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もう痛い靴を履かなくていい! 伊勢丹が3D計測器でぴったりの靴提案へ

HERO X 編集部

女性のパンプス問題が世間を騒がせているが、足に合わない靴をはくことほど苦痛なことはない。しかし、意外と自分の足に合う靴というのを私たちは知らないもの。もちろん、木型から作ってもらうオーダーシューズを頼めば、これに見合う靴ができあがるだろうが、もっと手軽におしゃれで歩きやすい靴を探したい、そんなわがままな願いを叶えてくれるサービスが伊勢丹ホールディングスではじまるようだ。

個人に合った靴を提案してくれるサービス「your FIT365」と名付けられたこのサービスは、専用の計測器を使って店舗で足のサイズを計測し、足の形に合った靴を店頭やオンラインで提案してくれるというもの。サイズの測定もこれまでの縦と横の長さだけの計測にとどまらず、3D計測器を使い立体的に測定してくれるようだ。

伊勢丹ホールディングスは、まずは伊勢丹新宿店本館2階の婦人靴売り場で計測器を導入すると発表した。8月に行う婦人靴売り場の大々的なリニューアルの目玉となるサービスで、店頭に足の形を3D計測できる「3D足形計測器」を設置、顧客のサイズを計測し、専門のシューカウンセラーが計測データを基にその人の足にあった靴を紹介してくれる。

サービスを開始する828日までには専用アプリもリリース、アプリに足のサイズを登録すればECサイトでの購入時にも参考にすることができるという。

また、新宿店ではオーダースニーカーブランドのeccoとも連携、スニーカーのミッドソールを3Dプリンターでつくるオーダースニーカーの販売も同時に開始する予定だ。初回は計測などに約1時間を要するが、一度計測すればデータが保存できるため、次回からの計測は不要。スムーズに購入することができる。

(text: HERO X 編集部)

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あなたは正しく歩けてる?歩行状態を見える化する「Q’z TAG™ walk」

田崎 美穂子

住友電気工業は、歩行状態を計測・評価するシステム「Q'z TAG™ walk(キューズタグウォーク)」の販売を、2017年6月30日から開始した。超軽量センサーを腰につけて歩くだけで、歩き方を分析して運動プログラムを助言してくれる、画期的なシステムである。

「Q’z TAG™ walk」は、15グラムの超軽量計測センサーを腰につけておよそ10メートル歩くだけで、歩行状態をグラフなどのレーダーチャートで評価し、その計測結果から、改善ポイントや個人に合った運動プログラムをアドバイスするシステム。

10メートル歩く間に、センサーがパソコンと無線通信し、歩行データを取得。それを独自のアルゴリズムを用いて数秒で解析、「動き」「バランス」「速さ」「リズム」などの指標で歩行状態を〝見える化″する。センサーは超軽量なうえに、Bluetoothと接続しているため、計測場所や通信環境を選ばず、簡単かつ気軽に計測できることも大きなポイントだ。

しかし、評価やアドバイスをもらっても、難しいのは「続けること」。「Q’z TAG™ walk」は、過去データとの比較、計測スタッフと計測対象者との対話を促すためのコミュニケーションシートなど、“継続”のための仕掛けづくりも、さまざまなツールでサポートしている。

この一連のシステムを、京都府立医科大学などと協力して実証実験した結果、「リハビリ、運動に対するモチベーションの向上」「適切な運動を重ねたことによる身体機能の改善」「挫折することなく運動を継続できた」など、大きな効果が確認された。

消費税抜きの価格は15万円から、介護施設やフィットネスクラブなどに提案しながら、2017年度内に300台の販売を目指しているところだ。

歩行改善や運動プログラムの助言だけではなく、加齢により身体機能が低下してしまった、あるいはケガや病気の後遺症で歩行が困難になってしまい、歩く楽しみを失ってしまった人が、再び自力で歩行できるようになる。歩く喜びを取り戻してくれる「Q’z TAG™ walk」は今、介護・リハビリ現場やフィットネスクラブにも大きな変革をもたらすであろう。

(text: 田崎 美穂子)

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