プロダクト PRODUCT

トイレもシャワーも介助なしで使える!折り畳み式バスチェア「Wheelable」

Yuka Shingai

体に不自由を抱える人々にとって、ごくシンプルで、かつパーソナルな事柄が、最も複雑で苦痛をもたらす場合がある。いつでも、どこでも、何の制約もなしにトイレを使えることは、まだすべての人にとって「当たり前」のこと、ではないのだ。今回紹介する「Wheelable」は携帯可能な折り畳み式バスチェア。海外を旅したり、遠く離れたところに住む家族を訪ねたり、自宅以外の場所で寝泊まりするなど、当たり前の自由にまた一歩近づける製品だ。

イスラエルのSeatara社が、プラスチック技術のエキスパートであるZarihaグループと協業して開発したのがこの「Wheelable」。手がけたのはデザイナーのRuthie Reuveni氏とエンジニアのYoav Gavriel 氏の兄弟である。

また、座面の上部を取り外して、「Wheelable」をスライドさせれば、椅子から降りてトイレに移動することなく用を足せる仕組みになっているのもユニークだ。さらには取り外し可能な容器がついていて、「Wheelable」単体でトイレとして利用することもできる。

レストランや美術館、ショッピングモールなど、必ずしも多目的トイレが設置されていない場合、もしくは空いていない場合でも介助を受けることなくひとりでトイレに行ける気楽さは、病状やケガの大小に関わらず大きな安心に繋がるはずだ。

このほか、移動時や空港での手荷物を預ける際にもぴったりな専用のキャリーケースが用意されている。

体に不自由があっても、「おひとりさま」での外出がどんどん身近になっていくかもしれない。

【TOP動画引用元:https://www.youtube.com/

(text: Yuka Shingai)

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できなかったことが、できる。実用性を突きつめた究極の義指

中村竜也 -R.G.C

我々が日常生活の中で行う、掴む、摘む、持ち上げるといった指を必要とする動き。この当たり前の動作が、1本ならまだしも5本すべて指を失った人たちからすると、不可能に近い大きな壁となってしまう。その悩みを解決すべく、欠損した指を隠すために装着する代替え品的な義指では到底実現できなかった、それらの動作を可能とした優れものが、どうやら登場したようだ。

補うだけではない、高いレベルでの実用性ある動きを実現

身体の欠損部位を人工物で補うことを主に言い、義肢やインプラント、人工臓器などがその代表例である “補綴(ほてつ)”という言葉をご存知だろうか。パラリンピック選手が、オリンピック選手の記録を上回るなど、10年前では想像もできなかったことが現実となっている裏には、その分野の目覚ましい技術の発達があるからだ。

そして今、ある意味、今まで不可能と思われていたことを可能とした、ものすごい製品が話題を呼んでいる。究極の義指 “The MCPDriver™ (https://www.npdevices.com/mcpdriver)” である。この優れものを開発したのは、アメリカを拠点に義指の開発をする企業 “NAKED PROSTHETICS” 社。高靭性、耐薬品性、耐摩耗性を備えた “ナイロン12” と、工業的に最も優れた素材のひとつである “スチール” を素材に採用することで、強度と繊細な動きを同時に手に入れた。ムービーを見ていただけば分かるが、この唯一無二の完成度は秀逸すぎると言わざるを得ない。

本来実現することの難しかった人間の関節の動きを補助することで、一般生活で必要とするほとんどの動作をカバーしてくれる。これさえあれば、たとえ5本全ての指を失っていたとしても、苦なく一般的な生活が送れるというわけだ。しかも、“The MCPDriver™” の製作に必要な情報が彼らの手に届いてからわずか、4~6週間で完成するというスピードも、これからの時代には最も求められるところ。

このような製品が実際に存在することを、必要とすべき方たちにまだまだ伝わっていない現状がある。そう思った時、もっと手軽に入手できる情報として広く提供することがHERO Xの使命なのだとあらためて感じさせられた。

[TOP動画引用元:https://youtu.be/UGriTgS4078

(text: 中村竜也 -R.G.C)

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