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細胞から鍛える!?プロアスリートもハマる「ハイアルチ」とは

HERO X 編集部

浦和レッズ所属の槙野智章選手が一瞬にして汗を流す映像。しかし、槙野選手は長時間のトレーニングをしているわけではない。槙野選手が訪れたのは都会に居ながらにして高地でのトレーニングが行なえる新しいスタイルのスポーツジム「ハイアルチ」。すでに東京と大阪で4店舗を展開しているというこのジムが、短時間で高いトレーニング効果を生み出すと話題を呼んでいる。

欧米でブームを巻き起こし、ついに日本にも上陸した「ハイアルチテュードトレーニング」とは、高地トレーニングを意味する言葉。トレーニングをする部屋全体を低酸素状態にすることで、高地にいるのと同じ環境を作り出し、その状態でトレーニングを行なうというものだ。高山などの高地では、酸素量が薄くなり、低酸素状態になるのだが、人間の体は低酸素状態になると細胞が活性化することが分かっている。低酸素状態でトレーニングを続けることで心肺機能や持久力が向上し、疲れにくい体に生まれ変わるという。マラソンなどのアスリートが高地でのトレーニングを行なうのには、高いトレーニング効果が得られるというメリットがあったのだ。

この高地トレーニング専門のジムとして誕生したのが「ハイアルチ」。ここでは独自に開発した設備を使い、2500m級の山に等しい高地環境を作り出している。トレーニングの内容は、自走式ランニング機械を使ったランニングやウォーキングを始め、トランポリンを使ったエクササイズなど。自走式ランニングマシンを使ったトレーニングでは、ただ走るだけでなく、ランニングやウォーキング中には心拍数や血中酸素濃度を計測、スタッフがその人のコンディションに合わせてトレーニング内容を組み立ててコントロールしてくれる。

また、高地トレーニングの良さは体力増進に留まらないようだ。低酸素状態でトレーニングを行なうと、体内では乳酸の増加を抑える力が働き出す。この乳酸の抑制は、有機物質からエネルギーを取り出してくれる働きを持つミトコンドリアの活性化にもつながるため、脂肪を燃焼しやすい体へと導いてくれるというのだ。その結果、冷えの改善にもつながる。まさに“細胞から鍛える”ジム。30分歩くだけで2時間分の運動効果が得られるというのも嬉しいところ。忙しくて長時間ジムに通うのは難しいと思っていても、30分なら通えるかもしれない。この冬は、プロアスリートも認めた「ハイアルチ」で寒さに負けない体づくりに励んでみるのはどうだろう。

[TOP動画引用元:http://high-alti.jp/

(text: HERO X 編集部)

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身体拡張はよりスタイリッシュなアイテムへと進化!

Yuka Shingai

不自由をサポートする実用性のみを追求するのではなく、身体を拡張するものとして、あるいはとびっきりファッショナブルでハイセンスなものとして義足の自由度は増すばかり。 なかでも、気鋭のデザイナーたちが手掛けた独創的な義足は、後進のクリエイターたちにも刺激を与える芸術作品だ。また義足に限らず、テクノロジーなどの技術をファッションのように纏うことにも注目が集められている。スポーツや医療・福祉から、モードの世界まで魅了するスタイリッシュなアイテムをご紹介しよう。

アレキサンダー・マックイーン、No.13の義足。
義足はファッションアイテムか?

【元記事URL】:http://hero-x.jp/article/62/

型にはまらないデザインと圧倒的な手法でファッション界の異端児の異名を成し遂げたアレキサンダー・マックイーンは、2010年、40歳という若さで惜しくもこの世を去った後も、伝説として語り継がれる存在だ。

『No.13』と題された1999年春夏シーズンでは、両足義足のアスリート、エイミー・マリンズをランウェイのモデルに起用し、葡萄のツタと木蓮を手彫りした木製の義足を披露した。本物さながらのシリコン製のタイプや、毛穴があったり、爪にマニキュアを塗れるものまで、豊富な義足のワードローブを持つエイミーはマックイーンを「世の中で醜い、凡庸と認識されているものを常に美へと昇華させてきた人」と評している。

20世紀末にマックイーンが予見した未来に現実がどこまで近づいたのか、ぜひ答え合わせをしてみたい。

科学とファッションの結合。
アヌーク・ウィプレチェットが手掛ける、
鼓動を纏った服とは?

【元記事URL】:http://hero-x.jp/movie/6703/

オランダ人デザイナーのアヌーク・ウィプレチェットは、デジタル技術とファッションを融合させた “ロボティック・ファッション” のパイオニア。3Dプリンターで制作した「スパイダードレス」は、ドレスの着用者のパーソナルスペースに誰かが踏み込みすぎると、クモの足が飛び出すという仕組みが特徴だ。このほか、クリスタルメーカー「スワロフスキー」との共同開発で内蔵されたセンサーにより、着用者の心臓の鼓動に合わせて光が点滅するドレスを制作するなど、ゴージャスかつ前例のないユニークな試みに挑戦し続けている。

パーソナライゼーションの進化とともに、身体拡張の技術は今後、その人自身の個性となっていくのかもしれない。

(text: Yuka Shingai)

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