コラボ COLLABORATION

HEROQUEST ワクワクする聴く冒険プログラム#74 #75

HERO X 編集部

ワクワクする未来の社会を創造する聴く冒険プログラムをお届けする。ZIP FM オフィシャルPodcast番組「HEROQUEST」。この番組では、「社会の課題」を解決し、「未来の社会」のインフラを整える開発者やエンジニア、起業家たちを「HERO」として迎え、いま、起きている「進化」の最前線を紹介する。

今回は「空のイノベーションが社会をどう変える?」をテーマに、ANAホールディングス株式会社の保理江裕己さんをゲストに迎え「空飛ぶクルマ」の最前線を伺う。保理江さんはANAホールディングスでエアモビリティ、すなわち「空飛ぶクルマ」の事業化に取り組んでいる。
実現が目の前に迫りつつある「空飛ぶクルマ」。ANAホールディングスが目指しているのは「空飛ぶクルマ」を街の中で飛ばし、都市型の公共交通機関として使うサービスの実現。電車やバス、タクシーのように「空飛ぶクルマ」を移動手段として使うようになる……そんな未来の社会、そして私たちの暮らしの変化についてトークを展開する。
後半の放送では「空飛ぶクルマ」が実現することで生まれる、さまざまなビジネスチャンスのヒントに迫る。未来の街、そこに生まれる新たな「仕事」や「役割」とはどんなものなのか。「空飛ぶクルマ」がもたらす未来が見えてくる、今回も必聴の放送だ。

<ゲストプロフィール>
ANAホールディングス株式会社・保理江裕己
2009年4月全日本空輸株式会社入社、航空機運航における運用技術や航空機整備における技術業務に従事した後、2016年7月よりデジタル・デザイン・ラボにて新規事業を担当。

現在、ANAホールディングス株式会社 未来創造室 モビリティ事業創造部 エアモビリティ事業 グループリーダーとして、エアモビリティプロジェクトを担当(ドローンプロジェクト兼務)。

経済産業省 始動Next Innovator 2017 最終選抜、内閣府宇宙ビジネスアイデアコンテストS-booster2018ファイナリスト。

保理江氏を取材した過去の記事はこちら ▶ http://hero-x.jp/article/10595/

「HEROQUEST」はポッドキャストで無料配信中
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未来の社会をデザインするHEROを迎える【聴く冒険プログラム】。

今回は
ANAホールディングス株式会社
未来創造室 モビリティ事業創造部
エアモビリティ事業 グループリーダー
保理江裕己さんをお迎えして
「空飛ぶクルマ」の最前線を冒険します!

実現が間近に迫りつつある「空飛ぶクルマ」。
今回は、その空飛ぶクルマが行き来する社会を創造しながら
未来の「暮らし」を考えます!

進化の過渡期を生きる「現代」を
もっとワクワクさせてくれるエピソードが盛り沢山です!!

https://zip-fm.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/46407779-eadd-49f1-9d5c-bbde346ddb7c/

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(text: HERO X 編集部)

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さあ、崖っぷちからの大逆転へ!夏目堅司×RDS社【世界に1台の高速系マシン開発】Vol.1 後編

岸 由利子 | Yuriko Kishi

「ピョンチャンでメダル獲得を確実視されている3人の日本選手たちのように、僕も得意種目を伸ばして、メダル獲得を目指していきたい」。チェアスキーヤーの夏目堅司選手がこう語ってくれたのは、今年4月、長野県白馬八方尾根スキー場で会った時だった。あれから半年、海外各地での合宿とトレーニングを着実に積んでいく一方、彼が所属するRDS社では、世界に一台の“夏目マシン”の独自開発が全力投球で行われてきた。刻一刻と迫るピョンチャンパラリンピックに向けて、万全の体勢が整いつつあるかと思いきや、ここに来て、先例のない大きな壁にぶち当たっているという。夏目選手の前に立ちはだかる壁とは、一体何なのか。ヨーロッパ遠征を間近に控える中、RDS本社で話を聞いた。

ライバルは、夏目堅司。
自分と戦い、自分を乗り越えていきたい

チェアスキー界をけん引し続ける森井大輝選手は、ファンを魅了するだけでなく、世界中の選手たちが憧れを抱く最強の覇者。皆、少しでも彼に追いつこうと、その背中を追いながら、研鑚を積んでいる。夏目選手もその一人。遠征の先々では同じ部屋で過ごす同志であり、良きアドバイスをくれる師でもある。

「おそらくチェアスキーにおいては、誰よりも敏感で繊細な人だと思います。一度、森井君が、僕のマシンに乗ったことがあるんですが、先ほどお話した“しなり”をすぐに見抜きました。『これ、柔らかいよ』と言って、何がどう柔らかいのかを具体的に説明したんです。目に見える、見えないに関わらず、誰も気づかないような違和感も、彼には手に取るように分かってしまう。マシンに関するこだわりや熱量は、圧倒的に凄まじいです」

「森井君は、たくさんのアドバイスしてくれる、僕にとって貴重な存在です。僕の滑り方を見て、気づいたことを逐一指摘してくれるんです。それらによって、今の僕があると言っても過言ではありません。見習うところは多いですし、もし、彼のような敏感なセンサーがあれば、今みたいに壁にぶち当たることもなかったかもしれません。でもそれって、きっと天性のものでしょうね。自分は自分で、ベストを尽くしていきます」

今、夏目選手のライバルは、他でもない自分自身だ。タイムリミットが迫る中、ひたむきに自分と戦い、何とか自分を乗り越えていく。その先には、きっと彼にしか掴めない栄光があるはずだ。今日の己が昨日の己を打倒し、下克上達成なるか?今後もその活躍を追っていく。

前編はこちら

夏目堅司(Kenji NATSUME)
1974年、長野県生まれ。白馬八方尾根スキースクールでインストラクターとして活躍していたが、2004年にモーグルジャンプの着地時にバランスを崩して脊髄を損傷。車いす生活となるも、リハビリ中にチェアスキーと出会い、その年の冬にはゲレンデへの復帰。翌年、レースを始め急成長、わずか1年でナショナルチームに入り2010年バンクーバー、2014年ソチへの出場を果たした。

(text: 岸 由利子 | Yuriko Kishi)

(photo: 増元幸司)

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