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もしかして歩くより乗ってる方が快適かも!車いすというモビリティを選択すること

HERO X 編集部

かつて、視力矯正器具であった「眼鏡」が、「メガネ」という当たり前の存在になったように、家の中でも街の中でも、その景色に溶け込む「クルマイス」を創りたいと生まれた『Wheeliy』は誰もが振り向くキュートなボディを備えた車いす。これまでの車いすの枠を超え乗る人はもちろん、サポートする人にとっても快適で使いやすくすることで、両者を繋ぐアイテムになれたなら…という視点を取り入れており、モビリティとしての役割も担うという。今、車いすというモビリティを選択する潮流に注目していきたい。

日常を旅する「クルマイス」
という選択『Wheeliy』

株式会社モルテンが、これまでの医療・福祉機器事業で培った経験と技術力をもとに、独自の魅力を追求して創り出されたモビリティ。「from the inside to the outside」をテーマに、生活が家の中からもう一歩外に向いていくようにと機能やデザインにも、とことんこだわった。その姿はスポーティーでスタイリッシュ。360°どこを切り取っても、とにかくカッコイイの一言に尽きる。
簡単に折りたたむことができるため、持ち運びも楽々。ふだん車いすの扱いに慣れていない人でも迷わず直感的にサポートできるよう、ハンドルやフレームに目印として黄色いカラーリングが施され、サポートする側の使い心地もしっかりと考慮されている。

新しく発売された『Wheeliy Power Assist(ウィーリィ パワーアシスト)』には、特にパワーが必要な漕ぎ出しや、進みにくい上り坂や絨毯の上などの移動がラクになるよう、手元で簡単に操作できる3段階ボタン式のアシスト機能を装備。まるで誰かに優しく押してもらっているように安全で快適な走行が可能になった。

座面にパワークッションを使用すれば、さらに快適になるという。このクッションにはお尻を包み込むように支えて体圧を分散する自動空気圧調整機能や、除圧のための自動プッシュアップなどのパワーシステムが装備されているので、長時間座っていてもお尻が痛くなったり床ずれしてしまうといった不安を一気に解消してくれるはずだ。

こんな「クルマイス」に出会えたら、きっと思わず外に漕ぎ出してみたくなるに違いない。昨日より、もう少し遠くまで出かけてみたくなるに違いない。アクティブな「クルマイス」ユーザーと、それをサポートする人たちとの新しいコミュニケーションの世界が広がりはじめている。

MONTHLY PICK UP
「車いす」というモビリティ

元記事URL:http://hero-x.jp/article/6825/

階段をモノともしないマシンや脳波で操作できるマシンなど、今、車いすの世界には新たなイノベーションが起こりつつある。単なる医療機器ではなく、移動の喜びを支えるモビリティへと進化を遂げた車いすの最新プロダクトを特集したこちらの記事をプレイバック。

トップが画像引用元:https://www.molten.co.jp/health/wheeliy/

(text: HERO X 編集部)

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できなかったことが、できる。実用性を突きつめた究極の義指

中村竜也 -R.G.C

我々が日常生活の中で行う、掴む、摘む、持ち上げるといった指を必要とする動き。この当たり前の動作が、1本ならまだしも5本すべて指を失った人たちからすると、不可能に近い大きな壁となってしまう。その悩みを解決すべく、欠損した指を隠すために装着する代替え品的な義指では到底実現できなかった、それらの動作を可能とした優れものが、どうやら登場したようだ。

補うだけではない、高いレベルでの実用性ある動きを実現

身体の欠損部位を人工物で補うことを主に言い、義肢やインプラント、人工臓器などがその代表例である “補綴(ほてつ)”という言葉をご存知だろうか。パラリンピック選手が、オリンピック選手の記録を上回るなど、10年前では想像もできなかったことが現実となっている裏には、その分野の目覚ましい技術の発達があるからだ。

そして今、ある意味、今まで不可能と思われていたことを可能とした、ものすごい製品が話題を呼んでいる。究極の義指 “The MCPDriver™ (https://www.npdevices.com/mcpdriver)” である。この優れものを開発したのは、アメリカを拠点に義指の開発をする企業 “NAKED PROSTHETICS” 社。高靭性、耐薬品性、耐摩耗性を備えた “ナイロン12” と、工業的に最も優れた素材のひとつである “スチール” を素材に採用することで、強度と繊細な動きを同時に手に入れた。ムービーを見ていただけば分かるが、この唯一無二の完成度は秀逸すぎると言わざるを得ない。

本来実現することの難しかった人間の関節の動きを補助することで、一般生活で必要とするほとんどの動作をカバーしてくれる。これさえあれば、たとえ5本全ての指を失っていたとしても、苦なく一般的な生活が送れるというわけだ。しかも、“The MCPDriver™” の製作に必要な情報が彼らの手に届いてからわずか、4~6週間で完成するというスピードも、これからの時代には最も求められるところ。

このような製品が実際に存在することを、必要とすべき方たちにまだまだ伝わっていない現状がある。そう思った時、もっと手軽に入手できる情報として広く提供することがHERO Xの使命なのだとあらためて感じさせられた。

[TOP動画引用元:https://youtu.be/UGriTgS4078

(text: 中村竜也 -R.G.C)

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