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巣ごもり過ぎて外に出られなくなったシニアを救済か!『WHILL』1か月無料提供中

HERO X 編集部

いよいよ首都圏も緊急事態宣言の解除を迎えた。ウイルスが消滅したわけではないため、これからはウイルスとの共存が日常生活のテーマとなるが、これだけ長い時間を主に自宅で過ごした我々の体はなまっている。特に高齢者への影響は大きいだろう。外の世界へと戻る一歩につながるよう、スタイリッシュな電動車いすを手掛けるWHILLが5月末までの申込者を対象に1か月間の無料貸し出しを行っている。

従来、高齢者の歩行を持続させるための取り組みはデイケアなどで盛んにおこなわれていたのだが、コロナの影響で新規受け入れを自粛していた施設も多く、自宅で行うリハビリ指導だけになってしまった人もいるようだ。もともと日本の場合、65歳以上の高齢者のうち約1,000万人が、500メートルを超える距離を歩くことに困難を感じているという報告もあった。500メートルとはだいたい7分ほどの歩行、ごく近所に出ることすら困難を感じるということになる。こうした背景がある中ではじまった自粛要請。足腰は動かさなければ固まりやすくなっていくが、これだけ巣ごもり生活が続いたことによる高齢者への影響は少なくはないだろう。

普段から歩行に不安感を抱いていた人の場合は「弱った足で外出して転びでもしたら…」という懸念が先立ち、“巣ごもり”ならぬ“引きこもり”を引き起こすこともある。

そんな時、外の世界を見ることの楽しさをもう一度取り戻させてくれそうなのがこのWHILL。電動車いすとしてだけでなく、モビリティーとしての立ち位置を確立しつつある乗り物だ。

過去記事:http://hero-x.jp/article/131/

WHILLでは専用HPを開設、今月末までの申込者を対象に1か月間の無料貸し出しを実施している。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山と、対象地域は限定されるが、こちらのエリアに住む人ならば、引きこもり気味になってしまった高齢者を連れ出すにはチャンスだと言える。

申し込みはこちらから https://whill.jp/freerental

近くの公園との行き来をこのWHILLで行い、外で歩行練習をするのもいいだろう。高齢者の引きこもりは痴ほうを引き起こすこともある。まずは外へと連れ出すきっかけを作ってみるのが良いだろう。

トップ画像引用元:https://whill.jp/news/27403

(text: HERO X 編集部)

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車いすも電動アシストの時代へ。傾斜方向に流れない「JWスウィング」が登場

平山 麻衣子

ヤマハ発動機株式会社は、車いす用電動アシストユニット「JWX-2(ジェイダブリュエックス・ツー)」と電動アシスト車いす「JWスウィング」に、世界初の電動アシスト片流れ制御を搭載した。それにより、横に傾斜している道でも真っ直ぐに走行できるという※1。

「JWX-2」は、電動アシスト自転車PASの技術「パワー・アシスト・システム」を応用し、車いすのハンドリム操作の負荷に応じて電動の補助力がはたらく車いす用電動アシストユニット。「JWスウィング」は「JWX-2」を装着した電動アシスト車いすだ。世界初※2となった片流れ制御機能※3に加え、下り坂はスピードを抑えたり、アシストの速度を調整したりといった従来のアシスト制御も兼ね備えている。使用者の身体の状態や使用環境に合わせて、ひと漕ぎあたりのアシスト走行距離をより短く、あるいはより長く、細かな調整ができるようになった。

アシスト距離制御の共同開発者である福祉技術研究所株式会社 代表取締役 市川洌氏によると片手片足で車いすを駆動する動作は筋緊張を高め、関節変形の遠因になっているという。また、「電動アシスト車いすを利用すれば、障がいを有する高齢者であっても容易に、筋緊張 を高めることなく、駆動することができます。 速度や加速度、そして今回のアシスト距離制御が特にポイントですが、一人一人に合わせて調節すれば、高齢者施設内等で使用しても、ご本人の自立促進はもとより、施設職員などの介助負担軽減含め、周りも安心して見守ることができるなどの利用効果が分かってきました」とコメントしている。電動アシスト搭載の車いすを使用すれば、環境や身体状況により手動車いすでの駆動が困難だった方でも、介助者の力を借りずに自分で外出する可能性を広げることができるのではないだろうか。

※1: 路面状況や漕ぎ方、片流れ制御パラメータの調整状態等によって、真っ直ぐ走行できない場合もあります
※2: ヤマハ発動機株式会社調べ(2017年9月現在)
※3:国立大学法人東京大学先端エネルギー工学専攻堀洋一研究室と共同開発

<参考>
https://www.yamaha-motor.co.jp/wheelchair/lineup/jwx2/

(text: 平山 麻衣子)

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