テクノロジー TECHNOLOGY

ARヘッドセットが100ドル以下で手に入る!?「North Star」がオープンソースで公開に

Yuka Shingai

VRと並び、目覚ましい技術の進歩を遂げている AR。スマホ向けサービスも充実し、日常生活の利便性を向上させてくれる身近な存在となりつつあるが、米 Leap Motion 社は開発中の新型 AR ヘッドセット「North Star」をオープンソースで世界中に公開している。

Leap Motion 社といえば、マウスや画面タッチを用いることなく、ジェスチャーによって直観的に操作ができる入力機器「Leap Motion」の開発・販売でその名を世界中に知らしめた。

これまでもVR/ARコンテンツを手掛けてきたが、「North Star」はデジタルと物理的な世界を一連の流れとして体験できる、全く新しいシステムだ。

片目あたり1600×1440ピクセルの解像度のディスプレイを搭載し、動画の滑らかさを決定する要素、フレームレートは120fps(=frames per second 1秒間の動画で120枚の静止画が動く)で駆動できる。

水平で100度以上の視野角が実現し、縦横180度の広い領域でハンドトラッキングセンサーを搭載した驚異的なスペックを同社の共同創設者であり CTO の David Holz 氏は「今まで誰も見たことがないシステム」であるとブログで強調している。

現段階では、まだ実験的な装置ではあるが、1台100ドル以下での生産を目指すという。

ハードウェアと関連するソフトウェアの情報をオープンソースで公開することについても「誰にでもアクセスできるものにしたい」と語る Holz 氏。

AR システムについての議論は「どのように見えるべきか」から「どのように感じるべきか」にシフトしていくだろうと今後の展望についても予測している。

技術的にも価格的にも、AR システムが我々の生活に欠かせない近未来がやってきそうだ。

(text: Yuka Shingai)

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テクノロジー TECHNOLOGY

思い通りに体を動かせる!?外骨格スーツ実験始まる

HERO X 編集部

宇宙飛行士の訓練?と思いきや実はこれ、脳にセンサーを埋め込むことで下半身が麻痺した人でも再び自分の思い通りに体を動かすことができるようになる「外骨格スーツ」の実証実験を映し出したもの。2017年から始まった脳波を使った「外骨格スーツ」の研究についての映像が公開されている。

動画で説明されているのはフランスのグルノーブル・アルプ大学と生物医学研究センターが共同で進める「外骨格スーツ」の実用化に向けた研究のひとコマ。「外骨格スーツ」を着て歩いているのは4年ほど前に不慮の事故により脊髄損傷し、肩から下が麻痺となったフランス人男性のチボーさん。チボーさんは2年間、病院でリハビリをして過ごしたのちに、このプロジェクトへ参加した。

体を動かそうとする時、脳からは脳波と呼ばれる電気信号が流れるのだが、この脳波を利用して「外骨格スーツ」を動かそうというのが今回の研究だ。脳波信号を「外骨格スーツ」に送るために取られた方法は、なんと脳内にセンサーを埋め込むという手法。計64個もの電極のつく2つのセンサーを脳内に移植、これが脳波信号をコンピュータのソフトウエアに向けて発信、読み取った情報を「外骨格スーツ」を制御する指令に変換し「外骨格スーツ」を操ることで体を念じたとおりに動かせるという仕組みだ。

筋肉を動かす時に発生する筋電をつかった義手や義足の研究はすでに成果が見えはじめ、実用化も始まっているところだが、今回のように頭に直接センサーを埋め込む手法はあまり聞いたことがない。研究はまだまだ発展の途上にあるというが、麻痺で不自由な体になった人にとっては希望のある研究。再び自らの足で歩ける日がくるかもしれないのだ。動画の後半では車いすを使った実験の様子も見られる。頭にイメージを浮かべるだけで車いすが動かせるしたら、不自由からの解放に一歩も二歩も近くことになるだろう。

[TOP動画引用元:https://youtu.be/1GyJBBB8O_M

(text: HERO X 編集部)

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