プロダクト PRODUCT

ただのマフラーじゃない!?「nendo」とのコラボで生まれたマフラー型マスク

HERO X 編集部

やつらの季節がやってくる。ウイルスが蔓延する冬。風邪にインフルエンザなど、彼らから体を守るため、日本中の人間たちがマスクをつけはじめる冬。世界有数のマスク着用率と思われる日本だが、そんな日本の光景は海外から見れば異常。予防としてマスクをつける文化は東アジア以外ではあまり見られない。そんな中、マスクの概念を飛び越えて、ファッションに取り入れたマフラー型マスクが販売された。

発売したのは多くのプロスポーツ選手御用達の高性能防塵マスク「ピッタリッチ」を生み出した株式会社くればぁ。工業用のメッシュフィルターを得意とする同社が、デザイナー 佐藤オオキ率いる「nendo」とのコラボ企画第2弾として販売をはじめた。その名も「bo-biプロテクトスカーフ」。口や鼻のあたる部分に高機能フィルターを入れるポケットをつけ、スカーフでありながらマスクの性能を兼ね備えた製品ができあがった。独自開発の10層の高機能メッシュフィルターを入れることで、利用者の希望に合わせてさまざまなものをカットできる。

ダイエットもできる!?不思議なフィルター

フィルターのタイプ種類は3種類。「レギュラータイプ」はわずか100ナノメートルという世界一細かいメッシュフィルターを採用、PM2.5、花粉、黄砂、かぜ・菌、ウイルスの飛沫を99%カットする。「カロリータイプ」はPM2.5やウイルス飛沫をカットする機能に加え、呼吸に抵抗を与えて呼吸筋を鍛えるフィルターをプラス。横隔膜以外の呼吸筋を使うことで1日200~400Kcalの消費を促してくれる。「放射性物質対策タイプ」では、セシウムイオンを吸着除去するフィルターをつけ、PM2.5やウイルス飛沫をカットと共に放射性物質の侵入を防ぎ、たばこの臭いもカットする。直接肌に触れる取替えフィルター部分は手洗いができ、100回以上繰り返し使うことができる。

表面にはカシミヤ、裏面は静電気を抑制する特殊加工を施したフリース素材を使用し、温もりも抜群だ。色はパールグレー、キャメルアッシュ、スモーキーブラックの3種類。出張や旅先など、海外でマスクをつけるのに抵抗を感じる場面でもこれならマスクと感じさせずに守ることができる。価格は51624円~。顔にぴったりとフィットするオーダーメイド版も販売。通販で気軽に注文できるのもうれしい。(販売 http://scarf.bo-bi.jp) この冬は、おしゃれに体をプロテクトしてみては。

(text: HERO X 編集部)

(photo: くればぁ)

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あなたは正しく歩けてる?歩行状態を見える化する「Q’z TAG™ walk」

田崎 美穂子

住友電気工業は、歩行状態を計測・評価するシステム「Q'z TAG™ walk(キューズタグウォーク)」の販売を、2017年6月30日から開始した。超軽量センサーを腰につけて歩くだけで、歩き方を分析して運動プログラムを助言してくれる、画期的なシステムである。

「Q’z TAG™ walk」は、15グラムの超軽量計測センサーを腰につけておよそ10メートル歩くだけで、歩行状態をグラフなどのレーダーチャートで評価し、その計測結果から、改善ポイントや個人に合った運動プログラムをアドバイスするシステム。

10メートル歩く間に、センサーがパソコンと無線通信し、歩行データを取得。それを独自のアルゴリズムを用いて数秒で解析、「動き」「バランス」「速さ」「リズム」などの指標で歩行状態を〝見える化″する。センサーは超軽量なうえに、Bluetoothと接続しているため、計測場所や通信環境を選ばず、簡単かつ気軽に計測できることも大きなポイントだ。

しかし、評価やアドバイスをもらっても、難しいのは「続けること」。「Q’z TAG™ walk」は、過去データとの比較、計測スタッフと計測対象者との対話を促すためのコミュニケーションシートなど、“継続”のための仕掛けづくりも、さまざまなツールでサポートしている。

この一連のシステムを、京都府立医科大学などと協力して実証実験した結果、「リハビリ、運動に対するモチベーションの向上」「適切な運動を重ねたことによる身体機能の改善」「挫折することなく運動を継続できた」など、大きな効果が確認された。

消費税抜きの価格は15万円から、介護施設やフィットネスクラブなどに提案しながら、2017年度内に300台の販売を目指しているところだ。

歩行改善や運動プログラムの助言だけではなく、加齢により身体機能が低下してしまった、あるいはケガや病気の後遺症で歩行が困難になってしまい、歩く楽しみを失ってしまった人が、再び自力で歩行できるようになる。歩く喜びを取り戻してくれる「Q’z TAG™ walk」は今、介護・リハビリ現場やフィットネスクラブにも大きな変革をもたらすであろう。

(text: 田崎 美穂子)

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