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成功率100%!?バスケロボット「CUE3」の放つ華麗なフリースローが凄い

HERO X 編集部

ひざのクッションを上手に使いながら見事なフリースローが次々と決まっていく。よく見ればロボットだ。なんとこの人の形をしたロボット「ヒューマノロイドロボット」は、連続フリースロー記録を更新、2020本もの連続シュートを決め、ギネス世界記録に認定された。

この偉業をなしたロボットは B.LEAGUE アルバルク東京に所属する AIバスケットボールロボットの「CUE3」(キュースリー)。開発を手掛けたのはトヨタ自動車株式会社 AIアスリートロボット開発グループのメンバーだ。身長204㎝、体重は76kg。NBA選手の平均身長がだいたい201㎝と言われるため、「CUE3」は少し大柄。「CUE3」の左手にボールを乗せると滑らかな動きでセットポジションへ。そこからひざを程よくまげて綺麗にシュートを決めていく。バスケットのフリースローはゴールに描かれた白い枠を目指して投げるとシュートが決まりやすいことから、胸部の赤外線センサーとカメラで白枠を認識、シュートを次々と決めていく。

ギネス認定証を受け取る開発グループメンバーと「CUE3」(トヨタアルバルク東京提供)

東京オリンピック・パラリンピックが行なわれる2020年にかけて2020回にチャレンジしたという今回の挑戦。映像はほんの数秒にまとめられているのだが、達成までには6時間35分がかかっていた。見守る人々の歓声の大きさがそのチャレンジの長さを物語ってくれている。開発にあたったグループ長の野見知弘氏は「今回のギネス世界記録達成をきっかけに、バスケットボールに興味を持ったり、何か新しいことにチャレンジしようと思ったり、そういう人が1人でもいてくれたら嬉しいと思います」とコメントしている。

100%フリースローを決める「CUE3」。アルバルク東京は最強の選手を手に入れたことになる。アルバルク東京のYouTube公式チャンネルにはこの「CUE3」をはじめ、旧式モデル「CUE2」の映像も公開されている。何度見ても飽きない映像。B.LEAGUEをますます盛り上げてくれそうだ。

[TOP動画引用元: https://youtu.be/qxt0HVijFy4

(text: HERO X 編集部)

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元車いすバスケ日本代表キャプテンを、2 on 1で止められるか!?【X-CHALLENGE】

朝倉 奈緒

パラアスリートのエクストリーム・スポーツの凄さを、お笑いコンビ、シンプルの大蜘蛛さんが体を張ってお届けする連載企画『X-CHALLENGE』第3弾は、車いすバスケットボール。元日本代表キャンプテンであり、現在も年間約100の小中高校を、車いすバスケの楽しさ伝えて周るパラエンターテイナー、根木慎志さんにご登場いただき、ガチンコ対決のもようをお届けします。

まずは、基本のルールから。一般のバスケと何が違うの!?

序盤、「バスケなら俺にもできそうやん….(車いすスポーツも慣れてきたし)」的な雰囲気を醸し出す大蜘蛛さん。教えるプロでもある根木さんが、トラベリングやダブルドリブルなど、一般のバスケと車いすバスケのルールの基本的な違いを丁寧に指導してくださいます。

まずはドリブルにチャレンジ。「ドリブルを最少限に抑えるには、2プッシュ1ドリブル(ウィールを2回こぎ、ドリブルを1回する)が基本。」と根木さん。横を一緒に走りながら、見様見真似でプレイする大蜘蛛さんですが、飲み込みが早く、車いすで進みながら、連続でドリブルすることに成功!

次はバスケにおいて、一番大切なフォームであるシュートにチャレンジ。「一般のバスケは足の膝を使ったりジャンプをするけれど、車いすバスケは、ほぼ上半身の力のみでシュートしなければならない。まずはやってみて。」と根木さんに指示され、ゴール前でボールを構える大蜘蛛さん。顔とポーズだけはキマっていますが、最初はゴールまで全く届かず。何度か打ってみてコツをつかみ、ゴール下からようやくシュートが決まります。

そして、さらなる挑戦。体力勝負のバスケの試合において、持久力や瞬発力を養うために必要だが最も辛く、真のバスケットボールプレイヤーになれるとされるトレーニング「20分間走」を、ゲームで負けた方に課せられることに。これにはHERO X編集長も参戦し、“チームHERO X“と根木さんとのガチンコ対決となりました。2対1という優位に立ち、「まじで勝っちゃいますよ?」と自信満々の大蜘蛛さん。

プロも嫌がる恐怖のトレーニング「20分間走」。果たして完走できるのか!?   

ハーフコートで、先に10ポイント獲得した方が勝ちというルールでゲームスタート!ドリブルやパスを駆使しながら根木さんに挑むチームHERO X。がしかし、慣れない車いすを操作しながらのプレイは困難を極め、まともにボールを追いかけることもできません。なんとかシュートに持ち込みますが、ボールはゴールに届かず。

そこで根木さんの反撃。巧みに車いすを操り、見事なドリブルと身のこなしで二人を蹴散らし、あっという間に8ポイント決めてしまいます。

二人でかかっても全く太刀打ちできないチームHERO X。一度作戦会議の時間をもらうも、肝心なところでシュートが決まらず。最後は根木さんのミドルシュートで完敗。結果0対10で、一本も根木さんからポイントを取ることは叶わずでした。

ということで、バツゲームとなっていた恐怖の「20分間走」にチャレンジ!なんと男気溢れる根木さんは勝者にも関わらず、共に走ってくれることになりました。3人揃ってコートをグルグルひたすら車いすを走らせます。最後まで余裕綽々の根木さんに対して、5分も経つと、表情から笑みが消えたチームHERO X。なんとか全員で完走しましたが、「こんなに車いすバスケが辛いとは思いませんでした…」と、ボロボロになった大蜘蛛さんは漏らすのでした。

XCHALLENGE、いかがでしたか?次回は、さらにエクストリームなスポーツにチャレンジするかも!?乞うご期待ください。

根木慎志
2000 シドニーパラリンピック車椅子バスケットボールに日本代表キャプテンとして出場。現役引退後、現在は、公益財団法人 日本パラリンピック委員会  運営委員、日本財団パラリンピックサポートセンター 推進戦略部に所属し、「あすチャレ!」プロジェクト ディレクターを務めるなど、パラスポーツを中心としたスポーツ全般の普及活動で全国を巡っている。

シンプル 大蜘蛛英紀
サンミュージックプロダクション所属。キングオブコント2012 / 2016にて準決勝進出の実力 を持つお笑いコンビ「シンプル」のボケ担当。
http://www.sunmusic.org/profile/simple.html

(text: 朝倉 奈緒)

(photo: 大濱 健太郎 / 井上 塁)

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