の他にも、亀やクロコダイルなどにも同様の義足を開発していく意向だ。多くの動物が歩く力を取り戻し、溌剌と生きるきっかけになるだろう。

[TOP動画 引用元]Vocativ(https://youtu.be/Jp-wXU92u74

(text: 岸 由利子 | Yuriko Kishi)

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