テクノロジー TECHNOLOGY

カラダの管理をひとつのアプリにお任せできる「FiNC」

HERO X 編集部

「カラダのすべてを、ひとつのアプリで」と掲げてリリースされたFiNC。中村アンさんの動画が印象的なこのアプリは、予防ヘルスケア×AIテクノロジー(人工知能)に特化したヘルステックベンチャーである株式会社FiNC Technologiesが手掛けたものだ。パーソナルトレーナーAIを内蔵したヘルスケアプラットフォームとはどのようなものなのか。

引用元:https://finc.com/

800万ダウンロードを突破した人気のヘルスケア・フィットネス(ダイエット)アプリのFiNC。アプリを使うにあたっては、まずは年齢や性別、身長、体重などといった個人情報を登録する。iPhoneユーザーの場合ならばスマホにもともと付いているヘルスケアアプリと連動させることで、その日歩いた歩数などのデータを取り込むことができる。睡眠時間など、より多くのデータを記録したい場合はスマートウォッチとの連動も可能だ。

引用元:https://finc.com/

これまでのアプリとの違いは、なんと言ってもアプリの方から話しかけてくれるという点。これは、AIを導入したからこそできた事だと言えそうだ。トレーナーが利用者に頻繁に声掛けをしていくことでダイエット成功者を多数生み出してきた某スポーツジムが有名になったが、それを機械でやってくれるというのがこのアプリ。運動を1人で続けるのは、運動習慣のなかった人にとってはなかなか難しいことなのだが、頑張りを認めて声をかけてくれる相手がいると、続けやすくなるもの。同アプリではAIを使うことで高額な費用をかけることなくそれを実現、利用者の運動意識を高めてくれるというわけだ。

 

編集部員が実際にアプリをためして撮影。

例えば、朝のうちに歩いた歩数が1500歩になった時などは「清々しい気持ちだね。●●さん❤」などとアプリの方から話しかけてくれる。また、頑張りに対してのベネフィットまで用意してくれている。たくさん歩いたり、与えられたミッションを達成するとポイントがもらえ、貯めたポイントはFiNCモールで使うことができる。引き換えができるのはダイエットに役立つ商品の割引クーポンなど。また、アプリではその人に合ったエクササイズを動画で紹介、器具を使わずに自宅で簡単にできるものが多いというのも利用者が増えている要因だろう。すでに国内外において累計60件の特許を取得、幅広く利用が広まっているというFiNC。AIに行動を見透かされているようで、ちょっとしゃくにさわる部分もあるが、この年末年始にため込んだ体重を消化させるための伴走と考えれば確かに使えるアプリと言えそうだ。

 [TOP動画引用元:https://youtu.be/l-8VoXsXTFo ]

(text: HERO X 編集部)

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わずか19万円!?手の届く価格帯の筋電義手がイタリアからついに登場

岸 由利子 | Yuriko Kishi

昨今、筋電義手の開発における技術革新は目覚ましい。しかしその多くは極めて高額で、50,000ユーロ(約638万円)前後が相場というのが現状だ。一般に手の届く価格とはとても言えないものだが、ここに来てついに入手しやすい筋電義手が登場した。イタリアのスタートアップディベロッパー「Youbionic」が手がける3Dプリント筋電義手「Youbionic Hand」は、1,499ユーロ(約19万円)。プロトタイプの発表から約4年、低価格での提供を実現するとともに、性能もデザインも格段に進化を遂げたYoubionic Handの魅力をご紹介しよう。

ケーブルやワイヤーを必要とする義手とは違って、Youbionic Handは、付ける人の筋肉の動きに反応し、汎用マイコンボードのArduino(アルドゥイーノ)によって制御を行う。この制御システムを筋電義手で実現させたことが、3Dプリント技術を導入したのと同じくらい、低価格化に貢献している。3Dプリント用のファイルのみなら、Youbionicのウェブサイトから簡単に入手可能だ。腕のパーツである「Youbionic Arm」が199ユーロ(約25,000円)、手のパーツ「Youbionic Hand 2018」が99ユーロ(約12,600円)といずれも筋電義手の常識を覆す破格の価格での提供となっている。

徹底的にパーツを見直し再設計されたYoubionic Handの最新モデルは、作動中の抵抗力を高めるとともに、パラメーターを修正し、強度もさらに向上させた。これによって、ものを持ち上げる、ハンドルを握るなど、ほとんどの日常の動作が可能になり、“第2の腕”として、外の世界と相互に作用することができる。

もうひとつの特徴として、モジュール性が挙げられる。指の1本ずつは独立しており、繊細な素材の物体でも握りつぶさずに、掴むことも可能。従来のモデルでは、義手の甲にあたる部分に平面を採用していたが、このモデルでは“先史時代の生物の背中”を想起させる三角形状の立体的なデザインへと進化した。

「Youbionic Armは、人間の腕を精密に復元したものです。本物の腕に取って代わることができるリアルな動作で動きます」とYoubionic創業者のフェデリコ・チッカレーゼ氏は話す。

さらなるアップデートやイノベーションの発表を予定しているが、現在のところ、まだその多くは明かせないという。2018年5月11日に公開された3D PRINT.COMのインタビューでチッカレーゼ氏は“ある計画”が進行中だと述べ、次のように説明を加えた。

「幾何学や自然の造形を日中に研究することによって得たあるアルゴリズムをYoubionicのデバイスに採用します。また(Youbionic Handに)インストールするソフトウェアの機能の実装にも、この算法を使います」

「今ちょうど、人体とジェネレイティブデザインを徹底的に研究し終えたところで、これから次のデバイスの開発に取り掛かるところです」

創業以来、着々とレベルアップを図り、わずか4年の間に、圧倒的な機能性とコストパフォーマンスを兼ね備えた筋電義手を作り上げたYoubionic。次なるお披露目の日を心待ちに、HERO Xでは今後も動向を追っていく。

[TOP動画引用元:引用元:https://www.youbionic.com/#arm

(text: 岸 由利子 | Yuriko Kishi)

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