スポーツ SPORTS

日本人パラアルペンスキーメダリストが出演するスペシャルムービーが、最高にかっこいい

中村竜也 -R.G.C

盛り上がりを見せるピョンチャンパラリンピック、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)が制作したスペシャルプロモーションムービー『The Change Maker』が公開された。

パラアスリートが輝いている瞬間の「楽しさ」だけではなく、「苦しみ」や「哀しみ」を乗り越えた先にある真の「楽しさ」を伝え、パラスポーツをより身近に感じてもらうことを目的として制作されたという今作には、HERO Xでも注目してきたパラアルペンスキーの森井大輝選手、狩野亮選手鈴木猛史選手という豪華メダリスト陣が出演。公開直後よりSNS上をはじめ各方面で話題を呼んでいる。

このスペシャルムービーの特筆すべき点は、彼らがパラアスリートの道を歩むきっかけとなった事故現場のシーンを、各々が発した前向きな言葉で今の自分の意思を力強いBGMに乗せ表現しているところ。一方メイキングムービーでは、貴重なオフショットを存分に盛り込み、普段見ることの出来ないリラックスした素顔を垣間見ることができる内容となっている。

彼らの強靭な肉体と気持ちをスタイリッシな映像で表現することで、今までパラアスリートに対し持っていたイメージを覆す仕上がりは必見である。

メイキングムービー
https://youtu.be/bvijL108wPU

(text: 中村竜也 -R.G.C)

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世界でたった1人の女性片腕クライマー“Sianagh Gallagher”

小泉 恵里

シアナ・ギャラガーは現在20歳のクライミング選手。イギリス代表チームのキャプテンを務めています。彼女が特別なのは、生まれつき左手と左肩がないところ。

シアナが初めてクライミングと出会ったのは10歳の時。小学校のクライミングクラブでトライしてみたら、たちまち夢中になったそうです。その後、高校に進むと数々の国内大会に出場し、さらに16歳で世界大会に初出場して3位に入賞、その後数々の大会で活躍しています。

健常者のクライミングのルールは、常に手か足のうち3点を壁につけていることですが、片腕のシアナの場合は2点しかつけていられません。クライミングを始めた当初は、ルールも分からずコツも掴めなかったため、自分らしい登り方を極めるのに2〜3年かかったといいます。彼女が最も影響を受けたのは、世界的に有名なボルダラーShauna Coxseyの登り方。その他のプロクライマーの動きも研究したり、友人のクライマーと競ったりして技を磨いていきました。

パラクライマーの中でも、彼女のような片腕の選手は珍しく、女性はシエナたった1人。クライミングによって世界中の人に出会い様々な経験をするチャンスをも得たと嬉しそうに話している。クライミングだけではなく、ドローイングもプロ並みの腕前だし、スケボーもできれば、もちろん靴の紐をチョウチョ結びすることもできる。

いつかクライミングがパラオリンピック種目になったら、出場して金メダルをとることが夢だと語るシアナ、今後は彼女のような片腕クライマーが続々と出てくることでしょう。

(text: 小泉 恵里)

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