テクノロジー TECHNOLOGY

Let’s enjoy 車いすライフ!?パラリンピアンが開発協力したVRゲーム「Wheelchair Simulator VR」が熱い!

平山 麻衣子

ウクライナのViRa Games社が開発したVRゲーム「Wheelchair Simulator VR」車いすで街中を進んで行く難しさが、コメディタッチで描かれている。

いまでは当たり前のように楽しまれているVRゲーム、日本で本格的に発売されたのは2016年と、割と最近のことだ。VRゲームの醍醐味とは、普段体験できない世界に没入できることだろう。今回紹介する「Wheelchair Simulator VR」は、車いすに乗り、自分の手でハンドリムを回して危険な街中を進むゲームだ。

車いすを体験するゲームと聞くと、福祉啓発活動の一環という印象を受けるかもしれない。しかし、「Wheelchair Simulator VR」の開発チームは「このゲームは障がいに焦点を当てているのではなく、プレイヤーには車いす体験を楽しんでほしい」とコメントしている。

「Wheelchair Simulator VR」では、閉じたゲートのスイッチをスリングショットで開いたり、向こう岸にかけられた細い板の上をバランスを取りながら進んだりと、ゲームとして楽しめる要素がふんだんに詰め込まれている。ゲームの内のナレーターとして、プレイヤーの行動やミスにジョークを言って励ましたり、時に辛辣な皮肉を言うのはDmytro Schebetyuk氏だ。ゲームの公式サイトで、彼は「車いすなしで生きられなくても、人生を思い切り楽しむことを諦めなかった」と紹介されている。同氏は、ヒッチハイクをしながら世界中を旅したり、水泳を楽しんだりしているのだそう。そして、ウクライナのアーチェリーチームに所属するパラリンピアンでもある。

「Wheelchair Simulator VR」では、VRゲームでの楽しい体験が、障がいを持つ人々の日常への理解を深め、本当のバリアフリーについて考えるきっかけになるのかもしれない。このゲームの売り上げの一部は、ウクライナの障がい者団体に寄付されるという。ぜひ「Wheelchair Simulator VR」を体験してほしい。

[TOP動画引用元]https://www.youtube.com/watch?v=F61p2JocuAk

参考
https://store.steampowered.com/app/841120/Wheelchair_Simulator_VR/
http://www.viragames.com/wheelchair-simulator/
https://www.youtube.com/watch?v=9PYxCNw34bs

(text: 平山 麻衣子)

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バーチャル試着もできる!トレーニングメニューもAIがリコメンド「スマートミラー」

HERO X 編集部

インターネットに接続し、鏡に情報を表示する…そんな「スマートミラー」が人気だ。すでに百貨店やサロンなどで活用されているが、3月上旬発売の「Inada Mirror」は、AIによっておすすめのファッションなどが提案され、バーチャル試着なども可能な次世代型ミラー。美容やファッション、ヘルスケアなどのレコメンド情報をトータルに提供する。

日本の販売店の店頭などでも導入が進むスマートミラーはデジタルサイネージなどの屋外広告・インフォメーションにも活用されている。ファミリーイナダ株式会社が発売する「Inada Mirror」は、世界初のバーチャルスタイリング機能付きのスマートミラー。パーソナルトレーニングの機能や、健康分野でのおすすめ情報を表示する機能などがあり、ヘルスケア・美容のデバイスとして幅広く使える。また、ユーザーが自分の性別・身長・体重・顔のタイプを登録すると、AI機能を活用して、その人に合ったファッションコーディネートを提案。監修にはプロのスタイリストが参加している。レコメンドされた商品をミラー内で購入できる機能もあり、まさに次世代のスマートミラーといえるだろう。

発売元のファミリーイナダはマッサージチェアの製造販売を主とする企業だ。これまでに、AI搭載の医療型マッサージチェアなどを開発してきた。また、2016年からは、マッサージチェアから発展し、クラウドでユーザーの健康管理を行うシステムも提供している。その技術が「Inada Mirror」にも活かされた形だ。

スマートミラーの技術は世界で注目を浴びている。アメリカではフィットネス業界で大きく注目されており、フィットネスクラスをバーチャルで受講できるミラーなども登場している。また、身体の情報を3Dで取得し、ダイエットなどに活用するシステムも生まれている。

参考記事:ITのネクストトレンドなるか?スマートミラー×フィットネスの市場が拡大中

日本でも今後ますます普及しそうなスマートミラー。ECサイトとの連携がどこまで進められるか、どれくらい個々にフィットしていけるかなど、未知数の部分もあるが、AIとの連携で可能性は大きく広がりそうだ。

[TOP画像引用元:https://inada-mirror.jp/

(text: HERO X 編集部)

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