医療 MEDICAL

問診はロボットにお任せ!人とロボットが協業する病院がついに出現「AI和合クリニック」

HERO X 編集部

病院の待合室。予約をしていても、ここでの時間はいくつになっても退屈なものだ。だがここに、ロボットが存在したら、心がワクワクすることだってあるかもしれない。羽田空港のすぐ近く、「変なホテル東京 羽田」に併設して開業したAI和合クリニックでは、ロボットを従業員に向かえ、エンターテイメント性の高いサービスを提供することをはじめている。

クリニック開業コンサルティングを手掛ける株式会社医道メディカルが全面的にプロデュースしたというこの医院。再生医療を中心に診察を行なう病院で、バイオテクノロジーやAI、ロボットを臨床に導入する試みをはじめている。予約はスマホのアプリで完了、受付は回転ずし屋の案内待ちでもおなじみの受付ロボットが登場。そしてこのロボは、クリニックで実施する検査や治療についても分かりやすく説明してくれる。続く問診はタブレットに入力する仕組み。「主な症状は?」「どのくらい前から」「症状が出る時間は?」など、受診時によく聞かれるお決まりの質問に順次答えていくシステムだ。

同院は、美肌、発毛、性機能・運動機能の再生などを行なうAIオーガニック再生医療や、腸内環境を整える乳酸菌マッチング治療、完全金属フリー、化学物質を極力用いないオーガニック素材でおこなう歯科治療などを行なうほか、人間ドックにも力を入れている。

簡単な検査でも、通常数時間から1日を擁する人間ドックだが、AI問診や電圧を流すことで血管年齢を調べる検査機器「SKY-10」などを駆使することで検査に関わる時間を短縮、基本の3つの検査だけならばわずか1時間ほどで検査を完了することができる。料金は5400円。もちろん、検査結果をもとに診断をするのは医師。重症の疑いのある場合には精密検査を勧めてくれる。土地柄、外国人の旅行者が突然の病気で訪れることも想定し、ロボットは多言語に対応しているという。ロボットと協働する病院を現実化した最先端の病院は、退屈で億劫になりがちな定期健診の壁を乗り越えさせてくれそうだ。

[参考] 同医院HP
https://www.takanawa-clinic.com/aiwagoclinic/ 

(text: HERO X 編集部)

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医療 MEDICAL

呼吸をリアルタイムにモニタリング。充電も、取り外しも不要なヘルスタグ「Spire」

Yuka Shingai

ヨガや瞑想で深い呼吸を行うとリラックスするとともに、普段自分の呼吸がいかに浅いか気づくことがある。深呼吸には体内へたくさんの酸素を送りこむことで基礎代謝のアップや心身のバランスを整える効果があるとも言われているが、忙しい現代人はほとんどの人が浅い呼吸で過ごしているように思う。「息を吸うように」と表現される通り、当たり前に、無意識で行う動作だけに、自覚的に意識を向けることが難しい “呼吸” にフォーカスした製品を今回ご紹介したい。

サンフランシスコのベンチャー企業 Spire Health社が開発した「Spire Stone」と「Spire health tag」はズボンや下着につけて、呼吸数をモニタリングするヘルスタグ。スマートフォンのアプリと連携すると、呼吸の波形が確認できる。

呼吸状態は Calm(穏やか)、Focus(集中)、Tense(緊張)の3種類に分かれ、緊張状態になると画面が赤く変わり、長時間続くと振動してリラックスするよう呼びかける仕組みになっている。

この呼吸の分析結果を1日や1週間単位で表示したり、地図と連携することで場所と緊張状態の相関を示すこともできるし、落ち着くため・緊張を和らげるため・瞑想に至るまでなど専門家によるアドバイスを受けられる音声ガイドも搭載されている。

2018年に発売された最新モデルの「Spire health tag」は充電不要で約1.5年間使用が可能。さらに衣服と一緒に洗濯しても大丈夫という驚くべきスペックを備えている。

よくあるスマートウォッチやウェアラブル端末のように、単一のタグを使いまわすのではなく、複数の衣服につけてられるように、3個パック、6個パック、8個パックなど複数個を1セットにした販売方法も非常にユニーク。

Spireの公式ウェブサイトほか、Apple StoreやAmazonなどにも販売ルートを設けている。

ウェアラブルデバイスを日常的に使う習慣が後押しされそうだ。

(text: Yuka Shingai)

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