コラボ COLLABORATION

HEROQUEST ワクワクする聴く冒険プログラム#23,#24 医療編

HERO X編集部

ワクワクする未来の社会を創造する聴く冒険プログラムをお届けする。ZIP FM オフィシャルPodcast番組「HEROQUEST」。この番組では、「社会の課題」を解決し、「未来の社会」のインフラを整える開発者やエンジニア、起業家たちを「HERO」として迎え、いま、起きている「進化」の最前線を紹介する。

今回のテーマは「健康な未来をデザインしよう」。ゲストは麻酔科医で、Medical Health Coaching Lab.代表の柳澤綾子さん。
麻酔科医として救急の最前線で、重症患者の治療や救命に当たっていた柳澤さん。「ここまで重症化する前に、もう少し早く受診してくれていたらもっとできることがあった……」と日々感じていたという。そんな思いの中、柳澤さんが出会ったのが「公衆衛生学」。日本の医療業界ではマイナーな公衆衛生学だが、海外ではメジャーな分野。みんなの虫歯を予防するために、海外ではあるモノにフッ素を入れる作戦が?!
健康でいられる時間を長くするためには何が必要? 公衆衛生の考え方、教育格差が生む健康格差、健康格差解消のための柳澤さんの活動についてもたっぷりと話す。日本の高齢化社会、健康ライフのデータ化とヘルステックの未来にも迫る。

<ゲストプロフィール>
Medical Health Coaching Lab.代表・柳澤綾子
医師(麻酔科指導医)。東京大学医学部特任研究員(2019年4月〜2021年1月)、国立国際医療研究センター特任研究員(2017年10月〜2020年3月)。2020年3月、東京大学大学院医学研究科社会医学専攻修了(医学博士)。同年6月にMedical Health Coaching Lab.(メディカルヘルスコーチングラボ)を立ち上げ。現在は、臨床現場では麻酔科指導医として手術業務に従事、研究分野では客員研究員として研究を行いつつ、ママ女医の立場から子供たちの ”非認知能力” を育てることによる健康格差解消のための啓蒙活動に尽力。講演、執筆および監修等を行なっている。2021年4月より国立国際医療研究センター客員研究員。

「HEROQUEST」はポッドキャストで無料配信中
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PODCASTプログラム #HEROQUEST はニッポン放送PODCAST STATIONで無料配信中

未来の社会をデザインするHEROを迎える【聴く冒険プログラム】。
今回の冒険のステージは…【 健康な未来をデザインしよう 】

お迎えしているHEROは、麻酔科医、Medical Health Coaching Lab.代表の柳澤綾子さん。

人生100年時代といわれる現代において、健康でいられる時間を長くするためには、どうすればいいのか?
そのヒントとなるアプローチを考えます。
麻酔科医のお仕事についてもたっぷりとお話をお伺いします。

https://podcast.1242.com/show/zip-fm-original-podcast-%e3%80%8eheroquest%e3%80%8f/

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次回のゲストは、人を乗せて飛べる大型ドローン「空飛ぶクルマ」(SD-03)の開発で注目される株式会社SkyDrive代表の福澤知浩さん。順次放送を開始する。

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(text: HERO X編集部)

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さあ、崖っぷちからの大逆転へ!夏目堅司×RDS社【世界に1台の高速系マシン開発】Vol.1 後編

岸 由利子 | Yuriko Kishi

「ピョンチャンでメダル獲得を確実視されている3人の日本選手たちのように、僕も得意種目を伸ばして、メダル獲得を目指していきたい」。チェアスキーヤーの夏目堅司選手がこう語ってくれたのは、今年4月、長野県白馬八方尾根スキー場で会った時だった。あれから半年、海外各地での合宿とトレーニングを着実に積んでいく一方、彼が所属するRDS社では、世界に一台の“夏目マシン”の独自開発が全力投球で行われてきた。刻一刻と迫るピョンチャンパラリンピックに向けて、万全の体勢が整いつつあるかと思いきや、ここに来て、先例のない大きな壁にぶち当たっているという。夏目選手の前に立ちはだかる壁とは、一体何なのか。ヨーロッパ遠征を間近に控える中、RDS本社で話を聞いた。

ライバルは、夏目堅司。
自分と戦い、自分を乗り越えていきたい

チェアスキー界をけん引し続ける森井大輝選手は、ファンを魅了するだけでなく、世界中の選手たちが憧れを抱く最強の覇者。皆、少しでも彼に追いつこうと、その背中を追いながら、研鑚を積んでいる。夏目選手もその一人。遠征の先々では同じ部屋で過ごす同志であり、良きアドバイスをくれる師でもある。

「おそらくチェアスキーにおいては、誰よりも敏感で繊細な人だと思います。一度、森井君が、僕のマシンに乗ったことがあるんですが、先ほどお話した“しなり”をすぐに見抜きました。『これ、柔らかいよ』と言って、何がどう柔らかいのかを具体的に説明したんです。目に見える、見えないに関わらず、誰も気づかないような違和感も、彼には手に取るように分かってしまう。マシンに関するこだわりや熱量は、圧倒的に凄まじいです」

「森井君は、たくさんのアドバイスしてくれる、僕にとって貴重な存在です。僕の滑り方を見て、気づいたことを逐一指摘してくれるんです。それらによって、今の僕があると言っても過言ではありません。見習うところは多いですし、もし、彼のような敏感なセンサーがあれば、今みたいに壁にぶち当たることもなかったかもしれません。でもそれって、きっと天性のものでしょうね。自分は自分で、ベストを尽くしていきます」

今、夏目選手のライバルは、他でもない自分自身だ。タイムリミットが迫る中、ひたむきに自分と戦い、何とか自分を乗り越えていく。その先には、きっと彼にしか掴めない栄光があるはずだ。今日の己が昨日の己を打倒し、下克上達成なるか?今後もその活躍を追っていく。

前編はこちら

夏目堅司(Kenji NATSUME)
1974年、長野県生まれ。白馬八方尾根スキースクールでインストラクターとして活躍していたが、2004年にモーグルジャンプの着地時にバランスを崩して脊髄を損傷。車いす生活となるも、リハビリ中にチェアスキーと出会い、その年の冬にはゲレンデへの復帰。翌年、レースを始め急成長、わずか1年でナショナルチームに入り2010年バンクーバー、2014年ソチへの出場を果たした。

(text: 岸 由利子 | Yuriko Kishi)

(photo: 増元幸司)

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