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奇妙な形のメガネがもの凄く売れているらしい。乗り物酔い防止メガネ「SEETROËN」


中村竜也 -R.G.C

オリジナリティ溢れるデザインが、多くのファンの心を掴んでやまないフランスの大手自動車メーカー・Citroën(シトロエン)から、掛けただけで乗り物酔いを防止できるメガネが、昨年発売され話題を呼んでいる。

もうどんな乗り物も怖くない!

©Citroën Communication / DR

小さなお子さんから大人まで、乗り物酔いに悩まされている人は世界的に3000万人以上もいると言われている。その人類の悩みともいうべくそれを解決できる、すごいメガネが登場した。その名も「SEETROËN(シートロエン)」。

©Citroën Communication / DR

そもそも乗り物酔いは、視覚情報とバランスというふたつの知覚のズレが原因で起こると言われている。そこで、その知覚のズレを防ぐために活躍するのが、縁に密封された青色の水。どんなに傾いてもこの部分を常に水平を保つことで、視覚情報と三半規管を同期させる役割を果たしてくれるのだ。

SEETROËNが前後左右に傾けば、青い液体も一緒に傾く。©Citroën Communication / DR

この三方を囲む青色の水のおかげで、装着後は10分以内に95%の乗り物酔いに効果を発揮する。その後は、メガネを外しスマートフォンや本など動かない物体をしばらく見つめていても、脳が水平を感じたままでいるため、再発することはないという。

日本での発売は未定だが、現在発売を展開している欧州での価格は99ユーロ(約12,600円)。今まで長きにわたり人類が解決できなかったことを、たったメガネを掛けるという動作だけで、Citroënは解消してしまった。ちょっとしたアイデアが世界の常識を変えるって考えると、なんだかワクワクが止まらない。

オフィシャルサイト: https://lifestyle.citroen.com/

[TOP動画引用元: https://youtu.be/rjqv8A5mFBA]

(text: 中村竜也 -R.G.C)

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知ってた?「aibo」の癒し効果を科学的に検証

HERO X 編集部

1999年、初の家庭用エンターテインメントロボットとしてソニーが手がけて誕生した犬型ロボット「AIBO」を覚えているだろうか。未だに家族のように愛用する人もいるという「AIBO」だが、廃盤となり久しい中、新たな分野での活躍に期待がかけられている。度重なる進化を遂げ「aibo」と名を変え生まれ変わったこのロボット。もともと、愛着を持つ人も多かったロボットだったが、見た目をさらに愛らしく変身させた「aibo」を使っての病院での検証は2018年からはじまった。試されたのは癒し効果。今では見守り機能を持たせた進化版も発売となっているこの「aibo」。当時の検証から見えた癒し効果は現在、一般ユーザーの間でも話題となっているようだ。

検証が行われていたのは国立成育医療研究センター。伴侶動物と呼ばれる犬や馬などの力を借りて、人の健康状態を向上させるために実施される補完医療を動物介在療法 (アニマルセラピー) というが、動物介在教育・療法学会の報告によれば、とくに犬による介在療法では、痛み、疲労、ストレス、イライラ、不安、悲しみ、怒りやすさの軽減が生じ、落着き、喜び、快活さが増大されることがわかっているという。しかし本物の犬の場合、感染症のリスクや、外傷、咬傷などの副作用が懸念されることから、皮膚疾患や動物アレルギー、免疫力低下のある患者などには適用されていないのが現状だった。

小児医療現場で始まった検証

犬のような良さを持ちつつ、アレルギーなどの心配がないとして注目されたのが犬型ロボットの「aibo」。医療分野でのロボット技術応用に関する研究は日進月歩を続けているが、小児においてはロボット技術の汎用性が狭く、十分に臨床応用されてこなかったという経緯もあった。

乳幼児の場合、人に興味を持ち、動きに注目することで築かれる特別な関係性が対人コミュニケーション発達に大きく影響するとされていたが、対ロボットであっても乳児とやりとりができたり、人のような形にすると、ロボットの行動を見たり、視線を追ったりすることが近年の研究により、判明していた。そこでお呼びがかかったのが「aibo」。犬の形をした「aibo」の場合、動物介在療法という観点からも試すことができた。同センターによれば、「aibo」と定期的にコミュニケーションすることで、情緒交流、気分転換、さらには癒しの効果が期待されるような結果も確認されたという。そんな検証も踏まえつつ、市場に出回り始めたのが動画で紹介されている「aibo」。新しい「aibo」は『家庭で新たな楽しみを提案する進化した自立型エンタテイメントロボット』として販売されている。昨年もいくつかの癒し系ロボットの発表があった。人とロボットとの新しい関係は今年も益々広がりそうだ。

参考
国立成育医療センター:https://www.ncchd.go.jp/press/2018/20181129.html
動物介在教育・療法学会:https://asaet.org/

 [TOP動画引用元:https://youtu.be/sJciRIZQTg4 ]

(text: HERO X 編集部)

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