テクノロジー TECHNOLOGY

足でギターを演奏し、車いすが宙を舞う!あの「Superhumans」が帰ってきた

朝倉 奈緒

イギリスの民放テレビ局”Channel 4”がパラリンピックをPRするために公開した2つの衝撃的なCMを見逃していないでしょうか。

We’re The Superhumans」とタイトル付けされた2016年リオデジャネイロ・パラリンピックのCMは、このために結成されたオリジナルジャズバンド「The Superhuman Band」が演奏する「YES I  CAN」をバッグミュージックに、実際に出場する100名以上の選手がプレイする様子や、彼らの日常生活をリアルに、かつコミカルに描いたもの。 The Superhuman Bandは、車いすでスピンしながら伸びやかに歌うジャズボーカル、足の指でドラムスティックを器用に操り力強く叩くドラマー、義手のチェロ奏者など、様々な個性をもつ“ Superhumans ”が結束。パラリンピアンが真剣に走る横を車いすボーカルがねっとりと歌いながら並走したり、義足のダンサーが現れたり、その間にパラリンピアンの私生活が差し込まれたりと、テンポよくシーン展開され、視聴者は目が離せません。演出はコミカルですが、「YES I CAN!」と何度も繰り返される言葉と共に、にパラリンピアンが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるシーンの連続に心を打たれ、ラストのWCMXライダーが大きく飛び立つシーンでは思わず鳥肌が立つほどの迫力です。

2012年ロンドン・パラリンピックで同局が公開したCM「Meet The Superhumans」は、カンヌライオンズのFilmCraft部門でグランプリを受賞。今作もSNSを中心に世界中に広まり、絶賛の嵐となっています

この楽曲「YES I CAN」はiTunesやamazonで購入可能なのでぜひダウンロードを。そして、日本中にも「YES I CAN!!」の声が響き渡りますように。

(text: 朝倉 奈緒)

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時代は抗菌から抗ウィルスへ!?注目の「ロンプロテクト」技術とは

Yuka Shingai

インフルエンザをはじめとするウィルス性の感染症が猛威を振るう時期だ。サニタリー用品から衣類まで生活に浸透している抗菌アイテムやグッズの多くは、細菌への効果は確認されているが、実はウィルスに対して効き目があるかは明らかになっていないようだ。ロンシール工業株式会社の「ロンプロテクト」は、これまでリーチできていなかったウィルスに対しても効果を発揮しているという。

床材や壁装剤の製造・開発を行うロンシール工業株式会社は、日本で初めて塩化ビニル製品の製造に成功したこの業界のパイオニア的存在。塩化ビニル樹脂は他のプラスチックに比べ、製造時に発生するCO2の量が少なく、リサイクル性にも優れた世界各国で高く評価されている省資源・省エネ型の素材でもある。

同社は「ロンプロテクト」技術により、塩化ビニル樹脂の素材そのものに抗ウィルス機能を付加し、付着したウィルスを1時間で99%以上除去したという試験結果を報告している。

壁や床のように面積の大きなものから、文房具など細かなものまで適用することができるため、免疫力が低い乳幼児や患者が集う病院、保育施設などを中心に続々と採用が進んでいる。不特定多数の接触が多いことから、インフルエンザの感染経路として、リスクが高い電車のつり革やドアノブなどにこの技術が導入されれば、通勤・通学時の感染防止に期待ができるほか、「目に見えぬ脅威」に怯えるストレスから解放されるというメリットもあるかもしれない。

(text: Yuka Shingai)

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