医療 MEDICAL

妊婦の不安を自宅で解消!IoT型胎児モニター「分娩監視装置iCTG」とは?

HERO X 編集部

初産の妊婦にとって、これが陣痛か否かの見分けはつきにくいもの。「陣痛かも」と思ったら、とりあえず、病院へと急ぐのだ。近くの産院に通っている場合はともかく、家から遠い場合など、行くか行かないかを迷う。国内初となる IoT型胎児モニター「分娩監視装置 iCTG」は、そんな妊婦の不安を自宅で解消してくれる画期的なアイテムだ。

日本初 胎児の心拍数とお腹の張りが自宅でわかる「Melody i

国内初となる IoT型胎児モニター「分娩監視装置 iCTG」「Melodyi」(メロディ・アイ)を手掛けたのは高松市に本社を置くメロディ・インターナショナル株式会社。「世界中のお母さんに、安心・安全な出産を!」との理念をかがけ、「分娩監視装置 iCTG」を開発、20185月にクラスの医療機器認証を取得し、「Melody i」プラットフォームと併せて20191月より販売を開始した。

IoT型胎児モニター「分娩監視装置 iCTG」は、胎児の心拍と妊婦のお腹の張りが計れる装置。これまでは病院でしか測定できなかったこれらの数値を自宅で簡単に測れるようにしたものだ。周産期遠隔医療プラットフォーム「Melody i」に接続すれば自宅から医師とのコミュニケーションが可能となる。ハート形をした器具にはセンサーがついていて、妊婦のお腹にあてると胎児の心拍数と妊婦のお腹の張り具合を計測してくれる。結果はスマートフォンやタブレットのアプリケーション内に表示されるため、アプリに入れば遠隔でもそれらを見ることができる。初産の妊婦の場合、陣痛の勘違いということもあるが、この装置があれば、妊婦がわざわざ病院に出向かなくても自宅から医師に様子を知らせ、受診するべきかの判断を仰ぐことができるようになる。

妊婦と医師との連携だけでなく、クリニックから NICU のある中核病院へのデータ連携も可能。また、受診前に計測できるため、胎児の異常を早い段階で発見でき、胎児死亡などの予期せぬ事態を軽減できる可能性が高まるとしている。同社は、救急搬送時には妊婦の容態だけでなく、今まで取れなかった胎児のバイタルデータを搬送先とデータ連係させることで救える命が増えるのではと伝えている。不安の多い妊婦を和らげてくれそうだ。

(画像提供メロディ・インターナショナル株式会社)

(text: HERO X 編集部)

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まさに「DRAGON」。東大が開発中のドローンがとんでもない!

中村竜也 -R.G.C

テレビでよく目にする空からの美しい映像や建築現場での計測、そして人間を運ぶ大型なモデルなど、ドローンの普及は我々の生活にも直接的に大きく関わってきている。そのドローンの可能性をさらに広めるべく、東京大学の情報システム工学研究室(以下、JSK)が12個のドローンを繋げ、まるで龍が空中で舞うかのような動きを見せるマルチリンク変形飛行ロボット「DRAGON」を開発した。

立体的な動きで実用性がさらに向上

その使用用途に合った機器を搭載し飛行するのが一般的なドローンだが、今回JSKが開発した“DRAGON”は、数機を連結するという斬新なアイデアで新たな動きを生み出すことに成功。

一体、どのような仕組みでこの生き物のような動きを可能としているかが不思議に思うところ。映像からも分かるように、回路基板やプロセッサー、電池を縦にはしる棒に搭載し、それを2機のダクテッド・ファンで浮かせるといったユニットが基本構造のようだ。そしてそれらを連結させることで、実際に龍のような動きを実現している。その構造のおかげで、機体が縦時にも、ファンは棒を中心にくるくる回り水平を保ち、宙に浮きながらでも立体的に形状を変えられるのだ。

また、開発に関わるZhao氏は、これを人間の腕の延長への応用に考えているという。さらに、現在は3分しかもたない電池を改善し、今後は多足歩行も可能にさせることで、最終形態は、無人のアイアンマンを目指すというから、災害地などで活躍することを可能としたさらなる進化に期待が持てる。

[Top動画引用元:IEEE Spectrum/YouTube
Design, Modeling and Control of Aerial Robot DRAGON
https://www.youtube.com/watch?time_continue=73&v=zMi5v2KznU4

(text: 中村竜也 -R.G.C)

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