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着けるだけで乳がんを発見できるブラジャー。お値段はたったの1万3千円!

HERO X 編集部

「ながらダイエット」だの「〇〇するだけで痩せる」だの、惹かれるコピーから理解できるように、女性というのは案外、面倒くさがりだ。それに、ダイエットやアンチエイジングの類いには熱心であるのに、子どもや旦那など周りの健康づくりばかりに勤しみ、自分の健康には無頓着なのである。加えて、価格にも細かい。そんな女性の生態を知ってか知らずか、つけるだけで乳がんの早期発見ができるというブラジャーが、メキシコで開発された。しかも、なんと1万3千円と、お手頃である。

早期発見が難しい乳がんの一助に

そのブラジャーの名は『EVA』。19歳の若き創業者、ジュリアンさん率いるバイオセンサーに特化したメキシコの企業 Higia Technologies が開発したものだ。早期発見か否かが、生死を分かち、女性のボディイメージをも左右する乳がん。しかし早期発見が難しいとされるのはやはり、自覚症状がほとんどみられないためである。

乳がんの腫瘍発生時は、発生部位に血液が大量に送られることで組織が変化し、体温の上昇もみられるという。『EVA』は、その乳房の体温変化や皮下組織の柔軟性を検出して、同じ状況が継続すれば、乳がんリスクが高いと判断し、ユーザーに医療機関への受診を提示、乳がんの早期発見を促すという。

つけるだけ。ラグジュアリーな下着よりお得なブラ。

装着は1週間に1度、1時間。『EVA』で検出したデータを、Bluetoothを介してユーザーのタブレット内のアプリへ送信し、AI によるアルゴリズムにより乳がんリスクを分析するとのこと。

初回製造5000着は完売、今後さらなる改良を加え、2019年に大量生産を始める予定だ。価格は、なんと1着120ドル (約1万3千円)。パートナー企業の協力によりお手頃なプライスが実現。ラグジュアリーな下着を買うよりも、かなりお得な買い物である。

乳がんは、がんの部位別罹患率女性1位、年間約13240人、つまり12人に1人(2014年統計、確定数)が罹患している病気だ。しかも死亡率が減少している欧米などと比較し、わが国の死亡率は増加傾向、先進国の中でも検診受診率は最低基準である。アメリカ約80%、フランス約75%と比較し、日本の検診受診率は約30~40%というデータもあり、やはり乳がん検診に対する意識の低さが否めない。

『EVA』のように、手軽に始められるデバイスが話題となり、広まることで、明日は我が身との意識が高まることを願う。

[TOP画像引用元:Higia TechnologiesオフィシャルHP

(text: HERO X 編集部)

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あらゆる姿勢で乗車可能! 福祉国家スウェーデンの電動車いす『ペルモビール』

Yuka Shingai

技術の進歩とともに、新たな可能性を次々と生み出している車いすの世界。機能性はもちろんのこと、デザイン、ユーザビリティや走破性に至るまで、革新的な新製品の台頭により明るい未来を感じることができる、今日この頃だ。

スウェーデン生まれの車いすメーカー『ペルモビール』は1963年の創業以来、電動車いすを世界中に送り出してきリーディングカンパニー。創業者のペル・ユデーン氏はスウェーデンの障がい者福祉を変えた人物としても知られている。スウェーデンでは電動車いすの代名詞として認知されている『ペルモビール』だが、まさに福祉国家を代表する存在と呼べるかもしれない。

数多くのモデルを有する『ペルモビール』の中でも、ひときわ目を引く「F5 Corpus VS」は座位からスタンディングに至るすべての姿勢で走行することが可能だ。

人間工学に基づいたシーティングシステムが極上の乗り心地を保証してくれることはもとより、座面昇降機能や座面が前や後ろに傾斜するティルト機能を使って、座面が自由自在に動く様はまるで遊園地のアトラクションか、映画館の4DXシートのよう。

スタンディング機能は健康増進効果や医学的効用が期待されるだけでなく、他者と目線も近くなりコミュニケーションもより密になる。はたまた、ベッドのようにフラットな姿勢を作れば、仮眠を取るなど体を休めることにも適している。ただ移動手段としてだけではなく、日常的にショッピングやレジャーを楽しむにあたって快適であらねばという先駆者としての矜持を感じる部分だ。

「F3 Corpus」はなんと全幅61cmと、驚くほどスリムでコンパクト。このほかも、手動車いすに簡単に取り付けられる着脱式電動アシストのスマートドライブなど、既存の概念を覆すアイテムが登場する『ペルモビール』の躍進はまだまだ続きそうだ。

[動画引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VhXmD8yHtro

(text: Yuka Shingai)

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