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ついに日本の公道も走れるように!?新たな移動手段 電動キックボード

HERO X 編集部

自治体や観光コンベンションなどと連携し、電動キックボードのシェアリングサービスを展開する株式会社Luupがこの夏、実装化に向けた実証実験を開始した。

株式会社Luupは、電動マイクロモビリティのシェアリングサービスを手掛ける企業。すでに東京都多摩市や三重県四日市市などと連携協定を結び、実装化に向けての取り組みを進めてきた。電動マイクロモビリティとは電動キックボードをはじめとするモビリティのこと。自転車よりもコンパクトなうえ、操作も簡単。7月からは静岡県浜松市にある「はままつ フルーツパーク時之栖」で、安全性と利便性を検証する実証実験をはじめている。Luupが提供する機体は最高速度20km/h。同社のHPによれば、GPSで走行位置を検知し、危険エリアにかかると速度を制限する安全制御システムなどを搭載するとしている。

座った姿勢で乗れる三輪のモビリティ「低速電動ウィールチェア」(両端)と、電動キックボード(中) 引用元: https://luup.sc/

7月には新しいモビリティ「低速電動ウィールチェア」(※仮名称)を発表、経済産業省が主催する「多様なモビリティの普及促進のための展示・試乗会」にて初のお披露目が行なわれた。形状はキックボードと似ているが、こちらは3輪。シートもついているため着座姿勢での走行が可能だ。二輪のキックボード式の時と比べて安定性が格段に増し、年齢を問わず乗れるモビリティになった。最高時速は6km/h。自転車には乗れないが、車いすでは大袈裟だと思う人や、ちょっとした距離の移動手段として公道での使用が認められれば移動方法の選択肢がまたひとつ増えることになる。渋滞で動かなくなるバスを待つよりも、小回りの利くキックボードですいすいと移動ができるようになれば、渋滞の緩和にも繋がりそうだ。

[TOP画像引用元: https://luup.sc/

(text: HERO X 編集部)

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スーツケースにも収納可能!史上最少&最軽量の電動車いす「eFOLDi Lite」

Yuka Shingai

機動力、スピード、ロック機能による安全性、介助者なしで動き回れる自律性など電動車いすがユーザーにもたらすメリットは数多い。一方で価格や大きさ、バッテリーの持続時間など電動車いすならではのデメリットはユーザー目線のみならず、作り手にとっても最優先で解決したい課題だろう。現在、市場に出回っている電動車いすの中で、最小、最軽量を謳う製品がクラウドファンディングサイト Kickstarer に登場している。

British Invention of the Year 2016年度の受賞者でもある「eFOLDi Lite」は、一見するとまるで子ども用の三輪車のようにコンパクトだが、れっきとした電動車いす。

新種のマグネシウム合金の使用により、フレーム部分は頑丈ながらも15㎏程度と軽量。これは初期モデルよりも30%も軽く、折りたたむとスーツケースに収納できるサイズだ。最大積載量は120㎏、最大時速6㎞のスピードが出せるにも関わらず、1回の充電で22㎞もの走行でき、見た目のスマートさに反してそのスペックは頼もしい限りである。

モビリティの開発やデザインを行う SunTech UK の創始者で、eFOLDi の共同開発者であるSumi Wang 氏によると、eFOLDiは彼の父親 Jianmin Wang 氏が起案したものだという。

中国雑技団のテクニカルディレクターでもあった父・Jianmin 氏はクリエイティビティに溢れた人物で、身体の不自由を抱えた際に、周りに不平不満を漏らすのではなく、自身に自由とプライド、そして楽しさを与えてくれる移動手段が必要だと考えついた。それがこの eFOLDi だ。

その後、Sumi 氏自身も2013年に病に伏し、2年間の通院と手術を余儀なくされたが、それ以前に培ったエンジニアリングやプロジェクトマネジメントの経験を活かし、現在は eFOLDi の開発に携わっている。

現在チャンレンジ中の Kickstarer 終了後は、2020年の3月にも本製品の英国内配送を予定しているとのこと。日本を含む諸外国にも追加送料1万7千円程度で対応できる見込みで、来年の今頃は街中で画期的なモビリティを見かけるかもしれない。

(text: Yuka Shingai)

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