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音声で読み上げ、計測情報をアプリで自動保存!スマート巻き尺「Macaron」がすごい

Yuka Shingai

外出時のナビゲート、映画や美術を楽しむ際のガイダンスなど、視覚に不自由を訴える人にとって大きなサポートとなる音声情報は幅広いシーンで活用されている。 今回ご紹介する『Macaron』は、その名の通り、ころんとしたフォルムが特徴的である以外は一見、普通の巻き尺(メジャー)。何とこれ、計測した値を音声で読み上げてくれる斬新なツールだ。

この巻き尺を開発したのは、オーストラリアのクイーンズ工科大学の学生チーム。事の始まりは、盲目の友人が家のリノベーションで四苦八苦していたことにある。

Macaron』は、巻き尺を引っ張るとBluetooth経由でスマホアプリに計測情報が記録、保存されることが特徴。この画期的な計測手法は現在特許申請中だ。

また、データが保存されるとバイブレーションで通知することもできる。建築業者でも医療や健康関連従事者も、計測の際は素早く正確に行うというニーズに迫られているのは同じこと。計測するにあたって、ペンも紙も取り出すことなく、デバイスひとつで完結するというのは、実に新しい試みだ。

「視覚に障がいがある、ないにかかわらず、全ての人にとって役立つものになってほしい」とチームメンバーのJake Dean氏は語っている。

国際デザインコンペとしても名高いジェームズ・ダイソン アワードを勝ち抜いた『Macaron』は3000ドルを獲得し、同チームは製品化に向けて乗り出している。

同じような研究にまい進する学生仲間に向けて専門知識をもたらすスタートアップ”OSeyeris”を設立するなど、テクノロジーをけん引する存在としても引き続き注目していきたい。

[画像引用元:https://www.oseyeris.com/macaron
[TOP動画引用元:facebook_OSeyerisVIP

(text: Yuka Shingai)

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トップアスリートのためのスポーツ用義足「Xiborg ν」、いよいよ受注生産開始

HERO X 編集部

義足のランナーが世界最速の記録を出す、そんな夢の実現にまた一歩近づいた。株式会社Xiborg (サイボーグ)は同社に所属する4人の義足ランナーの走りを解析、結果を基につくられたトップアスリート向けのスポーツ用義足「Xiborg ν (サイボーグ ニュー)」の受注生産を開始した。9月1日と2日に香川県で行われた日本パラ陸上選手権大会では、トヨタ自動車所属でXiborgサポート選手の佐藤圭太選手がこの義足を履いて出場、T-64の100m、200m競技において、見事に1位を獲得した。

この義足は、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターによる「障害者スポーツ研究開発推進事業 公募型共同研究」として選ばれ、これまで共同開発を進めてきた株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所、技術協力を受けてきた東レ株式会社東レ・カーボンマジック株式会社との連携に加え、都産技研との共同事業として開発されたもの。

重さは720~760g。同社が2014年から販売してきた 「Xiborg Genesis」の後継モデルとして生まれた。ギリシャ文字で「ν(ニュー)」と名付けられ、その名にふさわしく、形状は「Xiborg Genesis」とはかなり異なり、接続部分から一気に美しい「くの字」を描く。

左が「Xiborg ν」右が Xiborg Genesis

この形状により、大きな変形から生まれる推進力を持ちながら、重心が上部にあるため、より扱いやすくなったという。サポート体重は60~75kg。8月から受注生産を開始している。問い合わせは株式会社 Xiborg コンタクトフォーム  http://xiborg.jp/en/contact/ で受け付ける。

画像提供:株式会社 Xiborg

(text: HERO X 編集部)

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