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検温が1秒で完了!スマート体温計「ThermArt」と「Flo」

Yuka Shingai

様々なバイタル測定が可能となった現在においても、通勤時や子どもの通学時などに “異常なし”と判断する一番の指標となるのは、やはり体温だ。 検温が頻回に求められる今こそ、手早くスムーズに使える体温計がQOLをぐっと向上してくれるかもしれない。

額や耳に当てるだけ!
スマート体温計「ThermArt」

丸いシェイプが可愛らしい「ThermArt」は香港のスタートアップComper Healthcare発のスマート体温計。額か耳に当てるだけで生体センサーが反応し、計測に1秒もかからないという手軽さとスピーディーさは、自分自身はもちろんのこと、なかなかはかどらない子どもの検温にも最適だ。体温はデバイス本体にも表示されるし、スマートフォンアプリに自動で同期され、データを蓄積していくこともできるため、日々の体調管理にも活用ができそう。クラウンドファンディングサイト「Kickstarter」で支援を募った後、2019年12月より世界各国に出荷を開始している。

RoHS指令(電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についてのEUによる指令)の基準を満たした素材を使うなど、ユーザーへの配慮もきめ細やか。これまでに基礎体温計やスキンケアデバイスなどデジタルヘルスケアを得意としてきたComper社から今後どのようなプロダクトが登場するか、非常に楽しみだ。

ミルクや湯船の温度も計れる!
非接触体温計「Flo」

額や耳でさえ煩わしい!という人には非接触タイプの「Flo」をおすすめしよう。体から1インチ(2.54 cm)れた状態でも1秒で体温を計測できる本アイテムは、LEDライトが平熱時には緑、36.5度以下の低体温時には紫、37.5度以上の高体温時には赤く点灯し、おおよその状態が一目で分かる仕組みになっている。

より詳細なデータはスマートフォンアプリにBlutooth経由で転送されるので、写真をタグ付けしてタイムラインに残しておくことで、病院に行ったとき、またはリモートでも医師に状況をシェアしやすくなる。非接触であれば就寝時にも利用できるしオブジェクトモードで利用すれば、ミルクや湯船の温度を計ることもでき、小さな子どもがいる家庭で重宝すること間違いなしだ。

コンパクトで使いやすいものが増えれば、検温も習慣化しやすくなりそう。プロダクトの進化が何気ない行動変容を起こすかもしれない。

(text: Yuka Shingai)

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車いすのまま運転できる世界初の電気自動車「Kenguru」が間もなく発売開始

Yuka Shingai

特に自動車マニアというわけではなくとも、環境保護や税制の観点から電気自動車に関心がある人は多いだろう。アメリカではテスラやゼネラルモーターズ、日本国内ではホンダやトヨタ、三菱など数多くの自動車メーカーが近年注力している分野だ。今回紹介する「Kenguru」は、世界初・車いすのまま乗ることができる電気自動車だ。テクノロジーとエコ、グッドデザインの融合ともいえるこのプロダクトは間もなくイギリスで販売開始となる。

バリアフリーの普及や、車いすの小型化、軽量化が劇的に進み、車いすユーザーが1人で自由に移動できるまであと一歩といったところだったが、「Kenguru」こそがそのニーズを満たしてくれる真打ちかもしれない。乗り降りも非常にシンプルで、キーを押すと後部ドアが開き、自動で下がってくるスロープに車いすのまま乗り込むだけでOK。操縦は自転車タイプのハンドルで行う。車いすが正しいポジションで固定されてドアがフルクローズされるまで動き出さない、駐車する際に歩道の端ギリギリまで寄せられるので、降車すればすぐに行動できるなど、安全面での配慮も万全だ。

横幅はミラーを含めて155センチ、高さ147センチとコンパクトながらも、時速最大30マイル(約48キロ)を1回の充電で走行できる。カラーリングやフォルムのポップさに加えて、重量(290kg)がスクーターと同じ分類となるため、原付の運転免許があれば操縦できるというのも手軽で人気を博しそうだ。販売価格やエリアについてまだ詳細は明らかになっていないが、ユニバーサルな展開に期待したい。

[TOP動画引用元:https://youtu.be/Mw3kdZUTyJw

(text: Yuka Shingai)

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