テクノロジー TECHNOLOGY

スパイ映画の世界! スマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」

Yuka Shingai

スマートウォッチに続くブームが予想されていたものの、装着時のぎこちなさゆえにまだ実用に耐え得る製品の層は薄いスマートグラス。大手からベンチャーまで各社が競うように開発を進めるなか、カリフォルニア州サラトガを本拠地とするスタートアップ企業、Mojo Visionからスマートグラスのさらに先をゆく「スマートコンタクトレンズ」が登場した。

HERO Xでは以前、視覚にアプローチするテクノロジーとして、人工網膜に映像を転送して視覚情報を再現できるデバイス「アーガスⅡ・バイオニック・アイ」(http://hero-x.jp/movie/626/)を紹介したが、視覚×テクノロジーの世界は視覚機能を取り戻すだけにとどまらず、今回紹介する「Mojo Lens」のようにスパイ映画さながらの機能を備えた “身体拡張” の分野へも広がりをみせている。

今回Mojo Visionが開発した「Mojo Lens」は同社のコンセプトである「Invisible Computing(見えないコンピューティング)」が示すように、レンズに内蔵されたスクリーンからデジタルイメージや情報をシームレスに体感できるアイテムだ。

操作する上で、デバイスを手でつかんだり、目の前にあるスクリーンを眺めることなく、ただ視線を動かすことで、次の予定がリマインドされたり、これまでにない没入感をもってARコンテンツを楽しむことができる。

Mojo Visionの創業者であり、テクノロジー部門の責任者でもあるMike Wiemer氏いわく「ディスプレイのサイズはペンで点をつけた跡程度の大きさだから、レンズ着用時にサイボーグみたいな奇妙な見た目になることもありません」とのこと。

現段階ではまだ開発途中のため、一般に流通するまではしばらくかかりそうだが、スクリーンに頼ることなく情報を得られる感覚とは一体どのようなものなのか?

いちコンタクトレンズユーザーとしても、「Mojo Lens」が巻き起こすブレイクスルーを楽しみに見守りたい。

(text: Yuka Shingai)

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テクノロジー TECHNOLOGY

医療分野での活用も現実的に!大幅な進化を遂げたマイクロソフトのMRヘッドセット「HoloLens 2」

Yuka Shingai

目の前に浮かぶ3Dホログラムディスプレイにタッチ、スワイプしながらコミュニケーションしたり指示を出す。幾度となくSF映画で見てきた光景だが、私たちが日常的に使える未来はすぐそこだ。「Windows Mixed Reality(MR)」対応のヘッドマウントディスプレイ(MRヘッドセット)を多数発売してきたマイクロソフトが期待の新作「HoloLens 2」を発表した。

ヘッドセットを装着して、CGの指示に合わせて作業を行う基本の流れやデザインは2016年に発売された初代モデルから大きく変わっていない。

だが、今回発表されたHoloLens 2は画面が主に縦方向に伸び、視野角は初代モデルに比べ2倍に広がるなど、見やすさ、装着時の快適さが大きく改善した。

また、初代モデルではひと差し指と親指程度しか認識できなかった手の動きも、両手の指の動きすべてを認識できるレベルにまで向上していた。

空中に表示されているボタンを『押す』場合、これまでは一度、ひと差し指でさし示してから指を折りたたむエアタップという動作が必要だったが、「HoloLens 2」はそのまま『押す』だけでOK。手袋をつけて作業を行っている場合でも、外さずに操作ができる。

電気機器メーカーのフィリップスと共同開発した医療用システムではエコー検査や心拍数などのモニター画面が空中に浮かび、手術中に操作が可能だ。現在建設中の博物館の現場作業を管理するシステムは、なんと自動車メーカーのベントレーとのコラボレーションで生まれており、今後も様々な業種・職種で活用されることが期待される。

マイクロソフトは同社のクラウドシステム「Azure」を使い、AndroidやiOSのAR(拡張現実)機能との間で「HoloLens 2」が認識した周囲の空間マップを共有する仕組みを開発中。

これにより、装着している人が見ている作業内容を、ほかの人が同時に確認できるようなスマホアプリが実現に近づく。

「HoloLens 2」から見える世界はどのように広がっているのか、機会があればぜひ一度試してみたい。

(text: Yuka Shingai)

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