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トイレもシャワーも介助なしで使える!折り畳み式バスチェア「Wheelable」

Yuka Shingai

体に不自由を抱える人々にとって、ごくシンプルで、かつパーソナルな事柄が、最も複雑で苦痛をもたらす場合がある。いつでも、どこでも、何の制約もなしにトイレを使えることは、まだすべての人にとって「当たり前」のこと、ではないのだ。今回紹介する「Wheelable」は携帯可能な折り畳み式バスチェア。海外を旅したり、遠く離れたところに住む家族を訪ねたり、自宅以外の場所で寝泊まりするなど、当たり前の自由にまた一歩近づける製品だ。

イスラエルのSeatara社が、プラスチック技術のエキスパートであるZarihaグループと協業して開発したのがこの「Wheelable」。手がけたのはデザイナーのRuthie Reuveni氏とエンジニアのYoav Gavriel 氏の兄弟である。

また、座面の上部を取り外して、「Wheelable」をスライドさせれば、椅子から降りてトイレに移動することなく用を足せる仕組みになっているのもユニークだ。さらには取り外し可能な容器がついていて、「Wheelable」単体でトイレとして利用することもできる。

レストランや美術館、ショッピングモールなど、必ずしも多目的トイレが設置されていない場合、もしくは空いていない場合でも介助を受けることなくひとりでトイレに行ける気楽さは、病状やケガの大小に関わらず大きな安心に繋がるはずだ。

このほか、移動時や空港での手荷物を預ける際にもぴったりな専用のキャリーケースが用意されている。

体に不自由があっても、「おひとりさま」での外出がどんどん身近になっていくかもしれない。

【TOP動画引用元:https://www.youtube.com/

(text: Yuka Shingai)

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赤ちゃんの命を守れ!IoT技術で「赤ちゃんの見守り」支援 産院向け「ベビーセンサーBaby Ai Med.」

HERO X 編集部

命を守る分野で、安全性を確保しながら、どう効率化を図るかは常に課題となっている。特に新生児医療や小児科では、1人の新生児に多くのスタッフがかかわることで、小さな命を守っている状況だ。その医療現場のサポートとなる技術が開発された。「ベビーセンサーBaby Ai Med.」は日本の企業が製作した、産院での「赤ちゃん見守り」を支援するシステムだ。

乳幼児の呼吸数をモニターできる
日本製のIoT対応センサー

日本の新生児の死亡率は世界一低く、ほかの先進国から大きく注目されている。小児ICUが充実していることも大きいが、乳児のNICUでは保育士も活躍しており、そういった人々の努力なしには実現できないことだろう。

といっても、最近では医療費の削減もあり、現場の人々がひっ迫している面もある。生まれたばかりの赤ちゃんの「見守り」は、マンパワーに頼るしかなく、医療現場や保育士さんの疲弊が気になるところだ。

そんななか、株式会社リキッド・デザイン・システムズから、赤ちゃんの見守りをセンサーで実施できる製品が発売された。「ベビーセンサーBaby Ai Med.」は、柔らかいセンサーマットを通じて赤ちゃんの体動から呼吸音をセンサリングし、呼吸が大幅に変化した時に光と音でアラートを発する。専用端末/アプリを通し、育児室内にいる複数名の乳幼児の遠隔同時モニターも可能。これにより、出産後の母親や看護師などの負担を軽減していく。

敷き布団のようにマットをセットするだけという手軽さ

ベビーコット内に設置するセンサーマットが、海外製にみられるような堅いものではなく、赤ちゃんに負担の少ない柔らかなものであるのも特徴。日本の企業の繊細な技術が活かされた製品といえそうだ。

保育園でも乳幼児の昼寝中に、「うつぶせ寝」を防止するための見回りが大変だという。呼吸音をモニターするテクノロジーがあれば、うつぶせ寝による乳幼児突然死の防止にもなり、見回る人の負担の軽減にもなるだろう。

マンパワーが優れているのは日本の良い所だが、マンパワーに頼るあまり、看護師や保育士が超過労働になってしまっている面もある。ケアの分野でも、テクノロジーを使った支援システムを積極的に使っていけるようになれば、質を保ちつつ労働力を軽減することができそうだ。

(画像提供:株式会社リキッド・デザイン・システムズ)

(text: HERO X 編集部)

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