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Monthly Selection:12月のおすすめ記事Best5

その月ごとの特におすすめの記事をピックアップしてご紹介する「Monthly Selection」。第一回となる今回は、これまで掲載したすべての記事から、特に人気の高かった5つの記事をセレクトしてご紹介します。

桐生の次は俺だ!
為末大はまだ、100m10秒を切る夢を
あきらめていなかった

2001年、2005年の世界陸上男子400mハードルで、銅メダルを獲得した為末大さん。現在は、スポーツ、教育、ビジネスの世界で活躍する彼は、まだ100mで10秒の壁を突破するという夢を捨ててはいませんでした。常に日本の陸上界をリードしてきた為末さんならではのアプローチと、その先に見据える世界とは?為末さんが館長を務める新豊洲Brilliaランニングスタジアムで話を伺いました。

モンスターをスーパーモンスターに。
世界中のトップアスリートが慕う、大阪のアニキ技師
【川村義肢株式会社:未来創造メーカー】

日本のトップアスリートのみならず、世界の名だたるパラアスリートからも信頼を寄せられる凄腕技師が大阪にいました。義肢装具業界のリーディングカンパニーとして知られる川村義肢株式会社で技師を務める中島博光さん。「弱い人を強くするための近道は、強い人をさらに強くするためのノウハウの中にある」という信念に基づく、彼のものづくりの極意に迫ります。

車いすで、エクストリームに宙を舞う男。
アーロン・フォザリンガム
【HERO Aaron Fotheringham】

2016年リオパラリンピックの開会式で、17mの高さから滑走し、車いすでアクロバティックに宙を舞った人物がいたことを、皆さんは覚えているでしょうか。世界初のフリースタイル車いすライダー、アーロン・フォザリンガム選手。現在は、ナイトロ・サーカスの一員として世界を回るなど、すっかり有名になった彼に、HERO Xもインタビューを敢行。圧巻のパフォーマンスムービーとともにご覧ください。 

元F1ドライバー、アレッサンドロ・ザナルディ
世界的ヒーローが歩んだ七転八起の半生
【Alessandro Leone Zanardi】

モータースポーツファンなら、その名を知らない人はいないであろうアレッサンドロ・ザナルディ。元F1ドライバー、CARTシリーズでの華々しい活躍、そして大事故からの両足切断。誰もが涙した悲報から、2年と経たないうちにパラ自転車選手として復活を遂げると、そこからは飛ぶ鳥を落とす勢いで世界の頂点へ。あまりに波乱万丈な彼の人生の奇跡を、改めて追ってみました。 

パラ経由オリンピック行き!?
障がいを抱えた成田緑夢の大胆な野望
【2018年冬季パラリンピック注目選手】

スノーボード界のスーパーブラザーズとして注目を集めた成田三兄弟。その三男、成田緑夢選手が今、スノーボードと陸上の跳躍競技という二足の草鞋で、冬季・夏季どちらのパラリンピックにも出場できるかもしれない希少な存在として期待されていることを、ご存知でしょうか。しかし、彼の夢はそれだけにとどまりません。パラ経由オリンピック行き。前人未到の世界に挑む、成田選手にインタビューを行いました。

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下半身不随でダカールラリーのモト部門に出場!不屈のライダー、ニコラ・デュット

長谷川茂雄

興奮と感動に包まれながら幕を閉じた「ダカール・ラリー 2019」。例年と違わず、さまざまなドラマが生まれた“世界一過酷”と謳われるこのモータースポーツ大会の最高峰に、イタリアの車いすライダー、ニコラ・デュット氏が出場したことをご存知だろうか? 2012年に500kmのバハ・アラゴンを完走して世界を沸かせた彼が今回エントリーしたのは、もちろんモト部門。下半身不随のライダーが果敢に挑戦を続ける興味深いストーリーと、それを可能にしたプロダクトを追った。

前人未到の夢舞台を直走った超人現る

イタリアのピエモンテに生まれたニコラ・デュット氏は、「スキーに明け暮れた幼少時代」を過ごしたという。程なくしてモーターサイクルの魅力に取り憑かれると、その世界の最高峰であるダカール・ラリーを目指し始める。欧州のあらゆる大会に出場して頭角を現わすまでには、それほど時間はかからなかった。

2008年にはスズキとの契約を得て、順調にキャリアを積み上げていく。

そんな矢先の2010年に事故は起こる。走行中にバランスを失い転倒し、脊髄を損傷したのだ。下半身は不随となり、車いす生活を余儀なくされた。

誰しもが彼のライダー生命は終わったと確信したが、デュット本人はそう思ってはいなかった。それどころか、意気消沈することなく、事故からたった1年後には、バギーでバハ1000を完走してしまう。

そして二輪復帰を宣言すると、2012年にバハ・アラゴンに出場し、ライダーとして500kmを走りきった。それは下半身不随の人間が成し遂げた世界初の快挙だった。

彼自身の強靭なメンタルとチャレンジャースピリッツもさることながら、常に興味深い挑戦を支えているのは、デュッセルドルフに拠点を置くリハビリ器具の開発企業、VICAIRだ。

450EXCをベースにした彼のマシンには、同企業の協力のもと、下半身を支えるケージが取り付けられ、腰を固定するシートもかぶせられている。さらに、運転時の衝撃を下半身で吸収できないデュットのために、椅子には独自のエアクッションも装備した特別仕様だ。

そんなオリジナルマシンと卓越したドライビングテクニック、そして極めて高いモチベーションがあるからこそ、彼は数々の偉業を達成しているのだろう。

ついにダカール・ラリーという最高の舞台に立ったデュット。彼の飽くなき挑戦は、まだまだ始まったばかりのようだ。

[TOP動画引用元:https://youtu.be/_dnpM00DIQg

(text: 長谷川茂雄)

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