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レゴブロックで車いす、義足まで?! ネット上で話題のお手製レゴ医療器具

小泉 恵里

アメリカ、ニューヨーク州のロングアイランドにある動物病院が1匹の子猫を保護しました。この猫、病気が原因で下半身不随のため歩けなかったのですが、なんとレゴでお手製の車いすを作ってもらって装着!するやいなや元気にターっと走り回る映像がネット上で話題になっています。

マックと名付けられた猫は、幸いなことにお尻の感覚は残っていたので、病院はリハビリを行うことを決定。たまたまおもちゃ箱に入っていたレゴブロックで猫用の車椅子を作ったそう。え?レゴでいいの?!と思ってしまうが映像で見る限りきちんと動いています。元気に走り回る姿を見ると、可愛さに何度も何度も再生してしまい…はまります。

さらに、人間でもレゴブロックで義足を作れないかな?と自分の義足を作る人まで現れました。作業療法士であり研究者のクリスティーナ・ステファンスさんは自身の義足を製作し、その過程をYouTubeで公開しています。

足に直接レゴをあててサイズ感やフィット感を確かめながら立体を作り上げていく様子は、なんとも楽しそう。試行錯誤しながら完成した義足は片方の足との長さもピッタリで見た目的にもカラフルで可愛い。が、残念ながら一本踏み出したら折れてしまいました。「“レゴで義足を”というアイデアは冗談から生まれたもの。転んでケガをすると危ないのでマネしないで下さい。でも、人は時々バカになる必要がありますよ」とクリスティーナさんはコメントしています。

これらは両方とも、レゴの公式製品ではなく素人が自分たちのクリエイティビティをもとに自由に作ったもの。医療器具、福祉用具としての保証はないけれど、夢を感じる話です。

いつかレゴが医療や福祉分野とタッグを組めば、車椅子も義足も自分で作ろう!なんていうワークショップが出来るかもしれませんね。

(text: 小泉 恵里)

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検温が1秒で完了!スマート体温計「ThermArt」と「Flo」

Yuka Shingai

様々なバイタル測定が可能となった現在においても、通勤時や子どもの通学時などに “異常なし”と判断する一番の指標となるのは、やはり体温だ。 検温が頻回に求められる今こそ、手早くスムーズに使える体温計がQOLをぐっと向上してくれるかもしれない。

額や耳に当てるだけ!
スマート体温計「ThermArt」

丸いシェイプが可愛らしい「ThermArt」は香港のスタートアップComper Healthcare発のスマート体温計。額か耳に当てるだけで生体センサーが反応し、計測に1秒もかからないという手軽さとスピーディーさは、自分自身はもちろんのこと、なかなかはかどらない子どもの検温にも最適だ。体温はデバイス本体にも表示されるし、スマートフォンアプリに自動で同期され、データを蓄積していくこともできるため、日々の体調管理にも活用ができそう。クラウンドファンディングサイト「Kickstarter」で支援を募った後、2019年12月より世界各国に出荷を開始している。

RoHS指令(電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についてのEUによる指令)の基準を満たした素材を使うなど、ユーザーへの配慮もきめ細やか。これまでに基礎体温計やスキンケアデバイスなどデジタルヘルスケアを得意としてきたComper社から今後どのようなプロダクトが登場するか、非常に楽しみだ。

ミルクや湯船の温度も計れる!
非接触体温計「Flo」

額や耳でさえ煩わしい!という人には非接触タイプの「Flo」をおすすめしよう。体から1インチ(2.54 cm)れた状態でも1秒で体温を計測できる本アイテムは、LEDライトが平熱時には緑、36.5度以下の低体温時には紫、37.5度以上の高体温時には赤く点灯し、おおよその状態が一目で分かる仕組みになっている。

より詳細なデータはスマートフォンアプリにBlutooth経由で転送されるので、写真をタグ付けしてタイムラインに残しておくことで、病院に行ったとき、またはリモートでも医師に状況をシェアしやすくなる。非接触であれば就寝時にも利用できるしオブジェクトモードで利用すれば、ミルクや湯船の温度を計ることもでき、小さな子どもがいる家庭で重宝すること間違いなしだ。

コンパクトで使いやすいものが増えれば、検温も習慣化しやすくなりそう。プロダクトの進化が何気ない行動変容を起こすかもしれない。

(text: Yuka Shingai)

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