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amazonでも買えちゃう折り畳み式電動スクーター「Movinglife ATTO」がすごい!

中村竜也 -R.G.C

電動車いすの最大の難点は、その大きさと重量。移動することだけを目的と考えればもちろん重宝するが、それを持ち運ぼうとするならば、話は別。そんな理由が足かせとなり、生活圏から一歩足を踏み出そうとしても、なかなか簡単にはいかない。しかし、難点であるポータルブル性の不便さを見事に解消した折り畳み式の電動スクーター「Movinglife ATTO (アットー)」の登場で、ストレスだった生活も一気に変わる。

歩行困難者の行動範囲を、
簡単に広げてくれる夢の乗り物

引用元:Believe


ドイツのデュッセルドルフで毎年開催される、欧州最大の福祉機器展「REHACARE (リハケア) 2017」の初出展時より注目を集めはじめた、折り畳み式電動スクーター「Movinglife ATTO(アットー)」。多くの電動車いす利用者が求め続けていたであろう、折り畳みという機能を備えたこの一台は、自身が急性灰白髄炎患者でもあるMovingLife社の創設者・ニノ ローゼンベルク氏によって開発された。

開発への第一歩は、旅行好きなローゼンベルク氏が、空港で不便を感じた経験にある。飛行機に搭乗する際に預けた電動スクーターは、目的地に到着後、貨物として出てくるのを空港でひたすら待たなくてはいけない。そして、小さくて簡単に折り畳みができれば「客室に持ち込める」という考えを、みごと具現化したのだ。

前輪駆動のATTOは、細かく制限速度を設定することができ、最高速度は6.5km/h。肝心の折り畳みの手間は、足元にあるレバーを引けば、わずか10秒ほどでコンパクトになる高性能ぶり。アメリカではすでに、amazonでも購入ができ、日本へのデリバリーももちろん可能となっている。

便利で、折り畳みも簡単となれば、必然的に購入へのハードルも下がる。バリアフリーを目指す世の中に、生まれるべくして誕生した一台なのだ。

(text: 中村竜也 -R.G.C)

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トイレもシャワーも介助なしで使える!折り畳み式バスチェア「Wheelable」

Yuka Shingai

体に不自由を抱える人々にとって、ごくシンプルで、かつパーソナルな事柄が、最も複雑で苦痛をもたらす場合がある。いつでも、どこでも、何の制約もなしにトイレを使えることは、まだすべての人にとって「当たり前」のこと、ではないのだ。今回紹介する「Wheelable」は携帯可能な折り畳み式バスチェア。海外を旅したり、遠く離れたところに住む家族を訪ねたり、自宅以外の場所で寝泊まりするなど、当たり前の自由にまた一歩近づける製品だ。

イスラエルのSeatara社が、プラスチック技術のエキスパートであるZarihaグループと協業して開発したのがこの「Wheelable」。手がけたのはデザイナーのRuthie Reuveni氏とエンジニアのYoav Gavriel 氏の兄弟である。

また、座面の上部を取り外して、「Wheelable」をスライドさせれば、椅子から降りてトイレに移動することなく用を足せる仕組みになっているのもユニークだ。さらには取り外し可能な容器がついていて、「Wheelable」単体でトイレとして利用することもできる。

レストランや美術館、ショッピングモールなど、必ずしも多目的トイレが設置されていない場合、もしくは空いていない場合でも介助を受けることなくひとりでトイレに行ける気楽さは、病状やケガの大小に関わらず大きな安心に繋がるはずだ。

このほか、移動時や空港での手荷物を預ける際にもぴったりな専用のキャリーケースが用意されている。

体に不自由があっても、「おひとりさま」での外出がどんどん身近になっていくかもしれない。

【TOP動画引用元:https://www.youtube.com/

(text: Yuka Shingai)

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