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あんな場所から、こんな場所までラクラクと!スイスの大学生が開発した近未来型車いす

中村竜也 -R.G.C

車いす利用者が抱える問題の一つとして、バリアフリーの徹底化がされていない部分はまだまだ大きいのではなかろうか。それでも、エレベーターやスーロプが設けられている施設は増えてきているが、決して十分とは言えないだろう。そこで今回は、そんな不便を代弁すべく、高い志を持ったスイスの大学生チームが開発する未来型電動車いす「Scewo」に注目してみようと思う。

映像からも分かるように、従来の電動車いすによくある無骨なイメージを一新した「Scewo」。さらにメタリックブルーを車体に纏うことで、視覚からまずは楽しませる、若者らしいアプローチが素晴らしい。

引用元:https://scewo.ch/(サイト内pdfより)

引用元:https://scewo.ch/(サイト内pdfより)


ご存知の通り、通常の車
いす(電動も含む)は四輪で走行するものがほとんど。安定感の問題からそれは当然のことである。しかし「Scewo」は、二輪のみでバランスを保ちながら走行する。そして、様々な状況を補助するクラーク機構が車輪の内側に搭載されたことで、車体を水平に保ち、階段などの段差から雪道などの様々な環境で安定した移動を可能としてくれているのだ。また、手元に位置したタッチスクリーンとレバーで様々な動作を簡単かつ快適にコントロールできる操作性も実現している。

今はまだ開発中の「Scewo」だが、世界中でこの電動車いすが走る姿を目にする日は、そう遠くない未来な気がする。より自由でより快適なバリアフリーライフのために研究を重ねるスイス大学生チーム動向から、今後も目が離せない。

[引用元]https://scewo.ch/

(text: 中村竜也 -R.G.C)

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ヘルシンキ発MasSプラットフォーム「Whim」日本初上陸の行方はいかに!

HERO X 編集部

近年、自動車業界のみならずIT業界なども注目しているのが「MasS=Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)」。様々な交通サービスを情報インフラも含めて総合的に考える移動革命だ。今回紹介するのは『Whim(ウィム)』。フィンランドで開発され、ヘルシンキですでに実用化されているMasSプラットフォームが、いよいよ日本にも登場する。千葉県柏市のつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅周辺で、今年から実証実験が開始されるようだ。



バスも電車もアプリひとつで!
決済まで一括できる移動サービス

MasS(Mobility as a Service)とは、様々な交通サービスを「移動サービス」というひとつの概念としてとらえる考え方だ。電車、バス、タクシー、自転車レンタル、カーシェアサービスなどの移動手段を統合し、ビッグデータを活用して一括でサービスとして個人に提供する。

フィンランドでは官民が共同し、2017年から首都ヘルシンキでMasSが実用化されている。このヘルシンキで使われているMasSアプリ「Whim」が、2020年から、いよいよ日本で始動することになったというのだ。千葉県柏市の「柏の葉キャンパス」駅周辺でスマートシティ構想を進めていた三井不動産が、「Whim」を展開するMaaS Global社に出資。いよいよ実証実験を開始する。

同社HPには日本語で書かれたプロジェクト概要も掲載されはじめた。
画像元:https://whimapp.com/jp/package/coming-to-japan/

MaaSプラットフォーム「Whim」では、スマートフォン上のアプリに移動先を入力すると、目的地までの移動手段を一括で提示してくれる。ここまでは通常の経路提示アプリと同じだが、経路を決定すると、決済までスマホ上で出来てしまうのが大きな違いだ。移動先のタクシーなどではアプリ画面を提示するだけでよく、支払いのわずらわしさがない。

フィンランドでこの取り組みが進められた背景には、自国に自動車産業をもたないという点があるといわれている。市民は公共の交通機関を使うことも多く、また、高齢化社会でもあるため、バスやタクシーのニーズが高い。「Whim」には利用ごとに決済されるサービスのほか、月額の乗り放題サービス(サブスプリクション)も用意されていて、そちらを利用する市民も多いようだ。

フィンランドのMasS普及に寄与したのが、交通通信省や地方交通局などの官公庁も民間企業と提携したこと。この点が、日本での導入の障壁になっているといわれている。また、日本は地方都市が極端な「クルマ社会」で、「自家用車以外」を一括するMasSの概念の定着が難しい。ただ、前者はいずれ改善されていく流れにあり、後者に対しては自動運転車や自動運転バスの開発が進むことで、親和性が高まっていく可能性が高い。

いずれにしても、モビリティの将来は、今後さまざまに変革していきそうだ。MasSが提供する「移動革命」。まずは柏市での実証実験に注目していきたい。

【Mobility Watchers】前回記事はこちら

前回記事URL:http://hero-x.jp/movie/9467/

 

(text: HERO X 編集部)

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