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知ってた?「aibo」の癒し効果を科学的に検証

HERO X 編集部

1999年、初の家庭用エンターテインメントロボットとしてソニーが手がけて誕生した犬型ロボット「AIBO」を覚えているだろうか。未だに家族のように愛用する人もいるという「AIBO」だが、廃盤となり久しい中、新たな分野での活躍に期待がかけられている。度重なる進化を遂げ「aibo」と名を変え生まれ変わったこのロボット。もともと、愛着を持つ人も多かったロボットだったが、見た目をさらに愛らしく変身させた「aibo」を使っての病院での検証は2018年からはじまった。試されたのは癒し効果。今では見守り機能を持たせた進化版も発売となっているこの「aibo」。当時の検証から見えた癒し効果は現在、一般ユーザーの間でも話題となっているようだ。

検証が行われていたのは国立成育医療研究センター。伴侶動物と呼ばれる犬や馬などの力を借りて、人の健康状態を向上させるために実施される補完医療を動物介在療法 (アニマルセラピー) というが、動物介在教育・療法学会の報告によれば、とくに犬による介在療法では、痛み、疲労、ストレス、イライラ、不安、悲しみ、怒りやすさの軽減が生じ、落着き、喜び、快活さが増大されることがわかっているという。しかし本物の犬の場合、感染症のリスクや、外傷、咬傷などの副作用が懸念されることから、皮膚疾患や動物アレルギー、免疫力低下のある患者などには適用されていないのが現状だった。

小児医療現場で始まった検証

犬のような良さを持ちつつ、アレルギーなどの心配がないとして注目されたのが犬型ロボットの「aibo」。医療分野でのロボット技術応用に関する研究は日進月歩を続けているが、小児においてはロボット技術の汎用性が狭く、十分に臨床応用されてこなかったという経緯もあった。

乳幼児の場合、人に興味を持ち、動きに注目することで築かれる特別な関係性が対人コミュニケーション発達に大きく影響するとされていたが、対ロボットであっても乳児とやりとりができたり、人のような形にすると、ロボットの行動を見たり、視線を追ったりすることが近年の研究により、判明していた。そこでお呼びがかかったのが「aibo」。犬の形をした「aibo」の場合、動物介在療法という観点からも試すことができた。同センターによれば、「aibo」と定期的にコミュニケーションすることで、情緒交流、気分転換、さらには癒しの効果が期待されるような結果も確認されたという。そんな検証も踏まえつつ、市場に出回り始めたのが動画で紹介されている「aibo」。新しい「aibo」は『家庭で新たな楽しみを提案する進化した自立型エンタテイメントロボット』として販売されている。昨年もいくつかの癒し系ロボットの発表があった。人とロボットとの新しい関係は今年も益々広がりそうだ。

参考
国立成育医療センター:https://www.ncchd.go.jp/press/2018/20181129.html
動物介在教育・療法学会:https://asaet.org/

 [TOP動画引用元:https://youtu.be/sJciRIZQTg4 ]

(text: HERO X 編集部)

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“人を際立たせる” 車いすが登場! F1カーのカーボン素材を使ったスタイリッシュな車いす

HERO X 編集部

車いすというと、どうしても機能面に目が行きがちだ。確かに機能は重要な要素だが、車いすユーザーにも好みやニーズがあり、個人としての主張もある。そんな希望を叶えるのがカーボンブラックシステムが提供する車いす。ユーザーがより人間らしく、いきいきと生活できる新しい車いすだ。F1のエンジニアも参加して製作された同商品は、フルカーボンファイバー製で軽量性にも優れる。ホイールをユニオンジャック柄にするといった、大胆なカスタマイズも可能だ。

軽量ながら段差に強い
コンパクトで高機能な
カーボンファイバー製

英国・エディンバラに本社を置くカーボンブラックシステム社が提供する「カーボンブラック」は、ユーザーのニーズに応じてカスタマイズしてくれる車いす。軽くて強いカーボンファイバーを使い、快適さと安全性を両立させることに成功した。クッション部分を除いた重量はわずか3.5kg。タイヤ内部のサスペションが衝撃を吸収し、段差のある場所でもバランスを崩さずに移動できる。

開発者のアンドリュー・スローランス氏は、自身が車いすユーザーだ。14歳で脊髄に損傷をきたし、以来、車いす生活を送ってきた。20年間テレビ局に勤めたあと、このプロダクトに取り組むために起業。クラウドファンディングで資金を集め、子どもの頃から夢だった「高度な車いす」の開発に成功した。

この車いすに乗っている時、人は車いすや障がいには気づかず、車いすユーザーを「人」として見てくれると、愛用者は語る。ゴツゴツしたハンドルやひじ掛けを持たない「カーボンブラック」は確かに彼らのファッションやキャラクターにフィットし、溶け込んでいるように見える。

人間工学に基づいて設計されたデザインは、ユーザーの身体に快適さを提供する。パーツに丸みを帯びたデザインを採用し、衣服などにもひっかからないよう工夫した。超軽量素材のカーボンファイバーはF1で使用されているもの。F1のエンジニアも協力し、この革新的な技術が車いすに応用された。価格は3995ポンド+カスタマイズの料金となっている。

「カーボンブラック」で、世界中の車いすユーザーの認識を変えたい、と同社は主張する。ユーザーを身体障がい者と定義するのではなく、ユーザーを引き立たせる椅子、ビジュアル的に美しい椅子をデザインしたかったのだと、スローランス氏は語っている。まるで個性の一部のように見える車いすは、確かに私たちの認識を変えてくれる。リビングの椅子に座っているような感覚で利用できる車いすは、ユーザーの利便性を高め、行動範囲を広げてくれるだろう。

(トップ画像:http://www.carbonblacksystem.com/

(text: HERO X 編集部)

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