コラボ COLLABORATION

医療福祉にデザインを!【HERO X RADIO vol.10】

HERO X 編集部

ウェブマガジンの枠を超え、リアルに会い、リアルに繋がり、リアルに広がるしかけを作り出すメディア「HERO X」のラジオ番組『HERO X RADIO』。前回第10回のアーカイブ動画を公開、また次回の公開収録は7月12日(金)となっている。

リアルと繋がる場としてスタートしたラジオ番組『HERO X RADIO』は、Shibuya Cross-FM (http://shibuyacrossfm.jp/)にて、毎週第2・第4金曜 13:00-13:50 にオンエア中。渋谷のシダックススタジオから生放送でお届け、ネットからのリアルタイム視聴もできる。パーソナリティーを務めるのは「HERO X」編集長の杉原行里と、株式会社マグネットにて様々なプロジェクトや広告のプロデュースを手がける傍ら「HERO X」プロデューサーを務める佐藤勇介。毎回、次世代を見据えて活躍する“HERO”をゲストに迎え、日本のあるべき未来をディスカッション、番組内で出たゲストとのアイデアのうち、より具体性のあるものについては製品やイベントに落とし込むことまで考えていく番組となっている。

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過去公開動画はこちら
第10回 HERO X RADIO 放送内容:
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第9回 HERO X RADIO 放送内容:
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第8回 HERO X RADIO 放送内容:
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第7回 HERO X RADIO 放送内容:
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第6回 HERO X RADIO 放送内容:
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第5回 HERO X RADIO 放送内容:
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第4回 HERO X RADIO 放送内容:
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第3回 HERO X RADIO 放送内容:You Tube
第2回 HERO X RADIO 放送内容You Tube
第1回 HERO X RADIO 放送内容You Tube
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前回第10回目のゲストは、exiii design 代表で、編集長の杉原が代表である株式会社RDSのデザイン部門の顧問も務める、プロダクトデザイナーの小西哲哉さん。

小西哲哉さん

小西哲哉 (こにし・てつや)
千葉工業大学大学院修士課程修了。パナソニックデザイン部門にてビデオカメラ、ウェアラブルデバイスのデザインを担当。退職後、2014年にexiiiを共同創業。iF Design Gold Award、Good Design Award金賞等受賞。2018年に独立しexiii designを設立。現在も継続してexiii製品のプロダクトデザインを担当。

冒頭では、杉原編集長が代表を務める株式会社RDSが、先月開催されたF1・フランスグランプリより、Red Bull Toro Rosso Honda (レッドブル・トロロッソ・ホンダ) のオフィシャルスポンサーとなったことが報告される。「子どもの頃からの夢を、ちょっと人ごとのような感覚で眺めていました」と現地での心境を語った杉原編集長だが、基にあるのは、技術によって一歩先の未来を照らしたいという思いだと振り返る。「F1のようにエンターテイメントの場で用いられる最新技術が、一般社会に落とし込まれ、役立つこと」そんな未来をつくっているRDSのデザイン部門で顧問をしているのが、今回のゲスト・小西哲哉さん。「一歩先の医療福祉デザイン」というテーマで、トークが繰り広げられた。

オンエア前半では、GUGENやジェームズ・ダイソン・アワード、iFデザインアワードなどの受賞をした、3Dプリント筋電義手「handiii」、それを進化させオープンソースのプロジェクトともなった「HACKberry」といった exiii のプロダクトから、RDSのモビリティ「WF01」など、小西さんの手がけたデザインを数多くご紹介。意外なことに我が国では、ものづくりの技術を持った企業でデザイン部門を有するのが、珍しいことであるらしい。オンエア中盤では、「WF01」を例にとり、デザイナーが企業の中にいることによる開発スピードについてなど、インハウスデザイナーのもたらす影響について、具体的な話がされている。

さらに後半では、今現在取り組んでいるプロダクトから、プロダクト開発の時代の流れについても話が膨らむ。むやみにカテゴライズすることなく、使う人を選ばない、「モノは個人所有の時代にきている」と最新事情の話も。

ぜひ公開動画をチェックしていただきたい。

また、次回第11回となるオンエアは、7月12日(金)13時~。

立石イオタ良さんをお迎えし、どんな話が繰り広げられるのか、どうぞご期待ください。

立石イオタ良二さん

立石イオタ良二 (たていし・いおた・りょうじ)
創業大正10年 立石ガクブチ店四代目。一般社団法人日本肢体不自由者卓球協会 渉外広報担当。1985年生まれ、アルファ裕一さんの弟。小学5年生の時、兄の影響で卓球を始める。大学時代、全日本学生選手権大会団体銅メダル、ダブルス7位。全日本卓球選手権7位。現在は、コーチとして兄を支える。

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HERO X RADIO
毎週第2・第4金曜 13:00-13:50 ONAIR
http://shibuyacrossfm.jp/

(text: HERO X 編集部)

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東京に現れた巨大な物体の正体は? “祭り危機”を救う「ツナグルマ」

日本全国に30万はあるかもしれないと言われる祭り。しかし近年、地方ばかりではなく、都会でも神輿や山車の担ぎ手不足に頭を悩ませる所が出ている。伝統の火を絶やしたくないという思いはあるものの、人口減少によりやむなく祭りを諦める地域もあるようだ。

祭りといえば、子ども神輿に始まって、大人の引く大きな神輿や山車が続くというのがいずれの地方でも見られる一般的な光景だった。だが今は、子どもが減って子ども神輿はお休み中という地域も少なくない。それだけではない。大きな神輿や山車を動かす現役世代の減少により、隣町から担ぎ手を借りて祭りを続けているという地域も存在するほど。こうした“祭り危機”をどう乗り越えるか。その解決策となるものが東京都で開催中のSusHi Tech Tokyoでお披露目された。そのカギを握るのが会場に夜な夜な運び込まれたこの黒い物体だ。

黒いシートに包まれて運びこまれた謎の物体

祭り危機を乗り越えるという難題の解決に挑んだのは江戸時代創業で、日本の祭り文化を支えてきた宮本卯之助商店だ。モータースポーツ分野やロボットを始め最先端のモビリティ開発を手がける株式会社RDSと共に、伝統と新技術の融合で全く新しい山車の開発に取り組んだ。日本の伝統的な神輿作りのノウハウと技術に、EVアシスト技術を融合させてできたのが未来の山車「ツナグルマ」だ。

全体のデザインを担ったのは数々のデザイン賞で受賞歴のあるexiii design代表の小西哲哉氏だ。お囃子の乗る山車のやぐらを底から支えて運ぶのはなんと亀。黒いシートに包まれて会場にやってきたのはこの亀だった。

伝統的なやぐらとデザイン的な乖離を無くすため、日本の伝統的な柄やモチーフを元に作りたかったという小西氏は、浦島太郎を竜宮城へと導いた亀をツナグルマの船頭に抜擢した。亀は昔から縁起物。いい未来を運んで来るという思いも込めているという。

この亀、見た目も未来的なら内蔵されているギアだって負けていない。EVアシストを搭載することでこれだけの巨大な山車にもかかわらず、大人二人でも引くことができる。やぐらには大きなLEDパネルも搭載。映像と光で祭りを盛り上げる。

ツナグルマの制作ショートムービーでは大人二人だけで動かす映像が公開されている。
https://rds-design.jp/lp/tsunaguruma.html

小西氏が描いた全体像にインスパイアされたと話すのは宮本卯之助商店代表の宮本芳彦氏だ。亀の上には伝統的なやぐらや山車ではあまり見かけない六角形の屋根が乗っている。宮本氏によると、亀の甲羅に合わせて六角形に仕上げたという。そして、そのさらに上、山車上部を彩るのは日本伝統の提灯だ。この提灯、よく見ると東京都の市区町村全ての名前があるのが見て取れる。

祭りを盛り上げる要素として大切なのがお囃子だが、技術面での融合に加えて今回は音にも工夫をこらしたようだ。伝統的なお囃子を奏でる山車上部に設けたのはなんとDJブース。お囃子と共鳴する音楽をここから流すことができる。最上部を飾るのは、東京の森を守る檜原村で取れた杉で作った太鼓だ。檜原村は東京では珍しく村の93%が森という地域。豊かな森を守るための取り組みに力を入れている地域だ。

宮本卯之助商店とRDSがそれぞれの場所で制作してきたものを合体し、未来の山車ツナグルマが完成。この巨大な山車、EVアシストのおかげでなんとたった2人でも引けるというから驚きだ。

そして、このツナグルマを使って実際にお祭りムードが体験できるイベントが5月18日(土)、19日(日)の2日間に渡ってSusHi Tech Tokyoで開催される。ツナグルマに相応しい祭り音楽をと、アーティスト・小袋成彬さんが作曲を担当し、伝統的な「音頭」をアップデート。この「和」と「未来」が融合した楽曲に、ダンサーのFISHBOYが振り付けをしたダンスをステージで繰り広げる。参加費は全て無料。この週末は大人も子どもも楽しめる新しい祭りをぜひ体感してほしい。

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イベント
WAO!DANCE
伝統的な「音頭」をアップデート
5月18日(土)18:10-19:10 in有明アリーナ

ツナグルマパレード
ツナグルマとWAO!DANCEがシンボルプロムナード公園をパレード
5月19日(日)19:00-20:00 in シンボルプロムナード公園

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