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翼のようなフレームでフィールドを駆け抜ける!ホンダの新型車いすレーサー「翔」が誕生

Yuka Shingai

東京オリンピック・パラリンピックまで500日を切り、盛り上がりが過熱するパラスポーツ。企業の積極的な参画・支援が進むなか、ホンダは車輪が3つの陸上競技用車いす「レーサー」の新型モデル『翔(かける)」を4月に販売開始すると発表した。創業当時からモータースポーツへの挑戦を続けてきた同社が車いすレースにどのように向き合い、競技を発展させるのだろうか。

ホンダが車いす陸上競技の公式支援を始めたのは1999年。翌年には陸上競技用車いすが開発品目に追加された。

ホンダR & D 太陽、本田技術研究所、八千代工業の3社で開発・製造した量産型車いすレーサー、「極(きわみ)」を2014年に一般販売開始。それまでの車いすレーサーはアルミパイプを溶接して作ることが一般的だったが、軽量かつ高剛性のカーボンモノコックフレーム構造を世界で初めて採用したのがこの「極」だった。

この度、発表された『翔(かける)』は乗り心地や走行の安定性を向上させた、「極」のアップグレード版で、20年間磨き続けてきた技術の集大成ともいえる存在だ。のようなフレームの形状や、ステアリング周辺パーツがフレーム内部に埋め込まれるなど、『翔(かける)』の名に相応しい軽やかな見た目・仕様が大きな特徴。

今後は車いすレーサーを漕ぐ力の見える化にも取り組むなど、科学的なアプローチでアスリートへのフィードバックを実践する予定。

安心・安全な車いすレーサーを提供するため、非破壊検査をレース現場で実施するなど、ホンダが車いす陸上競技に与えるインパクトは大きい。

パラリンピックでも『翔(かける)』がフィールドを駆け抜ける姿を見られるかもしれない。

(公式サイト・画像引用元:https://racer.honda-sun.co.jp/

(text: Yuka Shingai)

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知ってた?「aibo」の癒し効果を科学的に検証

HERO X 編集部

1999年、初の家庭用エンターテインメントロボットとしてソニーが手がけて誕生した犬型ロボット「AIBO」を覚えているだろうか。未だに家族のように愛用する人もいるという「AIBO」だが、廃盤となり久しい中、新たな分野での活躍に期待がかけられている。度重なる進化を遂げ「aibo」と名を変え生まれ変わったこのロボット。もともと、愛着を持つ人も多かったロボットだったが、見た目をさらに愛らしく変身させた「aibo」を使っての病院での検証は2018年からはじまった。試されたのは癒し効果。今では見守り機能を持たせた進化版も発売となっているこの「aibo」。当時の検証から見えた癒し効果は現在、一般ユーザーの間でも話題となっているようだ。

検証が行われていたのは国立成育医療研究センター。伴侶動物と呼ばれる犬や馬などの力を借りて、人の健康状態を向上させるために実施される補完医療を動物介在療法 (アニマルセラピー) というが、動物介在教育・療法学会の報告によれば、とくに犬による介在療法では、痛み、疲労、ストレス、イライラ、不安、悲しみ、怒りやすさの軽減が生じ、落着き、喜び、快活さが増大されることがわかっているという。しかし本物の犬の場合、感染症のリスクや、外傷、咬傷などの副作用が懸念されることから、皮膚疾患や動物アレルギー、免疫力低下のある患者などには適用されていないのが現状だった。

小児医療現場で始まった検証

犬のような良さを持ちつつ、アレルギーなどの心配がないとして注目されたのが犬型ロボットの「aibo」。医療分野でのロボット技術応用に関する研究は日進月歩を続けているが、小児においてはロボット技術の汎用性が狭く、十分に臨床応用されてこなかったという経緯もあった。

乳幼児の場合、人に興味を持ち、動きに注目することで築かれる特別な関係性が対人コミュニケーション発達に大きく影響するとされていたが、対ロボットであっても乳児とやりとりができたり、人のような形にすると、ロボットの行動を見たり、視線を追ったりすることが近年の研究により、判明していた。そこでお呼びがかかったのが「aibo」。犬の形をした「aibo」の場合、動物介在療法という観点からも試すことができた。同センターによれば、「aibo」と定期的にコミュニケーションすることで、情緒交流、気分転換、さらには癒しの効果が期待されるような結果も確認されたという。そんな検証も踏まえつつ、市場に出回り始めたのが動画で紹介されている「aibo」。新しい「aibo」は『家庭で新たな楽しみを提案する進化した自立型エンタテイメントロボット』として販売されている。昨年もいくつかの癒し系ロボットの発表があった。人とロボットとの新しい関係は今年も益々広がりそうだ。

参考
国立成育医療センター:https://www.ncchd.go.jp/press/2018/20181129.html
動物介在教育・療法学会:https://asaet.org/

 [TOP動画引用元:https://youtu.be/sJciRIZQTg4 ]

(text: HERO X 編集部)

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