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森井大輝、悲願の金メダルへ! TOYOTA×WOWOW「パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM 特別版~森井大輝 チェアスキー開発の軌跡~」

朝倉奈緒

3月9日に開幕するピョンチャンパラリンピック・アルペンスキー男子日本代表の森井大輝が、トヨタ自動車技術チームと共に最良のチェアスキーを開発するまでのWEB特別ムービー「パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM 特別版 ~森井大輝 チェアスキー開発の軌跡~」をYouTubeトヨタ公式チャンネル / WOWOW動画にて公開中。

本動画は森井選手が所属するワールドワイド・パラリンピック・パートナーのトヨタ自動車と、WOWOW「パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM」のコラボレーション企画。Episode1から Episode5(各回5分程度)の5本立てで、ネット環境があれば無料で視聴できる。

「どうしてもパラリンピックで金メダルを獲りたい」と渇望する森井選手の熱意に惹かれ、トヨタ自動車各専門分野のエンジニアの中から志願者が集結。チェアスキーの軽量化と剛性のアップに向けて試行錯誤を繰り返し、出来上がった試作品で実際に雪の上を滑り、森井選手の長年培ってきた経験に基づく感覚に合わせてミリ単位の調整を行う。空気抵抗を最小限に減らすためトヨタの風洞実験施設でテストを行ったり、TOYOTA GAZOO Racing アンバサダーの脇阪寿一氏の協力を得るなど、最先端の技術と施設を使い、トップレベルの技術者やアスリートの力が注がれ、世界にたった一つのチェアスキーが遂に完成する。

過酷ともいえる作業を終えて「楽しかったです」と、笑みをもらすトヨタの技術者からは、プロフェッショナルとしての度量が感じられる。40人を超えるエンジニアたちの想いが詰まった渾身の兵器を携えて、ピョンチャンに向かう森井選手。もう金メダルは目と鼻の先だ。

森井大輝選手(トヨタ自動車/アルペンスキー)
1980年、東京都あきるの市出身。4 歳からスキーを始め、アルペン競技でインターハイ出場を目標に練習に励んでいたが、1997年バイク事故で脊髄を損傷。リハビリ中に見た長野パラリンピックの選手たちの笑顔に感動し、チェアスキーの世界へ。2002 年のソルトレークシティー以来、パラリンピックに4大会連続出場。3個の銀メダルと1個の銅メダルを獲得。2014年のソチでは日本選手団の主将を務める。2018年のピョンチャンで悲願の金メダルを狙う。

こちらもお見逃しなく!
「IPC×WOWOW パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM
〜悲願の金メダルを狙う世界王者:森井大輝〜」
(218日(日) 夜9時〜初回放送)
http://www.wowow.co.jp/sports/whoiam/lineup/morii/

(text: 朝倉奈緒)

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格好いい!おもしろい!パラスポーツの新たな魅力を発信する仕掛け人たち【日本財団パラリンピックサポートセンター】前編

岸 由利子 | Yuriko Kishi

リオパラリンピックのメダリストや、和製スティービー・ワンダーの異名を持つ全盲のシンガーソングライター、木下航志さんなど、超人たちが繰り広げるスポーツと音楽の祭典「パラフェス」。あるいは、障害のある人もない人も、チーム一丸となってタスキをつなぎ、東京の街を駆け抜ける「パラ駅伝」や、自分に合うパラスポーツを見つけるマッチングサイト「マイパラ!Find My Parasport」など、日本財団パラリンピックサポートセンター(通称・パラサポ)は、かつてないユニークな取り組みで、パラスポーツの魅力を次々と世に広めている。現在の活動は?今後、どんな展開を予定しているのか?パラサポ推進戦略部のプロジェクトリーダーを務める前田有香さんと中澤薫さんに話を伺った。

2015年11月にオープンしたパラサポのオフィス

28競技団体が集まる共同オフィスは“スタジアム”

パラサポのセンター内は、「スタジアム」をモチーフに、ユニバーサルデザインを踏まえて設計されている。中央にはオープンカフェ、そのすぐそばには、ミーティングなどを行えるテーブル席が幾つもあって、開放感にあふれた心地良い空気が流れている。古代オリュンピアの神殿の柱と競技場に着想を得たというセンターシリンダーには、360度ディスプレイを設置し、パラスポーツの映像を常時上映している。

各競技団体が入居・利用する共同オフィスの一角。

パラサポの最たる特徴は、日本車いすテニス協会、日本パラ陸上競技連盟、日本ブラインドサッカー協会など、計28のパラリンピック競技団体が利用する“共同オフィス”が設けられていること。隣り合わせた団体の間に扉や窓などの仕切りはなく、スタッフやパラアスリートのコミュニケーションを促す開かれた場として共有されている。

2020年以降、各競技団体が自立できる基盤作りをめざして

各競技団体の支援や運営サポートを担うのは、推進戦略部プロジェクトリーダーの前田有香さん。教師を経たのち、大学院に進み、パラリンピックの研究員として活動していたというユニークな経歴の持ち主だ。

「このオフィスの運営や助成金に関わる業務を主に担当しています。助成金を含める当センターの支援の特徴は、スタッフの雇用、ウェブサイトのリニューアル、広報ツールの作成やイベントの実施など、さしあたり必要な費用を助成するだけでなく、各競技団体が、2020年以降に自立できるような基盤作りのお手伝いを目的としていることです」

前田さんによると、競技団体の数だけ、スタッフの方たちのバックグラウンドもさまざまで、スポーツの領域から事務局の担当になった人も多いという。

「それゆえ、スタッフの方たちにとって初めて経験する業務も多いのですが、その中でも、自分たちでできることと、適切な人に任せた方がよいことの分別を見極めるのは大事です。以前、ポスターのデザインの製作費を抑えようと、自分たちで作ろうとしていた団体さんがいました。素晴らしいことですが、きちんと伝わるものをめざすなら、そこは専門家に任せた方が、結果として良いものに仕上がります。必要に応じて、デザイナーやベンダーなどをご紹介するなど、競技団体の方たちと伴走しながら、各競技の魅力を一緒に伝えていけるような形で支援させていただいています」

競技団体の運営を包括的にサポートする

センター内には、経理と翻訳担当のスタッフが常駐するバックオフィスが設けられている。競技団体の経理において、何かと処理が大変なのが選手の強化費だ。

「国費なので、厳密な処理が必要ですが、定められた書式に沿って、どの競技団体も同じ手続きを踏みます。合宿や遠征を終えたら、必要書類を提出してもらい、バックオフィスの経理担当者が、打ち込みやデータ化を行います。もし、不足している書類があれば、団体側に伝えて再確認するなど、団体側の経理業務の負担を減らすような仕組みになっています。また、国際団体とやりとりする際のメールや、大会予行の告知などの翻訳業務についても、専任スタッフが無償で対応する体制を取っています」

法務や税務面でのサポートも手厚い。企業とのスポンサー契約についてなど、重要な手続きを行うにあたって、適切なアドバイスが受けられるよう、月に2回、弁護士と税理士がセンターを訪問し、無料相談を行っている。

「企業様から契約書が送られてきた時に、何をどう見たら良いのか分からないという方も多く、このような体制を取るに至りました。模索しながら実践している状態ですが、スリムな運営をめざして、共通化できる部分はアウトソースする形で共通化を図っています」

「パラスポーツの楽しさを体感して欲しい」が原点

今年4月19日にオープンした「マイパラ!Find My Parasport」は、自分に合うパラスポーツや練習場所を見つけられるマッチングサイト。この発案者は、他でもない前田さんだ。

「パラスポーツは、障害のある人もない人も楽しめるインクルーシブなスポーツです。より多くの方に体験してもらい、競技の楽しさを感じて欲しい。そんな気持ちから、マイパラ!を発案しました。パラスポーツは、サポーターやトレーナーなど、プレイヤーその人を支える存在も欠かせません。支えるという面でも楽しさがあります。“やる、観る、支える”と、色んな関わり方ができるという意味では、ハブになるのがパラスポーツだと思っています」

温めてきたアイデアを形にしようと、前田さんらは、朝日新聞社のクラウドファンディングサイト「A-Port」の活用に加え、朝日新聞紙面でも呼びかけた。その結果、599人から約611万円の支援を得ることに成功。

「立ち上げてからまだ日は浅いですが、“自分に合うパラスポーツが見つかった”、“今、楽しんでやっています”など、嬉しいご報告をいくつもいただいています。先日、あるクラブチームの方から、“マイパラ!がきっかけでメンバーが増えました”とご連絡をいただき、感無量でした」

後編へつづく

日本財団 パラリンピックサポートセンター
https://www.parasapo.tokyo/

パラフェス2017 ~UNLOCK YOURSELF~
https://www.parasapo.tokyo/parafes/

マイパラ! Find My Parasport
https://www.parasapo.tokyo/mypara/

(text: 岸 由利子 | Yuriko Kishi)

(photo: 壬生マリコ)

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