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自分の足を奪った敵をも愛する。サメに襲われた義足のサーファー

小泉 恵里

海でサメに襲われたら、もう二度と海に入りたいくないと怖がるのが普通の人間だが、マイク・クーツの海への愛はサメに片足を奪われたくらいでは失われなかった。義足でサーフィンするマイクの華麗な姿は開放感と幸福感に満ちていて、ちっぽけな恐怖感なんて吹き飛んでしまう。すごい映像!

カウアイ島出身のサーファー、マイク・クーツは18歳の時にサメに襲われて右足を失った。普通の人間なら海に近づくことさえ躊躇しそうなものだが、彼の場合は違う。事故の1ヶ月後には義足を付けて海にカムバック!それから毎日サーフィンを続けているという。

35歳となった今は片足のサーファーとして、ダイバーとしてまた写真家として活動を続けている。義足は、脚部分は金属だが足首から下の足部分はゴム製。サーフボードにフィットしやすい改造をしているようだ。ただ、海で激しく使うのですぐに壊れてしまうそう。

驚くことに、自分を襲ったタイガーシャークの素晴らしさ、美しさを伝えるためにサメの近くを泳いで撮影もした。世の中の“サメは残酷な生き物だ”という間違った考え方や、サメのネガティブなイメージを変えたいのだと言う。

なにより、マイクのサーフィンする姿はカッコいい。全身を使って、腕をリズムに合わせて動かして波に乗り、ビッグウェーブを越えた時には空を見上げて満面の笑みを浮かべる。海がとにかく好きでたまらない!と人生を思い切り楽しむマイクを見るだけで誰もが幸せな気持ちになる。

[引用元]https://www.youtube.com/watch?v=bphsDwWpkWk

(text: 小泉 恵里)

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