コラボ COLLABORATION

新展開をみせるCHIMERA GAMES Vol.6に、HERO Xが遂に参戦!【エクストリームスポーツ文化の作り方】前編

中村竜也 -R.G.C

今回で3回目の登場となる『CHIMERA GAMES』エグゼクティブプロデューサー・文平龍太氏。前回のHERO X編集長・杉原行里(あんり)との対談で話していた「何かを一緒にやろう」という話が、今回のVol.6で遂に実現することに。ネクストステージに立った両者の目指すところとは!?

新しい挑戦のはじまり

杉原:早いもので前回対談させていただいてからあっという間に1年ほど経ちましたが、今回9月29日(土)、30日(日)の2日間に渡り開催される “CHIMERA GAMES Vol.6” では、今までにない挑戦をしているようですね。具体的に聞かせていただけますか?

文平:今までは、FMX、BMX、スケートボード等各ジャンルのトッププレイヤー達が圧倒的なパフォーマンスを魅せ、それを見た人が、年齢、性別、関係なしに体験できるというのをメインに構成していましたが、今回は、ここらでさらに本気の熱い何かに挑戦しようかということで、CHIMERA GAMES内で大会をすることになりました。

杉原:今までの、体験型だけではなくということですね。

文平:そうです。BMX、スケートボード、インラインスケートの大会を国際大会レベルでやってみようかと。有難いことに、すでに海外からもエントリーがどんどん来ています。

杉原:このタイミングでレベルの高い大会をやろうというのは、文平さんのなかでずっと考えていたことなのでしょうか。

文平:どこかで、今回のようなコンペティションという形をと考えていました。特に東京は、アーバンスポーツという言葉だけが先行してしまっているような気がしていて。じゃあ、初めてそれに触れる子供たちは、どこにいけばそのアーバンスポーツに触れ合えるのかなと。そして趣味としてだけではなく、競技者を目指したときに、どこにゴールを設定すればいいのか分かりづらいと感じたのも理由のひとつで。

あの大会に出れば、他のプレイヤーと競えて賞金が貰えるんだって、動機として確証できる形を作ってあげたかったのが、今回の初めて大会を開催するきっかけでした。

杉原:それでこの賞金総額1200万円! 日本国内の大会でこの賞金額はすごいですよね。

文平:プレイヤーに対するリスペクトも込め、夢を与えてもいいかなって。本当はもっと頑張りたいんですけど、CHIMERA GAMESとしてもまだ初回なので、今回はこのくらいで。

杉原:賞金の配分は、各競技の勝者の総取りですか?

文平:メインは各競技の1、2、3位にお渡ししたいと考えています。

杉原:夢ありますね!

文平:でも、さらに大きくしていくことを考えています(笑)。僕の性格上、最初にもっと大きな賞金額を出してしまうと、もう戻って来られなくなると思うので(笑)。

杉原:尻つぼみになったら悲しいですもんね(笑)。実際にプロライダーたちの反応はどうですか?

文平:どうなんでしょう? この話をすると細かい内情まで話さなくてはいけなくなるので、割愛します(笑)。ただ現状として、東京2020が決まったことで日本全体がそっちに向かっているじゃないですか。その状況に対して、少し選手たちの気持ちが置いていかれているのかなって、僕個人は感じているんです。ストリートの奴もコンペティションベースで頑張ってる奴もみんなが共存できたら楽しいじゃないですか。

杉原:努力の先に何かないと楽しくないですからね。

文平:先ほどから言っているけど、“夢”を感じないと、活力が生まれないと思うんです。先に目指すものが何か見えた時に次の世代にも伝えていけるわけで。

杉原:そういう思いを紡いでいけたら、文化=カルチャーとしてようやく成り立っていきますよね。日本は、こういう賞金額がなかなか上がらない傾向にあると思います。単純に、認知度や競技人口の問題なのでしょうか?

文平:そもそも相撲や野球をはじめとしたスポーツの興行が、新聞社であったりテレビ局、省庁などの機関がメインで行ってきた歴史が関係していると思うんです。それぞれとの兼ね合い、関係性などがいろいろと絡み合って興行が成立しきました。でも海外はみんながカルチャーとして楽しむ姿勢を持っているじゃないですか。シンプルですが、そこが大きな違いだと思います

戦後の学校教育もしかり。スポーツに関わる時に、学校の部活動がベースとなっているのもその要因のひとつかもしれません。世界中を見ても、学校スポーツが盛んなことは、あまりないじゃないですか。

杉原:確かにそうですね。基本的に学校の外でクラブに入ったり、部活にしても季節ごとに変えられ、いろんなスポーツに触れ合う機会がある。そして最後は、自分で決断をする流れが出来ている。日本もそうなれたら面白いのにと思うことは僕もあります。

自由に見え、実はものすごく選択肢の少ない国、日本

文平:日本人は特性として、習い事を始めたらずっとそれを続けたほうがいいみたいな感覚がいまだにあるじゃないですか。CHIMERAはそれが大っ嫌いなんです。だからこそ、これを全部体験できるのかってくらい揃えて、何回も触れ合える環境を作ってあげたいんです。特に子供達に対してね。一回やったくらいじゃわからないですから。そういう作業を続けさせていくうちに、いつか自分の好きなこと、やりたいことが見つかるんです。1つのことだけでは分かりませんよ。

杉原:確かにそうですね。4年に一度、多くの人たちに沢山の興奮や感動をもたらす裏には、選手たちの見えない4年間の努力が存在しています。そこに対して、もっとリスペクトがあってもいいのではと。「みんな感動をありがとう!」とかいいますけど、一過性のことが多い。出場する選手たちは国を背負って、何年もかけてトレーニングを積み、戦っている。オリンピックの場合、メダルを取った選手には、JOC(公益社団法人日本オリンピック委員会)や、各競技団体から報奨金が出ています。JOCからの金額はどの競技も一定ですが、競技団体からの報奨金には差があります。競技団体別のメダル獲得に対する報奨金を見ると、例えば柔道はゼロ円です。お金のために戦っているわけではないですが、リスペクトの形の一つとして、もうすこし金銭的なサポートがあっても良いのではと。パラスポーツはもっと辛く、JPSA(日本障がい者スポーツ協会)からの報奨金は金メダルではオリンピックの3分の1ほど。将来的には同額程度まで引き上げたいと協会側はしていますが、やはり、この差は大きすぎる。きちんと報奨金が出れば、選手にとっても励みになるはずですよね。

文平:東京2020にしても、1兆円以上の予算がありながら選手に回す予算って…。10%でいいから選手に回してあげてって本当に思いますもん。選手の強化費だって10億円もないですしね。この状況を見れば、賞金も含め、アーバンスポーツを含めたスポーツ文化が発展しない理由は明確です。

杉原:そういう様々な現状に一石を投じるという意味では、今回の“CHIMERA GAMES Vol.6”は、とても大きな意味を感じます。

後編につづく

CHIMERA GAMES Vo.6
日程:2018年9月29日(土)、2018年9月30日(日) 11:00~19:30(開場10:00)
会場:お台場特設会場(江東区青海臨時駐車場NOP区画)
※雨天決行・荒天中止
詳しくはCHIMERA GAMESオフィシャルサイトから
https://games.chimera-union.com/

エクストリーム×ストリート×ミュージック!究極のエンターテイメントを目指す「CHIMERA GAMES」とは?[エクストリームスポーツ文化の作り方]
http://hero-x.jp/article/1314/

「CHIMERA GAMES」文平さん、次はどんな面白いことしましょうか?[エクストリームスポーツ文化の作り方]
http://hero-x.jp/article/1722/

(text: 中村竜也 -R.G.C)

(photo: 壬生マリコ)

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【プレゼントキャンペーン】RDS RACING

HERO Xでは、より多くの皆さんにメディアを楽しんでいただくため、HERO X 編集長 杉原 行里(スギハラ アンリ)が代表を務める株式会社RDSからプレゼントをご用意しました。プレゼントは株式会社RDSが運営するYouTube番組より「RDS RACING」出演者である「平田 泰大」本人からのプレゼントとなります。

デュアルモーター フォース フィードバック、ステンレス鋼パドル シフターおよび手縫いのレザー ホイールにより、完璧なドライビング体験を提供します。調節可能なフロア ペダルによって、実際の車との感触でアクセル、ブレーキおよびギア チェンジの操作が可能。 商品URL:https://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/products/driving/driving-force-racing-wheel.html

今回のプレゼントではPlayStationおよびPC用レーシングホイール「logicool G29」をご提供!!完璧なドライビング体験のために設計されたロジクールGのDriving Forceは、最新のレーシングゲームの可能性を最大限に引き出します。非常に素晴らしい商品となりますので、是非奮ってご応募ください。

 

プレゼント内容/RDS RACING 平田 泰大 提供

  1. logicool G29 : 1個

【応募方法】
1.  「RDS RACING 公式チャンネル」をフォロー。
2.  「応募フォーム」から応募。

【応募期間】
2022年7月29日(金)〜2022年8月11日(木)23時59分
※上記期間内に「RDS RACING 公式チャンネル」をフォローし応募した方が応募対象となります。
※賞品のお届け先は、応募されるご本人様の住所に限らせていただきます。

【応募資格・応募条件】
・日本国内にお住まいの方
・Youtubeアカウントをお持ちの方
・YouTube「RDS公式チャンネル」をフォローしていること

【抽選・当選発表】
・厳正なる抽選の上、ご当選者様にはHERO X 編集部より応募フォームにご入力いただいたメールアドレスにキャンペーン期間後に当選連絡をいたします。当選発表は、メールの当選連絡をもって代えさせていただきます。賞品発送は2022年9月上旬を予定しております。

【注意事項・応募】
・いただいた内容は、本キャンペーンのプレゼント当選者を決定させていただく以外では使用いたしません。
・応募いただいた内容は、第三者の権利を侵害することのないようお願いします。第三者と紛争が生じた際は、応募者自身の責任によって解決していただきます
・当選結果などの個別のお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください

【個人情報取り扱いについて】
・応募の際にご提供いただいた個人情報は、HERO Xが管理し、HERO Xが個人情報の保護に関する法律ならびにこれに関連する法令およびガイドライン等を遵守し、細心の注意を払って取り扱いいたします。

・応募時にご提供いただいた個人情報は、次の目的のためにのみ使用いたします。
※本キャンペーン応募者からプレゼント当選者を選定し商品発送のため
・保有を継続する必要がなくなった個人情報は、適切な方法により消去し、または情報が記録された媒体を安全な方法で廃棄します
・ここに記載のない事項につきましては、HERO Xが制定する「個人情報保護ポリシー」の規定に従うものとします
http://hero-x.jp/privacypolicy/
・Google, Inc.が提供するサービスに不具合が発生した場合、HERO Xでは責任を負いかねます。あらかじめご了承ください

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