プロダクト PRODUCT

子どもの健やかな発育をサポートするプロダクトをピックアップ

Yuka Shingai

元気よく動き回っていた直後にぐったりしたり、ちょっと目を離していたすきにそれまでできなかったことができるようになったり、日々そばで過ごしている親ですら子どもの体調や成長を先読みするのは至難の業だ。急な不調や異変をうまく言葉にできない子どもに寄り添ってくれるプロダクトを合わせてご紹介しよう。

奇妙な形のメガネがもの凄く売れているらしい。
乗り物酔い防止メガネ「SEETROËN」

元記事URL:http://hero-x.jp/movie/6456/

フランス生まれのちょっと風変わりなメガネ、「SEETROËN(シートロエン)」は、お出かけの悩みのタネでもある車酔いを解決してくれるアイテムだ。主に幼児期〜学童期の子どもは、身体の平衡を保つ小脳が発達途中のため、車酔いの悩みを抱える子どもたちは多い。

SEETROËNが前後左右に傾けばフチに密封された青色の水も一緒に動き、三方を囲むことで、脳が水平を感じたままでいられ、視覚情報とバランスというふたつの知覚のズレを防いでくれるのだという。装着後は10分以内に95%の乗り物酔いに効き目があるとのことで、その効果のほどを試してみたいところ。

現在は欧州のみでの販売だが、日本上陸が待ち遠しい!

日本でも浸透中!頭のフォルムを美しく再成形する
赤ちゃんのヘルメット

元記事URL:http://hero-x.jp/article/8208/

オーダーメイドのリモルディング・ヘルメットでの絶壁頭(頭蓋変形)の矯正治療実績を誇る兵庫県・西宮協立リハビリテーション病院での編集長対談インタビュー。

頭蓋変形から耳の位置が左右で違ってしまい、体全体のバランスが崩れて背骨が歪んだり、肩こりの原因になったり、噛み合わせが悪くなるなどの問題はあるものの、いずれも命に関わる大きな問題ではなく、患者の使用目的の多くは歯科矯正のように見た目の改善のためであると三宅裕治院長は語る。装着期間は約6か月間だが、早ければ2~2.5ヶ月で終わるケースもあり、技術の進歩が加速すれば、矯正もより身近なものとなっていきそうだ。

子どもに優しい製品が増えることで、親をはじめとする周りの大人も安心できる世の中の実現に期待したい。

(text: Yuka Shingai)

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ギリシャの建築家が生んだ、4WDハイブリッド車いす

岸 由利子 | Yuriko Kishi

世界には、約6500万人の車いす利用者がいると言われている。“車いす”という名の通り、座った状態で乗るモビリティではあるが、実際、利用者に聞くと、例えば、流し台の上の棚にあるモノを取りたい時、目線を合わせて家族と話したい時など、座ったままの姿勢では、日常生活のちょっとしたことに困難が生じる場面は多々あるという。「ラッドローラー」は、そんな悩みを解消するべく、レバー操作一つで、座位からスムーズに直立姿勢になれる画期的な車いすだ。

引用元:Digital Trends

従来の車いすが二輪であるところ、ラッドローラーは、ユニークな形状の後輪を含む四輪駆動。レバー操作による車輪の動きだけで、利用者の姿勢を座位から立位へと自在に変えることができる。過去にも、“立てる車いす”は存在したが、重量が重く、スピードも遅いという問題があった。ラッドローラーは、その点も十分に考慮した上で設計されており、姿勢の変更速度も、極めてスムーズ。体を起こした立位のまま、移動もできる。

車いす利用者の移動に最も支障をきたすのは、高めの段差や、溝などのあるデコボコ道。ラッドローラーは、それらにも対応できるよう、強靭に設計されているので、安心して街に出ていくことができるし、行動範囲も、格段に広がるだろう。さらに、シンプルな組み立て式の仕様なので、車のトランクに積んでもかさばらず、コンパクトに持ち運べる。

引用元:Digital Trends

ラッドローラーの開発を手掛けたのは、ギリシャの建築家、ディミトリオス・ペトロトス氏。ある車いす利用者の自宅のリフォームを手掛けたことがきっかけとなり、「もっと自由に姿勢を変えられる車いすを作ることはできないか」と、開発に乗り出したそうだ。

2016年10月にスイス・チューリッヒで初開催された「サイバスロン」では、車いすフェンシングのカリオピ・ロゥファキ選手が、ラッドローラーの初期モデルを乗りこなし、大きな話題を呼んだ。

現在、ペトロトス氏率いる開発チームは、2020年5月に再びチューリッヒで開催されるサイバスロン大会に向けて、キックスターターでクラウドファンディングを行うなど、勢力的に活動している。その先に見据えるのは、ラッドローラーを量産体制にのせること。理由はただ一つ、「もしかすると、何万人もの人々の生活を変えることができるかもしれないから」。

車いすで行きたい場所に、行きたい時に自由に行ける。より多くの人がそれを叶えられた時こそ、本当の意味でバリアフリー社会が実現したといえるのではないだろうか。

[TOP動画引用元]https://youtu.be/TXFFjAgeSU8

(text: 岸 由利子 | Yuriko Kishi)

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