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レゴブロックで車いす、義足まで?! ネット上で話題のお手製レゴ医療器具

小泉 恵里

アメリカ、ニューヨーク州のロングアイランドにある動物病院が1匹の子猫を保護しました。この猫、病気が原因で下半身不随のため歩けなかったのですが、なんとレゴでお手製の車いすを作ってもらって装着!するやいなや元気にターっと走り回る映像がネット上で話題になっています。

マックと名付けられた猫は、幸いなことにお尻の感覚は残っていたので、病院はリハビリを行うことを決定。たまたまおもちゃ箱に入っていたレゴブロックで猫用の車椅子を作ったそう。え?レゴでいいの?!と思ってしまうが映像で見る限りきちんと動いています。元気に走り回る姿を見ると、可愛さに何度も何度も再生してしまい…はまります。

さらに、人間でもレゴブロックで義足を作れないかな?と自分の義足を作る人まで現れました。作業療法士であり研究者のクリスティーナ・ステファンスさんは自身の義足を製作し、その過程をYouTubeで公開しています。

足に直接レゴをあててサイズ感やフィット感を確かめながら立体を作り上げていく様子は、なんとも楽しそう。試行錯誤しながら完成した義足は片方の足との長さもピッタリで見た目的にもカラフルで可愛い。が、残念ながら一本踏み出したら折れてしまいました。「“レゴで義足を”というアイデアは冗談から生まれたもの。転んでケガをすると危ないのでマネしないで下さい。でも、人は時々バカになる必要がありますよ」とクリスティーナさんはコメントしています。

これらは両方とも、レゴの公式製品ではなく素人が自分たちのクリエイティビティをもとに自由に作ったもの。医療器具、福祉用具としての保証はないけれど、夢を感じる話です。

いつかレゴが医療や福祉分野とタッグを組めば、車椅子も義足も自分で作ろう!なんていうワークショップが出来るかもしれませんね。

(text: 小泉 恵里)

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VOLVO「7900 Electric」がシンガポールで実証実験、世界中で自動運転バスが走行中!今年秋は日本でもいよいよ…!?【Mobility Watchers】

Yuka Shingai

本格的な5Gのサービス開始により、これまでにない成長と変化が期待されるモビリティ業界。とりわけ、各国の自動車メーカーがこぞって開発に注力している自動運転は、法整備や倫理面における課題が数多く残されているものの、私たちの日常に急速に近づいている。 今回、【Mobility Watchers】で紹介するのは、ボルボグループが2019年に発表した世界初のフルサイズ自動運転EVバス『7900 Electric』。現在実証実験の真っ最中だそうだ。創業以来、安全性にこだわったクルマづくりを続けてきた同社はクルマの未来をいかに変えていくのだろうか。

ボルボは2016年からシンガポールの南洋工科大学(NTU)とのパートナーシップのもと、自動運転車の共同開発に臨んできた。
『7900 Electric』は全長12メートル、定員数80人の大型バスで、LiDARと呼ばれる光センサー技術と3Dカメラで道に現れた障害物や人などを検知し、停止するほか、リアルタイムキネマティックGPSによるナビゲーションシステムで走行を管理するなど、まさに最先端技術の賜物。

NTUのキャンパス内での実証実験の後は、公共交通の大手SMRT管轄のバス停留所での試験へとルートを拡大する予定。こちらは停留所に正しく寄せられるか、充電エリアで安全に駐車できるかなど、実用性を試すリアルな場となりそうだ。

国土が狭く、かつ世界第2位という高い人口密度をほこるシンガポールでは、慢性化する渋滞や環境への懸念が問題視され続けてきた。2014年にスマートネーション戦略の構想が打ち出されてから、デジタル決済の普及や身分証明システムのデジタル化、全国規模のセンサーネットワークの構築などICT技術を積極的に導入しながら数々の政策に取り組み、世界中に大きなインパクトを与えている。ゼロエミッションかつ、従来のディーゼル車と比較すると80%のエネルギー減、乗客や近隣の居住者を悩ませる騒音も起こさない『7900 Electric』の仕様は、サステナブルでクリーンなスマートシティ計画に大きく貢献することは間違いないだろう。

トヨタが静岡県裾野市にスマートシティを開発するプロジェクトを発表するなど、日本でもスマートシティへの関心が加速する今、シンガポールの先進事例から得られるヒントがたくさんありそうだ。

NAVYA ARMA (https://www.youtube.com/watch?v=dWgaCKgzRIo ソフトバンクの子会社BOLDLY株式会社Youtubeチャンネルより引用)

また日本でも、自動運転バスの実用化に向けて意欲的な試みが行われている。なんと今年秋には茨城県境町の公道で国内初の自動運転バスが走行する予定だ。ソフトバンクの子会社BOLDLY株式会社が運営、仏NAVYA社の『NAVYA ARMA(ナビヤアルマ)』が町を走る。『NAVYA ARMA』は、15人乗り(座席11人 / 立席4人)・最大速度25km/hで、町内の病院やスーパー、銀行、郵便局などを結ぶルートを走行する。マイカーの利用が生活の基盤である町では、高齢者の移動が困難となる場合が大多数であり、もちろんそれに伴い生活範囲は縮小し、寝たきりなど二次的な健康被害も深刻化、今後高齢化社会とともに加速していくだろう。生活のための足となる公共交通機関の運営難もあり、利用者の願い通りの運用とはいかないなか、自動運転EVの安全面と共にコスト面が実証されれば、近い未来に明るい兆しが見えるのではないだろうか。今後の動向に期待していきたい。

【Mobility Watchers】前回記事はこちら:http://hero-x.jp/article/9407/

(text: Yuka Shingai)

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