テクノロジー TECHNOLOGY

ウェアラブルなロボットアーム「SPL」は、第3の腕と成り得るか?

Yuka Shingai

忙しいときに口をついて出る「猫の手も借りたい」という言葉も、これからは「ロボットの手も借りたい」になるかもしれない。今回、紹介するロボットは、なんと身に着けられる「ウェアラブル」なロボットアーム。「第3の目」ならぬ「第3の腕」は私たちの生活をよりイージーにしてくれそうだ。

アリゾナ州立大学の研究チームが開発した『SPL』はその見た目が、映画「ゴーストバスターズ」に登場する幽霊退治&捕獲装置のプロトンパックのようでちょっとユーモラス。背負ったバックパックからは内部が液体で制御された弾性素材のホースのようなロボットアームが伸びている。

アームの先に配したバキュームで物を吸いつけ、リンゴやコップ、ボールなどをつかむことから、カードキーをドアにかざしたり、ドアを開けることまで可能。アームは3パーツに分かれ、それぞれのパーツの結合部分をリングで補強することで、柔軟性と強さを保ち、自由自在に動かせるようFEM(有限要素法)と呼ばれる数値解析を用いている。

全体で包み込むようにつかむと、そのものの重さの2.35倍の重量まで持ち上げられる『SPL』は両手がふさがっているときにドアを支える、高いところに置いたものを取る、素手で触るには危険なものをつかむなど日常的な動作のサポートはもちろんのこと、障がいや体の不自由を抱える人のほう助までこなしてくれそうだ。

同チームはまだデバイスの改良にあたっているため、今すぐに使用開始というわけにはいかないが、便利グッズとしてのポテンシャルも高く、一般市場への公開が心待ちにされている段階だ。

(text: Yuka Shingai)

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ARヘッドセットが100ドル以下で手に入る!?「North Star」がオープンソースで公開に

Yuka Shingai

VRと並び、目覚ましい技術の進歩を遂げている AR。スマホ向けサービスも充実し、日常生活の利便性を向上させてくれる身近な存在となりつつあるが、米 Leap Motion 社は開発中の新型 AR ヘッドセット「North Star」をオープンソースで世界中に公開している。

Leap Motion 社といえば、マウスや画面タッチを用いることなく、ジェスチャーによって直観的に操作ができる入力機器「Leap Motion」の開発・販売でその名を世界中に知らしめた。

これまでもVR/ARコンテンツを手掛けてきたが、「North Star」はデジタルと物理的な世界を一連の流れとして体験できる、全く新しいシステムだ。

片目あたり1600×1440ピクセルの解像度のディスプレイを搭載し、動画の滑らかさを決定する要素、フレームレートは120fps(=frames per second 1秒間の動画で120枚の静止画が動く)で駆動できる。

水平で100度以上の視野角が実現し、縦横180度の広い領域でハンドトラッキングセンサーを搭載した驚異的なスペックを同社の共同創設者であり CTO の David Holz 氏は「今まで誰も見たことがないシステム」であるとブログで強調している。

現段階では、まだ実験的な装置ではあるが、1台100ドル以下での生産を目指すという。

ハードウェアと関連するソフトウェアの情報をオープンソースで公開することについても「誰にでもアクセスできるものにしたい」と語る Holz 氏。

AR システムについての議論は「どのように見えるべきか」から「どのように感じるべきか」にシフトしていくだろうと今後の展望についても予測している。

技術的にも価格的にも、AR システムが我々の生活に欠かせない近未来がやってきそうだ。

(text: Yuka Shingai)

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