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PICK UP:2020年上半期人気ランキング

2020年もすでに半年が経過しました。様々なテクノロジーが続々登場する予感がする今年、半年を振り返って「PICK UP」では、2020年にアクセスの多かった記事をランキング形式で発表します。

2020年人気記事 No.1

肌にふれず、わずか1秒でピピ! マルチな機能を持った次世代体温計

「非接触体温計」とは文字通り、体に直接触れることなく体温を測ることができる体温計のこと。ヒトの身体から放つ赤外線を感知し、体温を計測している。コロナで体温計のニーズも高まり記事のアクセスも急激に伸びました。

2020年人気記事 No.2

ムレ、かゆみ、臭いの問題を解決!プールにも入れちゃう新世代ギプス

ぶ厚いギプスを装着、その上から包帯を巻き過ごす日々はムレとかゆみとの戦いになります。装着したままでは風呂に入ることができないため、ニオイが発生することもしばしば。これらの不便を解消するアイテムが日本で発売となりました。ムレやかゆみ、臭いといった問題を軽減、快適にケガを快方へと向かわせてくれる新発想のギプス包帯「OPENCAST」をご紹介します。

2020年人気記事 No.3

世界初の空飛ぶバイク「LMV496」、約6100万円で10月より予約注文開始!

公道を軽やかに走るバイクが、トランスフォームして空を飛ぶ。そんなアニメのような世界がついに実現しました。手がけたのはフランスのカスタムメーカー、LAZARETH(ラザレス)社。空を自由に飛び回るほどではないものの、世界初の試みを映し出したティザーに世界が震撼しました。

2020年人気記事 No.4

日本でも浸透中!頭のフォルムを美しく再成形する、赤ちゃんのヘルメット

街を歩いていると、1歳前後の赤ちゃんがヘルメットをしている姿を見かけることがある。実はこれ、絶壁頭(頭蓋変形)を矯正するために作られたオーダーメイドのリモルディング・ヘルメット。頭の形も、歯科矯正のように適齢期のうちに直しておきたいといった関心が高まるなか、治療実績が豊富な医師に話を伺いました。

2020年人気記事 No.5

そのマスク本当に満足してる?呼吸までも考えたハイスペックマスク

世界中でマスク不足が相次ぐ中、ハイブランドが自社の工場でマスクを大量生産して医療機関に寄贈したり、身近にあるもので代用するための様々なTipsがネット上で公開されるなど、供給に向けての対策があの手この手で繰り広げられている。高い技術力と斬新なアイデアを誇るテック企業も例外ではない。未来を感じさせる高性能なマスクをご紹介します。

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高齢化や深刻化する水害に悩む日本でも導入したい超小型モビリティ『FOMM ONE』、法整備の遅れがネックに【Mobility Watchers】

HERO X 編集部

今月より始まったモビリティ特集。HERO Xでは、世界のモビリティの動向から未来を見据えるシリーズ【Mobility Watchers】を開始する。初回である今回は、今タイで注目を集めている水の中も進める4人乗りの小型EVモビリティ「FOMM ONE」。実はこれ、日本の会社が開発した小型電気自動車だ。2014年にバンコク国際モーターショーに初出品、以来、バンコクのモーターショーで注目を浴びてきた。

タイの公道での利用がすでに始まった「FOMM ONE」。最近ではYouTubeに利用する様子をアップする人が増えてきた。雨期には大雨となるタイの人々の新しい足として、その地位を獲得しはじめている。100年に一度と言われるような災害が頻発するようになった地球。現在も九州地方を中心に豪雨災害に見舞われているように、年々大雨による被害が深刻化する日本にとっても、この車は魅力的なはず。いざという時、高台まで逃げることはできなくても、水に浮けば人命を助けることができる。ではなぜ、最初のマーケットが日本ではなかったのか。

車を開発したのは神奈川県に本社を置く株式会社FOMM。同社は自宅から駅、自宅からカーシェアパーキングなど、すぐそこにある目的地までの移動手段としてこの小型EVの利用を想定し、開発を手がけてきた。“First One Mile Mobility” の思いを込めて、その頭文字を取り、社名もFOMMにしたという。高齢化が加速する日本でも、近距離移動に適し簡便に運転が可能とされる超小型モビリティの需要はありそうだが、日本の場合、車体の規制など法律的な問題がネックとなっているようだ。4人乗れるはずの「FOMM ONE」でも乗車定員は最大2人までとの制約があったり、免許返納を検討している高齢者の移動手段としての可能性も免許に関する現行法の基準では難しく、日本ではあらゆる制約を受けているようだ。「FOMM ONE」も量産化を見合わせることになったところ、目をつけたのがタイだった。

タイは道路の整備が日本ほど整っていないエリアも多く、細い道も目立つ。また、雨期があるため、長年、洪水に悩まされてきた国でもある。防災時にも使える車として、水に浮く仕組みを持たせていたFOMMはタイの需要と見事にマッチした。また、タイでは国家的な成長戦略の中で「Thailand4.0」を策定、この中でEVへのシフトも盛り込まれており、政府もASEANでのEVのハブになることを宣言、国を挙げてEVを奨励する動きにあった。規制に阻まれた日本ではなく、タイを最初のマーケットに選んだのも無理もない話だろう。

2019年バンコク国際モーターショーにも出品。従来のガソリン車と比べて部品も少なく、製造時にかかる環境への負担も軽減。コストも抑えることができている。
(https://www.fomm.co.jp/company-1)

地元ユーチューバーによる映像ではナンバープレートもつけられタイで公道を走る姿も公開されている

だが、タイでの量産化にいたるまでにもかなりの努力をしていたようだ。同社を設立した鶴巻日出夫氏は、タイでの認可がもらえるようにと同国、プラユット・チャンオーチャー首相に直談判したという話も残っている。

2018年にはジュネーブのモーターショーにも出展、新たな進出をはじめようとしているのだが、今年はさらに、日本での販売を目指しているとのニュースも見られる。ここ数年は毎年のように起こっている水害を思えば、同社の車の需要は高まりそうだが、はたして、国内販売は実現するのか!? 今年は超小型モビリティの市場から目が離せなくなりそうだ。

(text: HERO X 編集部)

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